気がつくと通りすぎているそんな日々に｜バンド紹介（錯乱前戦編）

　いつも利用している駅なのに、今日は気づいたら通り過ぎてしまっていた。不思議に思いながら引き返す。多少入り口がわかりにくい地下鉄の駅ではあるが、まさにその駅を目指して歩いているのに気がつかないなんて。ぼーっとしすぎていたのだろうか。
　駅のところまで戻ってきたが、やっぱり何かが変だ。
　少し考えてその正体に気づいた。

　「満」になってる！！

　駅の入口の隣にある駐車場が珍しく満車になっており、普段は「空」と光っている電光掲示板が「満」表示になっていたのだ。初めてのことなのでかなり見慣れない感じがする。いや、見慣れないどころか、そのせいでそこを通ったことにすら気づいていなかった。
　どうやら僕はいつも無意識のうちにこの文字を目印にして駅の位置を確認していたようだ。「空」の直前で曲がるように身体に刻まれているらしい。

　考えてみれば自宅から最寄り駅に向かう道のりなんて自動操縦みたいなものだし、事件の真相にも納得した。

　というか最近は毎日が自動操縦だ。ぼーっと考え事をしているうちに、色んなことを目印にして日々だけが進んでいく。そうやって通り過ぎていく日々の中で、ロックンロールを聞こうぜ！！

　というわけで今回は、短い活動期間をすごい勢いで駆け抜けていったバンド・錯乱前戦を紹介します。青春の日々はすごい速さで通り過ぎていくぜ。ジャケットにご注目ください。

　いつも読んでくださりありがとうございます。今回は新たな試みです。ぜひ皆さんのコメントをください。