コミュニティづくりに「笑い」が必要な理由
教員生活が10年を超えると、それなりに経験がたまります。
ありがたいことに、学級崩壊は回避することができましたが、ピンチな状態には度々おちいりました。
現在は、ちょっとベテランぶって余裕な感じを装っていますが、その領域に立てているのは、間違いなく苦しい経験をしたからだと言えます。
先生がメンタル的に落ち込む理由も多様だとは思いますが、その理由の1つとして、「笑い」があることは間違いありません。
「授業を通して子どもたちと笑い合える状態」にいる先生は、崩壊なんて文字はどこ吹く風。
本記事では、そんな「笑い」に着目しておもしろい調査を紹介します。
ぜひとも、興味本位で読んでみてくださいね。
▼コミュニティに必要な「笑い」の力
もはや人間が集まるコミュニティにおいて「笑い」が必要不可欠なのは言うまでもありません。
かなり前から「笑い」の力は注目されていて、「免疫力の増進や幸福感の増加に効果あり!」なんて言われていますものね。
これほど個人の人生において大きな影響を与える「笑い」ですから、「笑いがあふれているコミュニティ」に属したら最強なのも頷けます。
50以上のチームを対象にした研究では、
ということが分かっています。
#ユーモアは最強の武器である
だからこそ、先生も含めコミュニティ運営側に立つ人は、「笑い」をどうにかこうにか取り入れる方法を考えた方がよいのです。
「いや、言うほど簡単じゃないし…」と思う方もいらっしゃるでしょう。僕もそう思います。しかし、「笑い」というのは、何も「爆笑を取れ!」という意味ではありません。
そんな話題について次章で触れていきますね。
▼コミュニティ内の「笑い」に大切なのは適切さ
先生というのは、とにかく「話すこと」が求められます。
授業だけであれば、ちょっと気が楽なのですが、毎日毎日、何かしら子どもたちの前に立って話すのが辛い。
そんな辛さに耐えきれず、「先生のネタ話」を集めたサイトを自分で作ってしまいました。
#先生のネタ話
「これは、おもしろい!」と思う情報を見つけたら、こつこつ書き出めているのですが、逆に言うと、僕自身、これくらい「話すこと」にプレッシャーを感じているとも言えます。
しかし、僕のこのプレッシャー自体が大きな間違いだということが分かったのです。
ここまで散々「コミュニティに大切なのは笑いだ!」と主張してきましたが、ここで言う「笑い」は、言ってみれば「雰囲気を和らげる程度のものでよし!」ということ。
むしろ、「笑わせないと!」と職種を勘違いするほどプレッシャーを感じている状態こそ、「笑えない雰囲気」をつくっているかもしれません。
そんな僕に「なるほど!」と思わせてくれた調査をご紹介。
ウォートンスクールとハーバード大学で行われた調査では、
ということについて調べました。その結果、
ということだったのです。
分かりにくいのでちょっと言葉を付け足すと、「相手を楽しい気持ちにさせるユーモアというのは、ジョークのおもしろさというよりも、『その場に適したものかどうか』という視点の方が大切だった」ということ。
分かりやすいのが、授業が始まったときの「緊張状態」。
まだ先生と子どもたちの関係性ができていないときは、お互いに気をつかい合い、「しーん」という音が聞こえてくるんじゃないかというほど、空気が張り詰めた状態になるときがありますよね。
そんな状態であれば、「今朝の寝坊話」程度でも子どもたちの笑顔を引き出すことができるでしょう。
要は、「空気が重い状態だからこそ、必要な笑い量も下がっている」と言えるのです。逆に言えば、子どもたちがハイな状態では、「寝坊話」では心もとない。
#笑い量
余談ですが、子どもたちのハイテンションにのっかって「笑い」を取りにいくことは危険な場合もありますよ。
先ほどから、「笑い」というのは「適切さ」が命ですから、おもしろいだろうと思って放ったジョークが「無礼者」とか「ふざけすぎ」に該当すると、別の問題になってしまいます。
「無礼者」とか「ふざけすぎ」認定は、地位や能力に対してネガティブな印象をもたれてしまうことが分かているので注意。
何事もやりすぎは厳禁だと言うことですね。
▼まとめ
本記事では、「適切な『笑い』を提供することがコミュニティづくりのコツ」という内容をまとめました。
ぜひ、その場に適した「ちょっとした笑い」を提供し、居心地のよいコミュニティをつくり上げてくださいね。
ちなみに、こんなコミュニティへの参加はいかがでしょう。
「笑い」を提供できる自信はありませんが、「学び」になること間違いなし!共に、コミュニティメンバーとして活動しましょう(^^♪
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