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時間がかかるからこそ、より充実する
超個人的「不快になる言葉ランキング」をつくるとしたら、確実に入ってくる言葉は、「つまらない」「めんどくさい」「できない」でしょう。
日々、子どもたちと接していて、この言葉を聞く度に、精神が揺さぶられる感覚をもちます。
#言わないけども
きっと、子どもたちは心から思っているのではないのでしょう。
ただ、口癖になっているだけかもしれません。
しかし、口癖になっているとしたら、これまた闇が深いのです。
やはり、「考え方」というのは「選択」に影響し、「選択」は「行動」に影響しますからね。
結果的に、「つまらない」「めんどくさい」「できない」風を装っていると、本当にそのような未来に行き着いてしまう。
と、こんな話をとうとうとしてしまうので、子どもたちから面倒な奴だと思われるのですが…
個人的な愚痴はここら辺までとして、本日は未来を充実させるための話。
ぜひとも、めんどくさがられない程度に子どもさんに教えてあげてくださいね。
▼あなたがあなたのために発する「成長サイン」とは
1860年代くらいのアメリカの話。
人々の平均余暇時間は1日に2時間程度だったそうです。
どのような職種の人も、現代よりは働く時間が長く、1日10~12時間労働のオールブラックスだったのです。
しかし、ぼくたち人間は、生活の向上を追求し、実現してきました。
あなたの平均余暇時間はどのくらいでしょう。
職種にもよりますが、きっと平均2時間程度というのは、少ない方ではないかと思われます。
では、その余暇時間をぼくたちは充実した活動に充てられているのでしょうか。
もちろん、「充実」の捉え方が様々ですので、気に障ってしまったのならすみません。先に謝っておきます。
例えば、2004年にマーキ・アギアルさんという経済学者の調査によると、若年男性は、余暇時間をゲームやコンピューター上の娯楽に使うようになっていると報告しています。
そして、現在は2023年。
テクノロジーは、進化しても退化しないという特徴がありますから、きっとゲームやコンピューター、SNSに割く時間は増えていると予想されます。
最終的には、仕事で疲れた心を癒す手段と割り切ってエネルギーを充電できるものであれば良いと個人的には思います。
しかし、困ってしまう使い方は、「苦痛から逃れようとする手段」として使っているというもの。
「苦痛なんてなかったらいいのに!」と思う気持ちは分かります。
ただ、「苦痛」にも与えられた役割があるのです。
その役割の1つが、「あなたを成長させるサイン」というもの。
若干スパルタな意見になるのですが、「苦痛」を感じたら受け止めて対策を取り、乗り越えていくのが常套手段。
その「苦痛」を避けてしまうと、さらなる苦痛におそわれてしまう危険性がありますからね。
そして、その「苦痛からの逃避」にゲームやコンピューター、SNSが使われているのなら、もしかするとあなたがあなた自身に発した「成長サイン」を見逃していることになるかもしれないのです。
▼時間がかかるからこそ、未来は充実する
さらに闇深い話は続きます。
苦痛からの逃避が継続すると、苦痛が大きくなればなるほど、逃避世界にどっぷりハマっていく可能性もある。
そうなると、極端な話、「依存症」なんて言葉がチラつきます。
より手軽で強刺激の媒体に意識をがっつり掴まれて、自分自身について考える時間を搾取されているのであれば、ちょっと健康が心配されますよね。
さらに、「依存的なかかわり」は、あなたの「未来に対する考え方」も捻じ曲げてしまう可能性を秘めています。
多くの場合、手軽で強刺激の媒体というものは、あなたの脳内に「ドーパミン」の放出を促します。
この「ドーパミン」、興味深い特徴があり、なんと、
「ドーパミン過多になると、未来が短くなる」
ということが報告されているのです。
実験は、オピオイド依存症患者と健康な人を比較したものなので、めちゃくちゃ強力な依存症なのですが、参考までに紹介させてください。
ワレン・K・ビッケルさんは、実験参加者に、
「目が覚めるとビルは将来について考え始めた。基本的には彼は〇〇になることを期待していた。」という文章を完成させてもらう。
という実験を行いました。
すると依存症患者は、
「平均して未来を9日という長さで捉えていた」
というのです。
しかし、健康な人は、
「平均して4.7年先のことを未来として捉えていた」
という驚くべき未来感覚の違いが示されました。
ここから分かったことは、
依存症になると「時間的視野」が狭くなること
なのです。
そういえば、過去にこんな記事を書いていました。
もしかすると、ぼくたちは知らず知らずのうちにドーパミン放出を促され、その結果「待てない」というゴールにたどり着いているのかもしれません。
だからこそ、短期的な選択は、「本当に自分のためになるのか」をしっかりと考えてすべきなのです。
ぜひとも、
「つまらないこと」
「めんどくさい」
「できない」
と言って、すぐに見切りをつけるのではなく、
「つまらないからやらなくていいのか。」
「そのめんどくさいを乗り越えたらどうなるのか。」
「できないと判断できるくらい取り組んだのか。」
というちょっとした長期視点で考えてみることをおすすめしてあげてくださいね。
▼まとめ
本記事では、「自分の可能性は長期スパンだからこそ開花するんだよ」という内容をまとめました。
ドーパミン放出媒体がこれだけ整った社会の中で「自分はどう生きるべきか?」なんて立ち止まることは難しいでしょう。
しかし、たくさんの子どもの成長を応援する大人として見逃してはいけないし、諦めてはいけないとも思うのです。
そんな話を学校で集団に伝えたとしてもなかなか説得力がないので、こんな場所を立ち上げました。
ぜひとも、メンバーシップ参加、リアル参加をお待ちしております。
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