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長生きのコツは「好奇心」!?〜寿命と好奇心の意外な関係~
生活の充実、そして、人生の幸福度を上げるために「好奇心」は欠かせません。
そんな好奇心ですが、なんと、「寿命を延ばす可能性がある」なんて研究が出てきているのです。
本記事では、「好奇心と寿命の関係性」についてさくっと解説します。
動画はこちら👇
▼好奇心と寿命の関係性
「好奇心が寿命を延ばす可能性」と書きましたが、もちろん好奇心の副次的な効果に他なりません。
単純にはいきませんが、「好奇心の高い人と、低い人の生活」を比べたとしたら、そこに行動の違いが生まれるのは当然ですよね。
好奇心の高い人は、積極的に新しい物を取り入れ、初めてのコミュニティと関わろうとする。
そんな行動の違いによる諸々の影響が、結果的に長寿につながるかもしれないという話です。
では、好奇心の高い人のどのような特徴が、寿命を延ばすことに関係するのかを見ていきましょう。
①認知機能の維持
好奇心が寿命を延ばす一つの理由として、「認知機能の維持」が挙げられます。
好奇心の強い人は、新しい情報を積極的に取り入れ、脳を常に活性化させているでしょう。
人間の脳は、成人になっても成長することが知られていますからね。
ロンドンのタクシー運転手を対象に行われた調査では、「複雑に入り組んだロンドンの道を覚える」という努力をしたタクシー運転手の脳の部位が大きくなったことが報告されました。
変化の少ない日常は、安定していて穏やかなように思いますが、長寿を意識するのであれば、何歳になっても新しいことにチャレンジし、自分の脳を刺激してあげることが大切そうです。
好奇心の強さが結果的に認知機能の低下を遅らせ、健康寿命の延長につながる可能性があるのです。
②ストレス軽減
好奇心を発揮して興味の幅を広げて追求することは、「ストレス解消やポジティブな感情の増加」につながります。
慢性的なストレスは、心臓病やがんなど、様々な健康問題のリスクを高めることが知られていますものね。
そんなストレスに対して、好奇心によって引き起こされるポジティブな感情が、ストレスホルモンのレベルを下げ、免疫システムを強化することが研究で示されています。
もちろん、「初めのことにチャレンジする」こと自体にストレスを感じるなんてこともあるでしょう。
しかし、このストレスは役に立つのです。
乗り越えた先に、充実感とか達成感が待ち構えていますからね。
③社会的つながりの促進
好奇心は、新しい人々との出会いや交流を促進します。
「人はどんな経験をしているのだろう」「あの人の考えはどうなのだろう」といった他者に対する好奇心が、積極的な社会参加を促すのです。
社会的つながりの強さは、長寿と強い相関があることが多くの研究で示されていますからね。
また、好奇心を発揮して様々な趣味をもっていると、その趣味を介したコミュニティにより人間関係が広がる可能性もありますよね。
人間関係って幸福度にも関係しますが、悩みを生み出すこともあるのです。
もちろん、悩み自体は深入りしなければよいのですが、人間関係に問題を抱えた時に複数のコミュニティに属していると、悩み解決の助けになることもある。
複数のコミュニティがあれば、気持ちを切り替えたり、必要な期間距離を取ったり、客観的にアドバイスをもらったりと、様々なよさが考えられます。
そのような人間関係の充実は、間違いなく寿命に好影響を与えるでしょう。
④より良い生活習慣
好奇心の強い人は、健康や栄養に関する新しい情報にも興味を示す傾向があります。
「どうすればもっと健康になれるだろう」「この食品にはどんな効果があるのだろう」といった疑問が、結果として健康的な生活習慣の採用につながりやすいのです。
例えば、新しい運動方法に興味を持ち、それを実践することで身体活動量が増加したり、最新の栄養学の知見に基づいて食生活を改善したりする可能性が高くなります。
寿命に関係なく、自分自身の生活を充実させるためには、自分の生活に対して意識的になることが必要不可欠。
特に、睡眠、食事、運動に関しては、寿命に対して直接の影響を与えるので意識して損はありません。
しかしながら、毎日のことだから何気なくやり過ごしてしまうなんて人も多いでしょう。
そんな、「何気なく」を防いでくれるのが好奇心なのです。
⑤目的意識の維持
好奇心は、人生に対する目的意識や意欲を高めます。
「まだ知らないことがたくさんある」「もっと学びたい」という気持ちが、人生の目的となり、生きる意欲を高めるのです。
やはり、長く短い人生において自分なりの「目的」があることは、毎日の生活に張りをもたらしてくれるでしょう。
何かしらに向かって「日々一歩ずつ前進している」という感覚は、充実感につながりますからね。
好奇心を発揮することにより、必然的に新しいことへの出会いに恵まれ、目的ももちやすくなるはず。
さらに、目的を達成するための手段も、好奇心を発揮することによって多様性を帯びることでしょう。
そんな充実した試行錯誤の毎日が、結果的に寿命に対する影響を与えるのでしょう。
▼まとめ
本記事では、「好奇心と寿命の関係性」について、5つのトピックで解説しました。
紹介しておいて何ですが、諸々の研究結果は、好奇心と寿命の間に相関関係があることを示しているだけで、直接的な因果関係を証明しているわけではありません。
しかし、好奇心をもち続けることが、様々な経路を通じて健康と長寿に良い影響を与える可能性は十分に考えられます。
大人になると、「分かった感」に囚われ、チャレンジチャンスを不意にしてしまいがち。
そんな消極さは、好奇心が枯れている証拠。
ぜひぜひ、充実した人生を生きぬくためにも、常に新しいことに興味をもって過ごせるよう、意識して行動しましょう。
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