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自分の「幸せ」は自分が決めている

ぼくたちの人格は、遺伝と環境によってつくられます。

2歳の子どもと、成長したチンパンジー、オラウータンが参加した実験がおもしろいので紹介させてください。

この3者で、道具を使ってご褒美をゲットするのが一番上手だったのはだれでしょう?

正解は、

「全員だいたい同じだった」

のです。

なんじゃそりゃ!という答えですみません。

しかし、我々の代表。2歳児は、他の種に比べて圧倒的に優れている能力があるのです。

それは、

「社会性!」

道具を使って試行錯誤する対決は同点でも、コミュニケーションを取りつつ、観察したり模倣したりする能力において人間は特に優れているのです。

だからこそ、コミュニティの中で協働し、様々な困難に対して知恵を出し合って乗り越えてくることができた。

そのようなご先祖様の頑張りの結果がぼくたちなのです。

ただ、現代において便利さや豊かさはほぼほぼ頭打ち。

より快適な生活を求めてきた先人たちの願いが実り、ぼくたちは何不自由ない世界に生きています。

その反面、「もの」ではなく「意味」に対する需要が高まりつつある。

より「自分らしく生きる」ということに価値が置かれるようになってきました。

しかし、「もの」よりも「意味」になってしまうと、答えが見つけずらいという問題が新たに発生しています。

基本的な生活環境がこれでもか!と向上した現代において、なぜぼくたちは思い悩むのかについて1つの考えを書いてみましたので、「ふーん。」くらいのモチベーションで読んでみてくださいね。

▼自己理解の3段階

「多様性」なんていう言葉が数年前から聞かれるようになりましたが、幸せのかたちもまさに多様。

一昔前の、就職して家族をもち、一軒家に住んで…みたいな分かりやすい幸せのかたちはもはや流行らなくなりました。

むしろ、「みんな」という抽象的なものが信じている幸せのかたちではなく、「これが私の幸せじゃ!」といって主張する人の方に関心が寄っているような気もします。

そんな世の中になると難しくなるのは、

「私って何?」みたいに、自分の「好き」とか「得意」が分からなくなってしまうというパターン。

では、そもそも「何で『自分』を見失ってしまうのか?」を明らかにしておいた方がよいでしょう。

ということで、こんな図をつくりました。


名付けて、自己理解マップ!!


いつもどんなときでも自分の中心には、「真の自分」がいます。

「心の声」と言ってもよいでしょう。

先ほども触れましたが、人間は社会性の生きものですので、様々な環境から刺激を受けます。

そんな刺激が、「真の自分」の周りに蓄積され、「後天的な自分」として成長していきます。

ここがちょっとややこしいのですが、外界から受ける影響は、

・「真の自分」として蓄積されるもの

・生きる術として蓄積される「社会的な自分」

に分かれるのです。

この「社会的な自分」というのは、

外界と接する際に前面に出ているものであり、

・他者からどう見られるかを気にする自分
・装ってつくりだしている自分

のようなもの。

それぞれの人間性として一番目立つ部分を担っています。

ただ、ここに難しさがある。

この「社会的な自分」の層を厚くすることは、ある意味「円滑なコミュニケーション」につながるのですが、厚くし過ぎると「自分とのコミュニケーションがとりずらくなる」というデメリットもあるのです。

#死ぬ瞬間の5つの後悔」には、「どんな社会的成功者でも、死ぬ間際にする後悔がある」ことをがまとめられています。

第三者から見て、「あんな人になれたらなぁ。」と思う憧れの存在でも、本人は深く思い悩んでいるなんてこともありますよね。

もしかしたら、その要因の1つは、この「社会的な自分」の層を厚く盛ってしまった結果なのかもしれません。

▼自分の「幸せ」は自分で決める

ここまで紹介してきた「社会的な自分」の層を厚く盛りすぎてしまうことを「着ぐるみ化現象」としましょう。

外から見るとかわいくて素敵なのですが、中は辛いことを意味します。

ただ、着ぐるみを着ている状態を楽しめればそれはそれで幸せなのです。

そう、「幸せ」とは自分が決まるものであり、他者の視点を取り入れることで訳が分からなくなってく。

たとえ、着ぐるみを着て見せかけのキャラで喜んでもらっていても、その喜んでいる顔を見ているのが本人の生き方であれば、それは最高のスーツアクターです。

さらに、「社会的な自分」の層が薄いのもこれまたよし。

もちろん、リアルな現実社会で様々な問題にぶち当たる可能性は大。

しかし、そんなことを気にせずに、「真の自分」と密に連絡を取り合っているのであれば、それが本当の幸せなのです。

しかし、一番苦しいのは「着ぐるみを脱ぎたいのに脱げない状態」

言わば、「真の心の声を無視して自分を装わないといけない状態」とも言えるでしょう。

このつらい状態の結末は、大きく分けて2種類になります。

①最後まで着ぐるみを脱ぐことができずに窒息(バーンアウト)。
②自分なりの幸せを見つけて無事に脱出。

もちろん、②が望ましい。

しかし、ぼーっとしていても②にはたどり着きません。

「真の自分に問いかける行動」を取ることが必要不可欠。

例えば、「日記」のようなツールを駆使して、「真の自分」との対話を試みることもよいでしょう。

とにかく、心の声に耳を傾けてあげてくださいね。

▼まとめ

本記事では、「自分の幸せの決め方」についてまとめました。

ぜひとも、自分との対話を密にして「自分らしく生きる」ことを実践してみてくださいね。

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