バラの歴史からみたマリア様がみてる番外編「桂さんの名前を考えよう」
ごきげんよう、はねおかです。
先日、ネットサーフィン(死語)をしていたら、ふと目に留まった記事がありました。
さて、マリみての世界では、生徒会役員を「紅薔薇さま」と書いて「ロサ・キネンシス」と読みますが、これは学名(サイエンティフィック・ネーム)です。
学名は生物の分類のために付けられる、ラテン語で名付けられれた唯一無二の名称です。
生物学者リンネにより体系化されたものです。
学名は属名(ぞくめい。generic name)と 種小名(しゅしょうめい。specific name)からなります。
これを二名法と呼びます。
「自分も薔薇さまのような名前を持ちたい」とか「オリジナルキャラにそういう呼び名を持たせたい」と思ったこともある人もいることでしょう。
その場合、必要なのは植物の知識ではなく、ラテン語の知識になります。
では、マリみて世界に登場したバラと日本語訳をご紹介します。
ロサ・キネンシス(学名:Rosa chinensis)
chinensisは「中国の」という意味で、キネンシスが中国から来たことに由来します。
ロサ・フェティダ(学名:Rosa foetida)
foetidaは「悪臭のする」という意味で、独特のバラっぽさの無い青臭い香りからきています。
僕も育てていた過去があるのですが、「悪臭のある」は言い過ぎな気がしますね。
ロサ・ギガンティア(学名:Rosa gigantia)
gigantiaは「巨大な」という意味で、全長が2mを超える大きさになるバラだからですね。
ロサ・カニナ(学名:Rosa canina)
caninaは「犬の」という意味で、根が狂犬病に効くとされていたそうです。
では本題です。
桂さんを「並薔薇さま」と名付けるなら、「一般的なバラ」というラテン語にすればいいわけです。
とはいえ、僕はラテン語にはサッパリなので、図書館に行って和羅辞典を見てきました。
色々ありますね。
この中では「communis」が妥当でしょうか。
Rosa communis。カタカナ語にするなら、ロサ・コムニス(Google翻訳で音声再生して聞いてみた結果)でしょうか。
表記なら、ロサ・コミュニスとか。これなら柔らかい感じも出て良いのではないのでしょうか。
種小名には意味のある言葉が付けられます。
例えば、リコリス・リコイルで注目を浴びたヒガンバナ。
ヒガンバナ(学名:Lyrics radiata)
radiataは「放射状の」という意味で、上から見ると花弁が放射状に広がっていることから名付けられました。
意味のない言葉が当てはめられる場合もあります。
それは人名です。
先人に敬意を表し、その人物の名を付けることは珍しくありません。
例えば、モッコウバラ。
モッコウバラ(学名:Rosa banksiae)
banksiaeは植物学者バンクスの夫人の名前です。
ラテン語には男性形、女性形、中性形があります。
女性形は語尾が~a、~aeで終わりますので、これはバンクス夫人の名前が付けられたとなります。
となると、あながちロサ・カツーラも有り得るのかも知れませんね(最後が~aで終わるので女性形になる)