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【人生】「偉人」から学ぶ「成功のかたち」。~天才数学者編~
「人生観」を聞くのがとっても好きなJUNです。
「なんで先生になったのですか?」
「どんな子どもを育てたいと思ってます?」
「理想の学級ってどんな学級ですか?」
なんて唐突に聞くもんですから、なかなか評判はよろしくない。
#だって好きだから
もちろん、「正解」を求めているのではありません。
一人ひとりが違った道のりを歩いてきて、その結果が「今」のその人の姿であり、その人の「価値観」となっていることに興味があるのです。
そして、勝手に、
「なるほど~」
と納得することが最高に楽しいのです。
本日は、そんな話題。
待ちゆく人に「あなたの人生について聞かせてほしいのですが?」と声をかけたら、きっと足早にふりきられるでしょう。
#声のかけかたはもっと工夫すべき
しかし、僕には強い味方がいます。
てっとり早く他者の「人生」に浸れるのが何を隠そう、「伝記」です。
#隠してはいない
そんな「伝記」から学ぶ、「対照的な人物」を取り上げて、
「成功って、人それぞれなんだなぁ。」
と、しみじみ感慨にふける回が本日でございます。
どうぞ、少しでも時間がありましたら、紹介する人物の人生に思いを馳せてみてくださいね。
▼成功のかたち~数学者「ポール・エルデシュ」~
数学会のノーベル賞的存在と言えば、言わずと知れた「フィールズ賞」。
もちろん、ここから紹介する天才数学者の「ポール・エルデシュ」も受賞したんでしょ?と思いきや、なんと受賞歴なし。
「だったら、何が成功なのよ?」と鼻息荒くなるところ、エルデシュの功績について話してまいります。
しかし、その前に、僕が「伝記」を読むときに一番大好きな「偉人の変人ぶり」についてちょっとだけ触れさせてください。
もちろん、エルデシュの変人ぶりも際立っていました。
とにかく朝から晩まで数学のことしか考えていませんでした。
#友人談
ぼろぼろのスーツを着て、二個のスーツケースを持ち、世界各地を転々として生活していました。
ここで疑問になるのは、「世界各地の誰が彼を支えたのか?」ということ。
生涯独身を貫いた彼を支えたのは、世界各地にいる「数学愛好家」でした。
友人によると、
彼は真夜中に突然訪れ、「私の脳は全開だ!」を宣言をして数学の問題を解き始める。そのまま何日か滞在しつつ、問題を解き続けるため、洗濯などの身の回りの世話をするはめになった。
というから、たまったもんじゃありません。
しかも、彼はとことん粘り強い。なんと彼は、
「毎日19時間働き、3時間しか眠らなかった。」
というから、ここに「真の変人」として認定しましょう。
しかも、眠らずに数学の問題を解くために「ダメ、ぜったい!」の例のアレを服用していました。
あまりにも薬物漬けになったエルデシュを心配した友人が、「1か月間薬を使わずに生活する」という賭けをもちかけると、エルデシュは、禁薬生活に大成功!
ようやく普通の生活が訪れると思いきや、彼は友人に言い放ちました。
「この1か月で、僕が薬物中毒ではないことは証明されたけど、仕事は一向にはかどらなかった。君のせいで1か月の遅れをとったよ。」
そういって、再び「ダメ!ぜったい!」状態に。
さらに、「濃いエスプレッソ」を何杯も飲み、「カフェインの錠剤」も服用し始めたというのですから手に負えません。
しかし、彼はただの薬物中毒者ではありません。
数学界において、多大な功績を残しました。
エルデシュが授与された15の名誉博士号がその功績を物語っています。
何と言っても、驚きなのはその論文数。
どの数学者よりも多くの論文を執筆し、「彼が死んだ後も7年間に渡って論文が出版し続けられた」というのですから、19時間働きづめで、食事中もナプキンをメモ代わりにしたという数学狂いは伊達ではありません。
▼成功のかたち~「仲間」と共に「成功」したポール・エルデシュ~
ここまで、僕が大好きな変人ぶりをつらつらと書いてきましたが、エルデシュの魅力は、これだけではないのです。
あまりの数学狂いであり、お湯さえ沸かすことができないエルデシュは、25か国で、500人を超える数学者と交友を深めました。
もっと簡単に言うと、
「一人で問題を解くよりも、みんなで解くことを好んだ。」
のです。
そう、ここがエルデシュ最大の魅力。
生涯において質素な暮らしを貫き、必要なお金しか手元に残さなかったエルデシュは、稼いだお金を仲間のために使いました。
各国の数学者と共に共同研究をするだけでなく、自腹で賞金を出し、数々の難問や定理を解決した人を讃えました。
数学界で最も栄誉のある「フィールズ賞」ですが、エルデシュ本人は受賞しなかったものの、エルデシュの助けを借りた人が何人も受賞。
そう、エルデシュは、心から数学を楽しみ、数学者を支えることで、数学の発展に寄与したのです!
その結果、「エルデシュ数」なるものが生まれました。
ざっくり説明すると、
「エルデシュとどれだけ関わっているかを表す数字。」
のことを言います。
「エルデシュと直接協力していたら『エルデシュ数1』。エルデシュと共に研究していた人と協力していたら『エルデシュ数2』。」
となります。
この数字ができたことからも、数学界でどれだけ「ポール・エルデシュ」が慕われていたかが分かりますよね。
そんなこんなで、随分記事が長くなってしましました。
次回は気が向いた時に、エルデシュとは対照的なある偉人をご紹介します!
▼まとめ。
本記事では、「『成功のかたち』は、自分の功績や名誉をつきつめることだけではない!」という内容をまとめました。
やはり、「好きなことが同じ」ということは、素晴らしい人間関係を築くきっかけの1つでしょう。
さらに、「ギバーであればなおよい!」ということがエルデシュさんの「人生」から感じることができました。
次回の偉人伝もお楽しみに。
【参考文献】
#残酷すぎる成功法則
#天才たちの日課
ちなみに、こんなサークルで「変人さ」を発揮してみては?
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