バラの歴史とマリア様がみてる「ロサ・キネンシス」その2
前回の続きです。
ロサ・キネンシス・ブッシュ(自宅にて撮影)
木立性、四季咲き、半八重咲きのキネンシスで、センパフローレンスとは異なる赤いキネンシスです。日本では月季花、長春花と呼ばれるバラが平安時代に中国から渡来したのですが、このバラでしょうかね。
ロサ・キネンシス・ムタビリス(自宅にて撮影)
一重咲きのキネンシスで、日が経つにつれて濃い赤に花色が変化していきます。世界ばら会連合の殿堂入り品種(オールドローズ部門)です。
ロサ・キネンシス・ミニマ(自宅にて撮影)
フェアリーローズ、魚子(ナナコ)バラと呼ばれる、キネンシスの矮性品種です。このバラからミニチュアローズが誕生しています。
ロサ・キネンシス・ヴィリディフローラ
グリーンローズの別名を持つ、正真正銘の緑色のバラです。このバラは花弁が退化し、萼が花弁のようになっているという珍しいバラです。
他にも白いキネンシス"ロサ・キネンシス・アルバ"や、エルモサ、ミス・ロー、シングルピンク、イエロームタビリスなどがあります。
キネンシスが非常に変化に富んだバラであるのは何故でしょうね。バラ界のミステリーです。キネンシスが大航海時代にヨーロッパに渡りましたが、その時点ですでに園芸品種として人の手が加えられていたようで、その点でも変化の多いバラなのかもしれません。