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『自信過剰』の落とし穴 ~『 知的謙遜』で開く新たな可能性~

私たち人間は、自信過剰がデフォルトになっています。

運転技術を問われたアンケートで、「私は一般的なドライバーよりも、運転技術がイケてる!」と回答する人が7割を超えてくることが分かっているのです。

クイズ番組やスポーツ観戦をしていて「自分だったあーはならないよなー」とか「もっとできるのに!」なんて無責任なことを思ってしまうのも仕方がないことなのかもしれません。

ただ、そんな自信過剰をそのままにしておくとよろしくないのは想像できますよね。

本記事では、「自信過剰のデメリット」を確認しつつ、自信過剰を打破するスキルである「知的謙遜の重要性」についてさくっとまとめました。

長く短い人生において確実に役立つ内容となっております。

ぜひとも、心に留めておいてくださいね。

こんなコミュニティがあることも、心に留めておいてください。


▼自信過剰のデメリット

繰り返しになりますが、私たち人間の自信過剰は、もはやどうしようもない部分もあります。

だからこそ、自分の能力を過信しすぎない工夫が必要。

要するに、「自分は自分自身について正しい評価を下せているのかい?」
と問いかけつつ事に当たることが大切なのです。

そんな「自己対話」を欠くと、こんなデメリットを被るかも。

1.学習機会の喪失: 自分が全てを知っていると思い込むと、新しい情報や異なる視点を受け入れる機会を逃してしまいます。

2.対人関係への悪影響: 過度の自信は、他者を軽視したり、批判的な態度につながりやすく、人間関係を損なう可能性があります。

3.判断ミスのリスク増大: 自信過剰は、自己の能力や判断を過大評価させ、重大な判断ミスを引き起こす危険性があります。

4.フィードバックの無視: 自信過剰な人は、建設的な批判やフィードバックを無視しがちです。これは個人の成長や改善の機会を失わせます。

もろもろのデメリットを乱暴にまとめると、自信過剰によって失うものは「人間関係から成長機会まで幅広い」ことが分かります。

間違いなく、人生における幸福度に大ダメージとなるでしょう。

だからこそ、「自己対話」や「他者との連携」によって正しい自己評価を心がけることが助けとなります。

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ちなみに、自信過剰からサヨナラして正しい自己評価と向き合うということは、言い換えると「自分の実力不足と向き合う」ことでもある。

