ブラムリー:イギリスを代表するリンゴの一種
イギリスのリンゴは、大きくデザートアップルとクッキングアップルに分けられます。
なんて書くとなんじゃらほい、かもしれません。
デザートアップルはそのまま生で食べるリンゴのこと。
テレビドラマや映画で見られる、日本のものよりも小ぶりのリンゴで、
ジーンズなどでポリッシュしてそのままがぶり。
コックス(・オレンジ・ピピン)がその代表ですね。
一方で、クッキングアップルは調理して使うリンゴのこと。
ここで補足を。勘違いをされている方が多いのですが、
英語でいうクック/cookは加熱調理のこと。
加熱、というのがポイントで、たとえば、生のリンゴをスライスして使う場合は、
cookの範疇に入らないのです
(この場合は下準備とかそんなニュアンスになります)。
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このクッキングアップルの代表的存在がブラムリー。
日本では、長野県小布施をはじめ、ぼちぼち作られるところが増えています。
ブラムリーの特徴は、なんといってもその酸味。
生で使わないのは、そのパンチのある酸味のせいと言っても過言ではないかも。
熱を加えるとすぐに煮とけ、独特のふわっとしたテキスチャーになります。
このふわふわ加減もほかのリンゴではほとんどお目にかかれません。
アップルパイやクランブルといったお菓子やジャムはもちろん、
料理に使うのにも適しており、豚肉との相性は抜群。
ローストポークにアップルソース、なんて最高の取り合わせです。
あと、風味が強く、リンゴならではの爽やかさもしっかり感じられます。
ブラムリーは、イギリスで生産されるリンゴの半分近くを占めます。
生まれたのは1808年、ノッティンガム州サウスウェルにて。
品種改良されることなく今にいたっているとか。
そう、だから形もごつごつで、男性の握りこぶしのようにも見えて、素っ気ない
(日本のきれいに規格されたものを見慣れている方には
不揃いで不格好に見えるのでは)。
ブラムリーに限らず、リンゴに限らず、果物に限らず、食品に限らず、工業製品に限らず、
結局はこういうものが飽きがこないと思うのですけど、ね。
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ちなみに。
イギリスには、ブラムリー週間/Bramley Apple Weekなるものがあり、今年、2016年は2月8日(月)〜14日(日)がその日に該当します。
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