『自分だけ?』の勘違い~素直な気持ちを伝えることのメリット~
世の中は矛盾だらけ。
「本当は〇〇な方がいいのに…」と思っていても、真逆の行動をしてしまうなんてことありますよね?
そんな矛盾に手を染めてしまう理由は様々。
その一つとして、「みんなが〇〇だから」というものがあります。
人間は社会性の生きものですからね。
集団による規範を何よりも重視するのは、ある意味、生き残るための戦略だったのでしょう。
ただ、あなたが矛盾を感じながら従っている規範。
それって、誰かに確認してみました?
本記事では、「あなたの心の中の矛盾って、同じように感じている人がいるかもしれないよ。」という内容を書いていきます。
集団の規範全てに反抗しろとは言いません。
ただ、どうしても腑に落ちないこと。
その気持ちはマイノリティでないかもしれません。
感じた疑問に対して見て見ぬふりをしながら過ごすのは辛いもの。
ぜひとも、勇気を出すタイミングを考えてみてください。
矛盾を素直に表現できる居場所がこちら👇
▼斬新なアイデアを出すことの難しさ
伝統とか文化というのは、確かに価値があります。
「時間をかけてみんなが守り抜いてきた」という事実は、文字通り一朝一夕では成し得ない。
「じゃあ、今からオリジナルの文化をつくりま~す」と提案したところで、それが根付くまでには、「時間」というリソースを割かないといけない訳で。
ある意味、命をかけても成し得ない事業なのですよね。
ただ、時間をかけて築き上げてきたこと全てに価値があるとも言えない。
というのも、社会の変化と共に、価値観と言うのは確実に変わっていきます。
歴史的建造物とか絵画と言った、その変化に影響されない伝統・文化であれば良いのですが、学校や会社のルールのような人間関係に見られる伝統・文化は時代に合わせて柔軟に変化した方が心地よい場合があります。
ただ、多くの人が従っているように見えるルールって、「ちょっと変えて見ますか?」と提案しにくいことこの上ない。
組織のトップがそんな柔軟性を持ち合わせていればラッキーなのですが、そうとも限らない場合がありますよね。
だからこそ、「新しい価値感を有しているルーキーが積極的に意見を出すことができる環境」というのは、とても大切なのです。
「その分野での経験値が少ない初心者だからこそ、従来の価値観に囚われない新しい方法を見出せる」というのは様々な実験で確認されています。
#ルーキースマート
また、「グループで創造性を発揮させたいのであれば、価値観が多様になるようなグループ構成がよい」なんてことも知られています。
#多様性の科学
自分もそうですが、初めての環境へ行くと、「なんでかな?」という疑問って出てきやすいですよね。
しかし、そんな疑問を抱えながら数週間過ごすと、そんな疑問も気にならないくらい馴染んでしまう。
だからこそ、「いつもと同じメンバーで革新的なアイデアを出す」というこは非常に難しいのです。
居心地が良いメンバーであればあるほど、同じような価値観をもっていて、同じようなアイデアにいいね!と感じやすいのですから。
▼「みんな〇〇?」は、勘違い?
「環境に慣れるほど斬新なアイデアって出にくくなるよ」という内容を書いてきましたが、居心地の良い環境というのは、とても貴重なので大切にすべきでしょう。
ただ、その居心地の良さに疑問や矛盾を感じ始めた時、「この気持ちを表現するかどうか?」というのは、かなり迷いますよね。
ただ、この記事では、素直に伝えることをおすすめします。
というのも、環境というのは人間が集まって作り出しているものですから、「集まっている人間たちが互いの気持ちをどれだけ理解しているかどうか」という視点は、欠かせないのです。
そして、人間同士が気持ちを理解し合うためには、「話し合う」という手段んしかあり得ません。
もちろん、その「話し合い」には、「言いにくいことも言う」という条件つき。
考えてもみてください。
「言いにくいなぁ」と思っていたことを表現した結果、「そんなことを思っていたんだね。言ってくれてありがとう。」と受け止めてくれたのであれば、人間関係的には、最高だと思いませんか。
要するに、「『ちょっと言いにくいな』と思っていることを受け止めてくれるか?」という視点は、あなたの人間関係の良しあしを量る指標になるということ。
そんな勇気を後押ししてくれる実験を紹介します。
サウジアラビアでは、社会規範として「女性が働くべきではない」というものがあったとのこと。
ただ、男性陣にも「女性が働いてもいいよね。」と考える人も当然ながらいたのです。
しかし、そんな考え方をラフに伝えられるような環境ではない。
「みんな女性が働くことに反対しているのではないか…」というのがいわゆる”一般的な考え”として浸透していましたからね。
ただ、外部の人(研究チーム」が、「女性が働くことに肯定的な男性もいるんですよ…」と伝えたところ状況が変わったのです。
4カ月後には、多くの女性が働き始めたとか。
#勘違いが人を動かす
このように、社会の規範とかルール、伝統とか文化に対して感じた疑問や矛盾って、あなたが感じたのであれば、同じような考え方をもっている人も必ずいる可能性が高いのです。
そのような斬新だと思われる考え方が共有されないのは、単純に「言葉として表現するかしないか」の違いだけかもしれないのです。
その斬新な考え方が「今よりももっとより良くしたい!」という目的であれば、むしろ反対する理由が気になりますよね。
ぜひぜひ、居心地の良い環境を守り、さらに向上させたいのであれば、「柔軟に変化し続ける」ことを大切にしてください。
そして、そんな変化のきっかけは、勇気を出したあなたの言葉なのかもしれないのです。
▼まとめ
本記事では、「斬新なアイデアとか問題解決方法が出てこないのは、単純に表現していないだけかもよ」という内容をまとめました。
ぜひとも、あなたの斬新なアイデアを大切にしてくれる仲間、能力を存分に発揮できる環境を見つけ出してくださいね。