大きな理想を抱けば抱くほど、現実の自分が小さく見えてしまいます。

そんな時、絶対にやってはいけないことは「自分の実力不足を責める」ということ。

実力不足を責めたところで、肝心の実力がアップする訳ではありません。

さらに、必要以上に自分を傷つけてしまうでしょう。

すると、まだ開花していない実力を発揮する場面を失ってしまう。

自信過剰になることは避けたいのですが、だからといって、理想に届かない自分の小ささを責めることは必要ないのです。

「まだ、できないだけ」なのですから。

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▼知的謙遜のメリット

自信過剰から逃れ、さらに実力アップを目指すのであれが、知っておいて損がないのは「知的謙遜」というスキル。

知的謙遜とは、「自分の知識や能力の限界を認識し、他者の意見や新しい情報に対して開かれた態度をもつこと」を指します。


これは単なる謙虚さとは異なり、自己の認知的限界を理解し、常に学ぶ姿勢をもち続けることを意味します。

まさに、成長を続ける人にとって必須のスキルと言えるでしょう。

では、そんな知的謙遜が、どのような恩恵を受けられるのかをさくっと見ていきましょう。

①学習意欲の向上

 知的謙遜をもつ人は、自分の知識不足を素直に認めることができます。

ということは、その知識不足を埋めるために、より積極的に学ぼうとするでしょう。

このような態度は、間違いなく個人の成長と発展につながります。

②他者からの信頼獲得

 自分の限界を認め、他者の意見を尊重する姿勢は、周囲からの信頼を得やすくすることも知的謙遜のメリット。

自信過剰になると偏ったプライドが発生して、「知らない」とか「できない」ことを認められないこともあるでしょう。

これでは、人間関係や職場での協力関係においてマイナスです。

様々な研究において、「人間関係を深めるためには助けを求めることが大切」と確かめられていますからね。

時には弱みを見せたりアドバイスを求めたりすることも必要なのです。

③柔軟な思考の促進

知的謙遜は、固定観念にとらわれず、新しい視点や解決策を受け入れる柔軟性をもたらします。

「絶対に自分のアイデアが正しい!」なんて思っていては、チャンスを逃すことは予想されますよね。

やはり、「もっとより良くしたい!」「他の可能性があるかもしれない!」という知的謙遜が、創造性や問題解決能力の向上につながるのです。

④より良い意思決定

世の中の万物を全て正しく理解するなんてことは不可能なのです。

だからこそ、自分とは違った知識や価値観をもった人たちとの協力が必要になる訳で。

そんな”当たり前”も忘れがちになってしまう私たちだからこそ、自分の知識の限界を理解することが大切。

すると、より慎重に情報を収集し、多角的な視点から意思決定を行おうとするでしょう。

そんな態度がより良い意志決定につながるのです。

▼知的謙遜 実践のヒント

ここまで、知的謙遜をごり押ししてきた訳ですが、最後に日常生活においてさくっと実践できる方法を紹介します。

積極的な傾聴

「傾聴」といえば、最近至るところで言われます。

それほどホットな話題となるだけあり、「傾聴」というのは、人間関係構築や自己成長にもつながる万能スキル。

もはやメリットしかありません。

ただ、言うほど簡単ではないことも事実。

試しに、会話のラリーをストップウォッチで計測してみると、「意外と自分が主導権を握ってしゃべっているな…」なんて気づきが得られるでしょう。

だからこそ、意識をして他者の意見に耳を傾け、理解しようと努める必要があるのです。

そんな「傾聴」が自然と実践できるようになることは、知的謙遜スキルを発揮しているとも言えるのです。

②「分からない」と言える勇気

「分からない」と言うことも、知的謙遜を発揮することに他なりません。

何気なく会話をしていて「〇〇って知ってる?」と問われた時、それほど詳しくないにも関わらず「知ってる知ってる!」なんて言い張った経験ありませんか?

また、それほど調べてもいないのに全てが分かった気になってしまってはいませんか?

これも実験で確かめられていることですが、「〇〇について何%くらい理解していますか?」と参加者に伝えた後、いくつか質問をします。

そして、再度「〇〇について何%理解していますか?」と問いかけると、「最初の理解度よりも申告する理解度が減少する」なんてことが知られています。

これは、「具体的な質問に応じたことで、『理解していなかった』ということに気づく」という現象。

私たちが生きている世界ってそれほど単純ではありませんものね。

「分からない」ということは、消極的な決めつけではなく、「もっと学ぶ必要がある!」という成長意欲として捉えましょう。

③多様な意見の尊重

知的謙遜スキルを発揮するためには、「自分一人では限界がある」と知ることからスタートします。

そんなスタートを切ると、「大きな目標を達成するためには、他者との協力が必須である」と認めることができるでしょう。

そんな境地に達したのであれば、「自分と異なる意見や自分と違った視点を尊重しよう」という気持ちが高まるはず。

当然のことながら、チーム内に自分と同じスキルをもった仲間ばかり集まってしまっては、問題解決の糸口を掴むことが難しくなります。

スキルや価値観、文化の違いがある多様な人物が集まってこそできる問題決があるのです。

そんなことを意識して、所属するグループや仲間集めに取り組むことをおすすめします。

▼まとめ

本記事では、「知的謙遜を発揮して自己成長につなげよう」という内容をまとめました。

自信過剰のデメリットを認識し、知的謙遜の姿勢を培うことで、より豊かな人生と健全な人間関係を築くことができるでしょう。

ある調査では、「物事について深く知れば知るほど、自信がなくなる」なんてことが分かっています。

世界の複雑さに触れると、「単純に決めつけることなんてできない」という境地に達するのでしょう。

ただ、「まだ知らないことがたくさんある」という気づきは、私たちが生きるこの世界を深掘りする前向きな理由ともなり得ます。

ぜひぜひ、謙虚さと好奇心をもち続け、追究し続けましょう。

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