マリみてオリジナル小説「Last Night on Earth」
「さよなら」
空が夜に沈む前に、僕は彼女に告げた。
彼女の顔が、くしゃくしゃに歪む。
それを見るのは辛かった。
けれど、これでいいんだと自分に言い聞かせた。
彼女と僕では、住む世界が違うのだから。
世界に溶け込み笑顔を振りまく事のできる彼女と、世界に馴染めず拒絶することしかない僕とでは。
僕たちは、ここを去る。
さあ、君はこのまま帰るといい。
僕たちは、ここで終わろう。
今日が、地球最後の夜になったとしても――
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