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『幸運』を引き寄せる性格とは

これまで「成功法則」とか「失敗の共通点」といった情報をまとめてきましたが、やはり「運」の力をスルーすることはできません。

「運」と聞くと、一か八かとか偶然といった「自分の努力ではなんともできないもの」というイメージでしょう。

もちろん、努力で全てを解決することはできないのですが、「あとは神様にお任せ…」といったお手上げ状態になることは避けることが大切。

「運」の力は全てではないにしろ、「運をよくする性格」になることは可能なのです。

心理学で最も信頼性が高いとされている性格診断の「ビック5」はご存じでしょうか。

「ビッグ5テスト」で判断されるのは、次の5つ。

「協調性」
「誠実さ」
「外向性」
「開放性」
「神経症的傾向」

この5つの性格のうち、「協調性」と「誠実さ」は幸運体質に関してはあまり影響がないとされています。

しかし、残りの3つをうまく使いこなすことで「幸運」を引き寄せることができるのです。

では、それぞれについて簡単に解説しますね。

▼幸運を引き寄せる「外向性」

「外向性」という言葉からイメージできるように、外向性が高くなると「人付き合い」が広くなる傾向にあります。

ちょっと話は逸れますが、人間の幸福度を測る指標として欠かせないのは「人間関係」。

ということは、「外向性」が高いと「幸福度」も高くなる確率は増してきますよね。

そんな幸福度の中身を深掘りすると、「コントロール感」をスルーすることはできません。

コントロール感というのは、「自分の人生を自分の力で切り開いている」という感覚のこと。

だからこそ、「自分のやりたいことを存分にできている」という感覚が必要になってくる訳です。

しかし、目標が大きくなればなるほど一人でできることは少なくなりますよね。

ということは、ここに「多様な人間関係」が必要になってくる。

要するに、「外向性高めの人は、人との豊かなつながりがあるからこそ、チャンスに巡り合う可能性が高まる」

ある実験によると、「外向性」が高い人はそうでない人よりも、笑顔が2倍多く、相手を歓迎するようなオープンなジェスチャーが3倍多いと確認されています。

そんな態度や仕草のよって、「幸運を引き付ける」ことができるのですね。

▼幸運を引き寄せる「開放性」

「開放性」を簡単に表すとしたら、「新しいことを進んで取り入れようとする力」でしょう。

好奇心旺盛なこの性格も「幸運体質」には欠かせません。

理由は至極シンプルです。

ずっと同じことを繰り返している毎日では、新しいチャンスと出会う確率は下がるのは予想できますよね。

やはり、「普段とは違った選択」や「経験したことがない新しいこと」に進んでチャレンジして経験値を重ねようとする心掛けが、「チャンス」と結びつく確率を上げてくれるのです。

▼「神経症的傾向」高めだと幸運を逃す理由

言わずもがなですが、「神経症的傾向」が高いと心はざわついた状態であると判断できます。

ということは、目の前の問題、悩み、困り感に心が囚われてしまっている可能性が高いでしょう。

心配事があるといつもは楽しめることも楽しめないなんて経験がある方もいるのではないでしょうか。

それは、心配事に心が全集中しているから。

そして、この「心配事全振り状態」がどうして幸運を手放すことにつながるのです。

その根拠となるリチャード・ワイズマン博士の実験を紹介します。

ワイズマン博士は、実験参加者に新聞を配り、

「写真の枚数を数えてください。」

と、指示をしました。

こつこつ数えていけば済む課題ですから、ほとんどの参加者は2分ほどで数え終わったとのこと。

参加者の中には、念のため2回数え直す律儀な人もいたそうです。

しかし、この実験の目的は「正確に写真の数を数えられること」ではありませんでした。

最初から、新聞紙面を一枚ずつ数える必要はなかったのです。

新聞の2枚目に、

「ここで数えるのをやめてください。この新聞には43枚の写真があります。」

という広告が3㎝以上の活字でくっきりと書いてあったのですから。

おもしろいのは、全ての参加者が、2ページ目を開いてメッセージをチラ見しつつ写真を数えたはずなのに、気づいた人はいなかったということ。

さらに、新聞の真ん中のページには別のメッセージが掲載されていました。

「数えるのをやめてください。このメッセージを読んだと申告すれば100ポンドを差し上げます。」

というラッキーメッセージ。

もちろん、誰も気づくことはなかったのですが…

このように人間は、目的意識に囚われるとその周囲が見えなくなってしまうという特徴をもっています。

さらに「神経症的傾向」が高い人の方がメッセージを見つけにくいということも分かっています。

やはり、心の落ち着きは、自分のまわりにある「幸運」に気づくために必要不可欠なのです。

現代人は、暇な時間を極端に嫌い、ちょっとした隙間時間を埋めようとしてしまいます。

もしかしたら、そのような時間欠乏も「幸運」を逃す要因となり得るかもしれません。

時に、ぼ~っと何も考えることなく、心に余白を作り出す時間が必要なのです。

そんな習慣が心の余裕をつくりだし、日常の「幸運」を引き寄せることにつながるのですから。

▼まとめ

本記事では、「幸運を引き寄せる性格」についてまとめました。

何事も気持ちが大切で、「ぼくって運がいい!」と思っていることで「幸運体質」になることができるのです。

ぜひとも、幸運を引き寄せてチャンスを掴めるよう、自分の意識の部分から見直してみてくださいね。

📚参考文献📚
#運のいい人の法則

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