子どもの「心」を成長させる、親にできるアドバイスとは。
GLS(個人経営の無料塾)で支援してきたお子様が、算数のテストで初めて100点を取ることができたJUNです!
やはり、この瞬間ですよ。子どもが「先生!やったよ!」と喜んでいる姿。この笑顔こそ、教師のやりがいに間違いありません!!
この喜びを肴にしてちょいと一杯といきたいところですが、そうも言っていられません。そもそも、あまりお酒飲めなかった。
ここで1つある疑問が生まれたのです。
「こんなに実力があるこの子が、どうして今まで100点を取れなかったのか。」
と。
自分で問うておいて、自分で答えを出すのですが、その答えになるのは、
「集団という授業形態。」
に潜んでいることは間違いありません。
僕が教える塾では、完全に個別なので1時間という時間制限の中で、徹底的に「その子」に合わせた教え方ができます。その子の「やる気」も相まって、勉強はめちゃくちゃはかどります。そして、この結果!!学習効率の良さは、最強でしょう!!
しかし、「集団授業」ではこのようにはできません。
教師も多様な子どもたちのニーズを把握して、その時々によって最適であると思われる授業をします。しかし、残念ながら子どもたちにとってみれば、教師の授業がしっくりくる子だけではありません。当然のことながらニーズに合っていない状態が出てしまうのです。
だからこそ、個別で教えれば100点が取れるのに、集団であるからこそ100点チャンスを逃してしまったこともあるかもしれません。
しか~し、こんなことをくどくど言っていても巨大なシステムを急に変えることはできません。
そこで本記事では、「集団」がもっている「良さ」を前面に押し出した記事を書いていこうと思います。
▶「集団」がもつ価値。
前段では大分「集団」であることのデメリットを言ってしまいましたが、僕自身は「集団」を嫌っているわけではありません。本当に個人的なことを言うと、苦手ではありますが決して嫌っているわけではありません。本当です。信じてください。神に誓って。
じゃあ、「集団がもつ価値を言ってみろ!」と言われたら、僕は、
「自分と違った価値観をもっている人と出会うことができること。」
と、答えます。本当です。自信あります。神に誓って。
過去を振り返ってみると、ひたすら人間関係について記事を書いてきました。その中で、一貫して主張してきたことをざっくり説明すると、
「人格形成に多大な影響を及ぼすのは、友達関係である。」
ということです。
過去の例にもあげましたが、めちゃくちゃ「読書好き」で有名な子どもが、万が一、「読書って・・・。だるくね。」という友達と仲間関係を築き、仲良くし始めたとしたら、もしかすると、あんなに好きだった読書を「だるくね?」と言い出すかもしれないということです。
だからこそ、過去記事では、
「子どもが小さいうちは、友達関係についても親御さんが気にかけてあげる。」
ことが重要であると書いてきました。全てのことに口をだしたり、親御さんが友達を選んだりするような行為は横暴ですが、子どもの友達関係、もっと言うと、「どのような価値観の友達関係と仲良くしているのか。」ということは、気にかけてあげてもいいんじゃないかと思うのです。
このような説明をすると、もしかすると、
「自分と考え方が合わない子どもとは、かかわるな。」
という極端な主張と思われるかもしれませんが、これは違います。
実は、「集団」のもつ価値は、「自分と合わない人」にこそ隠されているのです。
▶自分を成長させる人間関係とは。
さて、「集団」のもつ最大の価値について説明していきますね。
結論から言うと、
「自分を成長させるのは、『理解できない!』という出会いである。」
と言わせてください!!
どういうことかというと、大人であるあなたなら経験があると思うのですが、
「この人とは、考え方が全く違う!」
という経験をしたことはありませんか。きっと1人や2人はいるでしょう。どう頑張っても相まみえることができないような価値観の人。
実は、そういう出会いこそ価値があるのです。
逆に、
「いつも、自分の考えを認め、称賛して『いいね!』してくれる人たちと一生付き合っていると何も広がらない。」
ということが言えます。
もちろん、居心地は最高ですよ。自分は、何でもできるような間違った有用観も生まれてしまうかもしれません。しかし、自分という人間を深めていくには、
「考え方の違う人に触れ、その人が『何でそんな考え方をするのか。』を考える。」
ことが大切なのです。
理解できないことを、何とか理解できるよう思考するからこそ、
「あぁ、自分ってこういう考え方をする人間なんだな。」
と、最終的には自己理解につながるのです。
これって、人間としてものすごい成長だと思いませんか!
人間はおもしろい生き物で、「自分の考え方が最高である。」と勘違いしやすくできています。ましてや、周りを自分の考えに賛同してくれる人たちで囲んでしまったのなら、さらにその風潮は高まるでしょう。だって、本を読んで情報収集しているときでさえ、「自分の考え方とぴったりの情報を収集しようとしてしまう。」癖があるのですから。よっぽど、違った意見に触れようと意識していかないと、「井の中の蛙状態」になること間違いなしなのです!
▶まとめ。
本記事では、「自分を成長させたいのなら、多様な人と関わろう!」という内容をまとめました。
関わるときの注意事項というかスタンスは、
「俯瞰して見る。」
ということでしょう。あまりにも違った意見に対して、「なんだよ!」「意味わかんね。」と心を燃やしてはいけません。一旦落ち着いて、
「どうしてあの人は、そう思うんだろう。」
と思考を巡らしましょう。理解できるかどうかが大切なのではなく、
「違いを理解することで、自分を発見できれば良い。」
のです。
人間関係は悩みの温床でもあります。もちろん、苦しいことや悲しいこともあるかもしれませんが、親御さんとしては、前向きに多くの考え方に触れられるよう子どもさんにアドバイスしてあげてくださいね!
たまには、音声でもいかがでしょう。