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我らの流儀
「フットボールネーション」でおなじみの大武ユキ先生の漫画シリーズ第二弾
舞台は「横浜の進学校のサッカー部」
ま~た微妙に身近なところを突いてくる…
まさかうちの母校がモデルじゃなかろうなと思ったら、
冒頭のシーンから「荏田」「新横浜」の青看
どうやら違うようで安心した。
(たぶん仲町台のあたりでしょう)
実は作者が横浜在住で全日空のころからのフリエサポなので
舞台が横浜となるのは自然な流れではある。
ちなみにわが母校、その全日空ボイコット事件からの流れで設立された
YSCCの創立者を輩出している。
特にサッカーが強いというわけでもないのに、妙にサッカー界のキーマンを輩出する不思議な母校である。
では本題。
クラブユース上がりの主人公・加納が、進学校のサッカー部という監督もコーチもいない環境を逆手に取り、己の理想にあったサッカーで国立を目指す。
いわゆる強豪校にありがちな、昔ながらの蹴って走らせる部活サッカーに対しては疑問を抱いている。
本気で国立を目指しているので、未経験者おことわりだそうで(涙)
うちは普通の進学校のサッカー部だったから、俺でさえ勧誘を受けた(笑)
進学校にありがちな受験との両立、予選を勝ち進むにつれて部外者に都合よく沸き上がる愛校心など、部活を取り巻く進学校ならではの環境についても描かれている。
それにしても5月に文化祭やって6月に引退って早すぎね?
うちのサッカー部は秋までやってるし、合唱部も11月の定期演奏会までは活動してたけどなあ。
それとテストの成績を校内に貼り出すようなことは、うちはしなかった。
加納が志望校を東大に絞ったのは、サッカーとの両立が可能なことを学校に知らしめることで、サッカー部が活動しやすい環境を作るためだけだったのだろうか?
本当にそれだけだったとしたら格好良すぎる。
実際、進学後はあまり熱心に講義に出てなさそうだったので(笑)
そもそもなぜ加納が進学校を選んだのか、詳細は不明である。
監督もコーチもいない、自分色に染めやすい環境をあらかじめリサーチしていたのだろうか?
そしてここにも出てくる(さあここからが本題だ)
親に隠れてサッカーを続けるキャラ!
一度はサッカーをやめたものの、加納の誘いに応じて現役復帰を果たしたGK・土屋
家族にばれないよう、洗濯をすべて校内で済ませる涙ぐましい努力も…
そんな努力もむなしく、いつバレたのか試合日に家族に靴を隠されてしまう。
ひっでえ親!
一匹狼のようだった加納が、予選を勝ち進むにつれてチームメイトとの関係を再構築していく過程も見ものだ。
その心境は、試合中にも刻々と変化してゆく。
最終的に県予選を勝ち抜くことが出来たのか…は見てのお楽しみ。
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まかり間違ってサッカー部に入っていたかもしれない、並行世界の自分の物語として腹に収めた。
もっとも国立なんて夢のまた夢だったろうけど。
東大に進学する気もなかったけど(笑)
サッカー部に入るのに、間違って…は語弊があるか。
間違っているのは、いままで歩んできた自分自身の人生のほうだから。