【子ども×環境】「どんな」力を発揮するかよりも「どこで」力を発揮するのかが大切という話
引っ込み思案の内向型のわりに、路上ライブをしていたJUNです。
「えっ、あの人って、そんなことできるんだ!」という驚きを経験したことってありません?
例えば、クラスであまり目立たないタイプの子どもが、演劇部の部長として声を張りながら役を演じきっているような場面。
ぼくたち大人は、「この子は、どんな能力で活躍できるか?」という問題については、わりと考えるのですが、
「どんな環境だったら力を発揮できるのか。」
ということには、あまり意識しないのではないでしょうか。
そんな話をさらっと書いていきますので、子どもにかかわる機会のある方は、ぜひとも読んでいただき、「子どもさんに合った環境」を考えてみてくださいね。
▼「どんな」よりも「どこで」が大切。
小学校の先生は、基本的に自分のクラスにベタづき状態であります。
だからこそ、子どもたちの姿を多面的にとらえることができる。
例えば、「算数の授業は、いるかいないか分からないほど大人しくしているのに、体育になったらビシバシ指示を出してチームを引っ張るリーダーに早変わり」なんていう早変わりを日々見ています。
ただ、小学校の先生が担当する範囲が広いだけに、どうしても考えてしまうのは、
「あの子を、算数の授業で輝かせたい。」
という思考。
もちろん、「その子のためを思って」という教師魂であることは間違いないのですが、もしかしたら、「クラスの子どもたちが、全ての教科を平均以上できるようにしなければならない。」という知らず知らずの思い込みが見え隠れしているかもしれません。
もちろん、できるにこしたことありませんし、子ども自身が「できるようになりたい!」と強く望んでいるのであれば、背中を押してあげるのが人生の先輩というものでしょう。
しかしながら、人間には能力のでこぼこがあることは逃れようのない事実です。
きっと、子どもたちを熱血指導する先生たちにも、能力のでこぼこがあったはず。
だとするならば、子どもたちが「結構できるぜ!」と自信をもって取り組むことができることを最大限伸ばせるようフォローするという選択肢を取ることも間違いではないと思うのです。
そして、その選択肢こそ、子どもたちにとって「自分づくり」につながるのではないでしょうか。
何が言いたいのかというと、
「ぼくたち人間は、だれでも輝くことができる場所がある。」
ということであり、背中を押してあげる大人は、
「子どもが、力を発揮できる環境を整えてあげること」
こそ大切だということです。
ハーバード大学で「心と脳の教育プログラム」のディレクターであるトッド・ローズさんと、計算論的神経科学者のオギ・ローズさんによって、「文脈効果」と呼ばれました。
#トッド・ローズさんたちのDarkHorseがめっちゃおもしろい!
子どもをサポートする上でこの「文脈効果」を知っておくことは必要不可欠でしょう。
なんといっても、子どもが活躍するには、まず、「本来の実力を出すことができる環境に身を置く」ことから始まるのですから。
▼まとめ。
本記事では、「子どもをサポートする上で大切なのは、その子が力を発揮できる環境に身を置くことだよ」という内容をまとめました。
ぼくたち大人、特にサポートしようとする気概がある大人は、どうしても「子どもの弱点」に目を向けて補う力をつけようとしがち。
しかし、補う力をつけることを子どもが本当に望んでいるかといえば、そうでもない場合も多いもの。
もしかすると、「自分らしさを存分に発揮できる場所」に身を置き、「興味があることをとことん伸ばしていきたい」という願いをもっているかもしれません。
そして、そんな場所をつくろうとしています。
ぜひとも、興味のある方は、サークルへ参加しませんか?
共に、「子どもが生き生きと活躍する居場所」をつくっていきましょう!