「褒める」ことの効果を最大化する「自己拡大」称賛法!!
これまでのnoteで、褒めることの大切さについて書いてきました。
子どもに関わっている大人であれば、きっと子どもの姿を称賛することで関係性を築いていくというのは、みなさんが実践されていることと思います。
そこで、本記事ではより焦点化した「褒めテクニック」について話題としたいと思います。子どものありとあらゆる行動を褒められるという「褒め上級者」の資格をお持ちの方は、本記事を読むことにより褒めの精度に磨きをかけられること間違いなしです。もちろん、子どもだけでなく大人同士の人間関係づくりにも役立ちますので、ぜひとも参考にしてください!
▶褒め言葉を分析しよう。
「分析」と書くと、「また、めんどくさいことが始まった」と思われてしまうかもしれませんが。安心してください。自分が他者に発した褒め言葉は、
「相手も分かっていることかどうか。」
を判断するだけです。
簡単に言うと、
「過去に何度も褒められてきたことは『褒められ慣れ』により、褒め効果としては浅い。」
ということを理解しておくことが必要ということです。
例えば、いつもテストで100点連発をしている子どもに対して、「勉強ができるね!」と言葉をかけても、その子にとってみたら「当たり前」の褒め言葉として受け取られます。
もちろん、嬉しいとは思いますよ。むしろ、勉強が得意というのは、その子のアイデンティティーとして核となる要素である可能性が高いです。過去に何度も褒められてきたのですから、人格形成に影響しているのは間違いありません。絶対にやってはいけないのは、そこを否定してはいけません。
では、あなたの褒めテクニックを向上させるにはどのように褒めたら良いのでしょうか。
▶意外性を意識する。
その答えは、
「本人も気づいていない部分をほめる。」
ということです!
例えば、国語のテストで100点をとった子どもに対して、
「テストの最後の問題よくできたね。◯◯さんは、登場人物の気持ちを読み取るのが得意なんだなあ!」
というように、相手が今まで褒められたことがないであろう角度から褒めていくことが効果的なのです!
結論を言うと、
「自己認知ではなく、自己拡大の称賛をしましょう!」
ということになります。
「褒められたい。」という気持ちは、誰しもがもっているでしょう。その欲求に対して、「聞きなれた」言葉をかけられることにより自分の立ち位置を確認することも大切です。しかし、「褒めマスター」を目指すのであれば、「相手が気づいていない部分」を褒めましょう! そして、自己イメージを拡大してあげることが大切なのです!
▶褒め言葉には自信をもって!
その時に大切なことは、怯まないということです。思春期真っ只中の子どもは、褒められたことに対して素直に喜びを表現できない場合もあります。
そのようなときに褒めた言葉を引っ込めてしまうと大変説得力のない結果になってしまいますよね。
「自己拡大の称賛」は、相手が気付いていないことを褒めるのですから、
「そうかなぁ?」
という反応になることもあるでしょう。そんなときは、すかさず褒め言葉を重ねて「そうだよ! 絶対にそう! 先生は、分かっているんだからね!」と、強引にでもメッセージを伝えましょう! 斬新な角度からの褒め言葉により若干ずれてもいいじゃないですか。だって、褒め言葉ですから。誰も傷つけることはありません。やはり、説得力を出すためには、「自分が信じた気持ちを言葉に乗せる」必要があるのです!
▶まとめ。
本記事では、「自己拡大させる褒め言葉が最強である!」という内容の記事を書きました。褒めるということは教師や親に与えられた最大の武器です。ただ、常に同じ技を出していると効果も半減してしまうことでしょう。そんなときは、普段からの子どものみとりをいかし、子どもの良さを広げることができるような称賛の言葉を提供しましょう!