ネットで季語を調べる時のお気に入りサイト
俳句を詠む時のお供、歳時記。
いわば季語辞典とでも言うべき、頼りになる書籍です。
歳時記って高い物も多くあるので踏ん切りがつかず買わないでいる方っていると思います。
買ったとしても、いちいち開くのが面倒な時も。
そんな時に便利なのがインターネット。
ウェブ上で季語を調べるのってとても楽。
でもね……。
信用できるサイトが欲しいよ〜〜!!
インターネットって便利なんですけども、
でもネット上の情報っていまいち信頼性に欠けるんですよね。
匿名も同然で発信できて、出典も明らかでない。
そんな情報がごろごろあるから素直に信じていいのか悩みます。
やっぱり出版社が出している書籍の歳時記の方が安心できます。
なにせ例句も一緒に掲載されていて説得力が高いですからね。
とは言え信頼できるサイトを見つけたい。
それも1つだけでなく、たくさん!!
今のところ、私は3つ信頼性の高そうなサイトを見つけています。
それら3つのサイトの情報を今回は共有したいと思います。
きごさい
ネット上の歳時記としては有名どころですね。
Google検索でも上位に表示されやすいので。
スタッフ一覧
このサイトを運営しているのは、NPO法人季語と歳時記の会さん。
組織が明らかなのはとても良いことです。
このページを見ると、俳人の方も所属していることがわかります。
よってこのサイトの歳時記には一定の信頼が置けると言えます。
便利な点:掲載語が多い!!
このサイトは大量に季語を掲載しています。
紙面の都合をあまり考えなくていいネットの強みですね。
たとえば地域の行事も広範囲をカバーしているように感じます。
ネットの強みをいかしていて、とても素敵だと思います。
「基本季語700」という季語を厳選したページも用意されているのがすごく良いです。
検索のコツ1:ひらがなや子季語で調べてみる
このサイトの検索機能はちょっと使いづらいです。
ヒットした項目の記事が全部表示されてしまうので、目当ての項目を探すのが手間なんです。
でも主季語についてはひらがな表記でヒットさせられます。
旧かな・新かな両対応なのも素晴らしいですね。
主季語で調べるならまずひらがなで検索してみると良いと思います。
また、子季語と思われる語で調べてみるのも、ヒット数を減らして目当ての記事にたどりつきやすくなる工夫として使えます。
検索のコツ2:Google検索から調べる
このサイトはGoogle検索で上位に表示されやすいです。
なので、
Googleで「○○ 季語」と検索し、検索結果にこのサイトがあるかどうかを確かめる
という方法が便利な調べ方だと思います。
おウチde俳句くらぶ
こちらは朝日出版社さんの運営するサイト。
そのサイト内に「俳句季語辞典」があります。
出典が明記されている!!
このサイト、よく見るとこう書かれています。
出典の明記!!なんて素晴らしい!!
ちなみにこの『俳句季語よみかた辞典』は2015年に出版され、20800語を収録しているそうです。
結構最近の書籍じゃん!?しかも収録語も多い!!
これはとてもとても素晴らしいことですよ!
便利な点1:裏付け調査に便利!
先述のとおり、たくさんの語を収録している上に出典が明確です。
ですから「○○って季語だっけ?違うっけ?」という疑問の調査をする際、有力な情報ソースになります。
書籍の歳時記を持っていない人はもちろんのこと、
複数の歳時記で裏付けを取りたい人にも便利なサイトだと思います。
便利な点2:漢字の読み方がわかる!
このサイトは子季語含めひらがな表記が記載されています。
漢字の読みがわからなくても、漢字をコピペして検索すれば読み方を調べられます!
季語って独特な読み方をするものが多いのでこれはすごく便利です。
俳句の世界でのみ慣例になっている読み方とかありますからね。
検索のコツ:検索しやすい!
このサイト、検索がしやすいです。
ひらがな表記は子季語も含め、新かなで対応しています。
だからとりあえずひらがなで検索するのが手堅いです。
掲載されていればヒットします。
Google検索でもそこそこ上位に出てくるので、意識すると良いと思います。
現代俳句協会
歳時記ではありませんが、私はこちらのサイトも利用しています。
現代俳句協会のサイト内には「現代俳句データベース」というコンテンツがあります。
協会!
ライターの仕事をする時、業界内の協会って情報源としてよく利用します。
たとえばコンビニの店舗数を書く時には、とりあえずフランチャイズチェーン協会から引用するんです。
その癖で俳句の調べ事でも俳句の協会から情報を引っ張ってきたくなっちゃうんですね。
そこで私は現代俳句データベースに目をつけました。
「データベースに季語として登録されている=現代俳句協会が季語と認識している」
と解釈することで季語の調査ができるというロジックです。
便利な点:実例がたくさん出てくる!
現代俳句データベースは俳句のデータベースです。
だからたくさんの俳句が収蔵されています。
調べたい季語で詠んだ実例の句をたくさん見られるのは強みです。
どんな表記で使っているのかな?
どんな言葉と組み合わせて詠んでいるのかな?
そんなことを調べられます。
ただ季語によっては作例が見つからないこともあります。
それでも、「あんまり多くは詠まれていない季語なんだな」と認識できるのは良いことだと思います。
検索のコツ:ページ内検索も活用しよう
歳時記ではないので季語を検索することには不向きです。
データベース検索から季語を指定して探すことはできます。
あるいは、調べたい季語が属する季節のページに行った後、ページ内検索を自分で行うのも良さげに感じます。
Windowsパソコンなら「Ctrl+F」で。
iPadやiPhoneのSafariであれば、□と↑のアイコン(共有とかで使うやつ)の中にある「ページを検索」から検索ができます。
やっぱり書籍の歳時記も最高だよね!
以上の3つのサイトが私のお気に入りです。
ネット上の情報源としてはかなり安心して利用できると思っています。
そうは言っても、やっぱり書籍の歳時記を持っていると良いです。
ちゃんとした歳時記ならその季語について詳しい解説もありますからね。
「××として用いた場合は季語として扱われない」みたいな記述もあったりするので、そこまでちゃんと読むととても勉強になるんですよね~。
電子書籍版はスマホで持ち歩けるので超便利。
紙の書籍は複数人で共有して使えるので、家族などで一緒に俳句を詠む人がいる場合は便利だと思います。