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とりあえずのシン・エヴァ感想

シン・エヴァンゲリオン感想。若干普通とは違った側面からしてみようかなと。

とりあえず、完結しことに感動する。
これでもか!というぐらい監督の完結させようする意思を強く感じた。本当に閉店売り尽くしセールがごとくいろいろ出てくる。

観賞後すぐは「まあこんなところだよな落ち着くところは。」
と言った結構冷静な感想であった。
感情的決着はついているが、物語の展開は、まあ力技は力技。

ただ普通の劇映画として見れない側面があるので、そこが評価が難しい。

やはり監督の自己言及的な映画であることは変わりなく(それ含めエヴェぽいのだが)、実験映画であり自伝的映画と捉えられるような作品であった。

ジブリ的な自然風景描写。
自己投影したシンジとゲンドウ。
最後の艦隊戦の作戦名が「ヤマト」作戦。
ウルトラマンなアダムスの器。
幕末太陽伝の幻ラストのオマージュ。
自分の出身地の実写。

おそらく探せばほかにもあるのだろう。
監督が影響受けたものやセルフオマージュもふくめすべてを出し切っている。

そしておそらくはマリは監督の奥さんである安野モヨコ先生なのだろう。


そしてそんな自伝的自己言及的な内容を3DCGやのバーチャルカメラなど最新テクノロジーで実験的な表現を交えて表現していく。
この辺り個人的には興味深かくて、虚構の中のリアルとリアルの中の虚構さらには虚構の中の虚構を表現し、さらにその境界面にある何かを表現している。

裏宇宙の中の第三線東京市(特撮撮影現場)の3DCGは意図的にチープに作っている。
リリス化した綾波の顔がCGだがリアル(これもしかすると3Dモデルはキャプチャしてるかも)
ラスト駅から出ていくシンジとマリはアニメ絵だが合成が綺麗に馴染んでいる。
このへんは意図して色々コントロールしてると思う。

で、この最新のテクノロジーで80-90年代のメタ演劇みたいなことやるとこうも不思議な表現になるのかと。

なんかこのあたり(虚構とリアル)にこの作品の本質的なものがあるとはおもむのだけれど、なかなか一言で表すのはむずかしい。

そしてなによりも娯楽劇映画のマーケットでこれをやってそれを受け入れる客層(現時点では結構みんな高評価印象)があることに驚く。コンテンツ産業ってこんなにも底力あるのだと。。


という感じでわりかし清々しい気持ちで今いるんだがとりあえず、本当に庵野監督はじめ製作者の方々に感謝です。中学のときにみはじめたエヴァンゲリオン本当に終わった、終われたんだなと‥。ほんとうにほんとうにありがとうございました!楽しかったです。

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