「自分の幸せ」を見失わないために
「自分の幸せは自分で決める!」という理論には全面的に賛成します。
しかし、実際の幸福度調査を見ると、日本の幸福度はそれほど高くないみたい。
ということは、生き方を選ぶことができるこの世界において、あえて「幸せじゃない」と決めているってことになりますよね?
一般的には、命が脅かされるピンチに遭遇する可能性は限りなく低く、便利なものや、暇をつぶすコンテンツにあふれている満ち足りた時代において、何が不幸せなのか不思議になります。
そんなことを書いている僕自身も、家族のことで悩み、仕事のことで悩み、自分から幸福度を下げにいってしまっている自負がある。
だからこそ、「なんでこんなことになっているんだっけ?」という自問自答は必要だと思うのです。
特に役立つような記事ではありませんが、1年後の自分の居場所が光り輝く温かな場所となるよう思考の軸を整理してみようと思います。
▼意識しないと忘れてしまう
いきなり余談ですが、妻から電話がくると僕のスマホの画面には、子どもが入院したときの写真が表示されるようになっています。
まだぷっくりした赤ちゃんで、ぐったりした状態から少しずつ回復して久しぶりに体を起こしたときの写真。
そんなめでたくない写真を待ち受けにするなよ!と思いますが、これは「幸せ」を忘れないための僕なりの工夫。
人間はすぐに「幸せ」を見失ってしまうじゃないですか?
「失ってしまった健康」を、「失ってしまった相手」を。
僕も「子どもが生まれた!」という幸せな瞬間をすっかり忘れ、家族を二の次に自分の仕事へ全力投球していたのです。
そんな僕に対して「ここぞ!」とばかりに訪れる望ましくない出来事。
その1つが子どもの体調不良でした。
そんな、家族の問題は一度や二度ではありません。
3人の子どもがいるので、定期的にやってくるのです。
ということは、定期的に大切なものを見失っているとも言える。
きっと、改めて考えるべきなのでしょう。
「なぜ、僕たちは目の前にある幸せを忘れてしまうんだろう。」と。
▼幸せは人によってそれぞれだけど
最初に前提を確認しておきますが、「子どもがいると幸せになる」という話ではありません。
よく知られた話ですが、「子どもが生まれると幸福度が下がる」と確認されていますしね。
そして、再び幸福度が上がり始めるのは、「子どもが親の手を離れたとき」なのです。
子どもだけではありません。
「結婚」のような、一般的に通る道のりだと考えられていたことも、本当に幸せを提供してくれるかといえば、怪しい部分もあるのです。
だからこそ、「自分の幸せは自分で決める!」という結論になるのです。
そして、この記事で一番伝えたいことは、「幸せのかたちは一人一人違う」ということ。
幸せのかたちは、「バリバリ働いてお金を稼ぐこと」の場合もあれば、仕事は暮らしていくためのもので、「家族時間の充実」が幸せのかたちもあるでしょう。
もしかするとお金を稼ぐことなく、自給自足が最高!という幸せのかたちもあるかもしれません。
このように「幸せのかたち」は人それぞれなのですが、この理論が成立してしまうとまずいことがあるのです。
極端な例ですが、「お金よりも自分の時間優先」という人が集団の大多数になってしまうと、経済活動が停滞して、物の供給やバージョンアップが遅れ始めるかもしれません。
「ものより思い出」という人が集団の大多数を占めると、新製品が売れなくなり、新しいものをつくりだす業界が成り立たなくなるかもしれません。
何が言いたいかって、
「新製品を追い求める」「ブランド物が好き」という物欲を追求する幸せのかたちがあるから経済が発展するのであり、「仕事が命」、「できるだけお金を稼ぎたい!」という欲求があるから、社会が回っているのです。
▼幸せのかたちは自分で決める
ここまで、「幸せのかたちが違うから社会は回っているんだよ!」という話を書いてきました。
ここで注意です。
言うまでもなく、幸福度というものは、「自分に合ったもの」を追い求める必要があります。
しかし、現実的に幸福度が低い人がいるというのは、もしかしたら「他者の価値観を追っている」のかもしれません。
ここで問いかけるべきは、
「本当に仕事に時間をかけることが自分の幸せなのか?」
「何のためにお金を稼いでいるんだっけ?」
という自分の価値観に関する問い。
ここが揺らいでいると、「ゴールの位置も方向も分からないまま走っている」なんて本末転倒が生じます。
多様な価値観が受け入れられる現代だからこそ、「自分の幸せ」について考えてみるのも良いかもしれません。
▼まとめ
本記事では、「自分の幸せ、本当に分かっている?」という内容をまとめました。
日々、忙しく生きている僕たちにだからこそ見失いがちになってしまいますよね。
「自分なりの幸せ」を見つけるためにも定期的に立ち止まり、自分の価値観を見失わないようにしたいものです。
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