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地球儀は趣味だ!

先日、X(旧twitter)に「今、地球儀を見て楽しんでいます」のような投稿をしたのだけど、客観的にみて変態に思えてしまった。たぶん変態ではないと思うので、もっと説明しなければならない。なお、Xのアカウントはこちら(@rockstar_narite)。びっくりするくらい不人気なので、冗談でフォローしてみてください。

まず、わたしがどんな地球儀を使っているのか紹介しよう。リプル―グル、直径30cm、地勢タイプ。少し前の「買い物オブザイヤー」だ。

リプルーグル製の地球儀

わたしは別に地球儀マニアではないので、どういうものがいいのか事前に研究した結果、かなり当たったと思う。中古で買ったのでバリュー感もある。

まず大事なのが大きさ。当たり前だけど、地球は大きいし、国も多い。置き場がないとか言ってられない。30cmにして本当によかった。最低30cmだと思う。

それから、地勢型なのか、行政型なのかの選択がある。地勢型は、そこが緑地なのか砂漠なのか山脈なのか、地形の特徴を表すことを重視している。山脈を表現するために地図も隆起している。行政型は、国境のわかりやすさを重視したものだ。どちらを選ぶかは目的によるが、わたしは地勢型に満足している。

地勢型の地球儀

わたしにとって、地政学を楽しむための地球儀だからだ。地政学の話をする前に、最近では地球儀はただ見ていても楽しいと思っている。国のサイズが正確にわかる(平面地図は歪みが生じている)。

わたしはけっこう国の場所を勘違いしているので、新たな発見がある(ニュージーランドとパプアニューギニアを逆にして認識していた)。日本を中心に見る必要がないから、多様な見方ができる。たとえば、ロンドンを中心に見れば、日本はやはりFar Eastだし、アメリカ大陸とアフリカ大陸は意外と近いことがわかる。他にも、太平洋のあまりの大きさに驚いたり、日本が巨大な海溝のそばにあるので恐れおののいたりした。

わたしは地理にまったく興味のない人間だった。高校のときも「一時的な国の場所なんて覚えても仕方ない」と思い、地理を選択しなかった。その認識を一変させたのが、地政学の入門書との出会いだ。その年の「新しいジャンルの書籍オブザイヤー」だ。

まあ、イラストの多い入門書ならなんでもいいと思う。わたしは地政学の考え方に触れ、激しく感動した。

その面白さの核心をつくなら、その国の状況は実は「地形によって規定されている」という衝撃の視点。日本はなんとなくこういう文化・経済状況の国だと思ってしまいがちだが、そうではない。それは地形のせいだと考える。激しい海流に囲われた島国で、近隣諸国の視点でみれば地形の要所だからこういう国になっている(中国・ロシアから見たら大きな島があって邪魔)。

日本人が比較的温和な民族なのは、「地形的に逃げ場がないから」が大きな理由ではないかと思う。逆に、どこにでも逃げれる大陸は、やりたい放題になる。

民族によって意識が違ってくるのは当たり前。地政学的に韓国はきついと思う。大陸につながっている半島だから、大国に攻め込まれがち。そして、逃げ場がない。そう思うと、多少他責の文化になるのは仕方ないのかなと……。

考えてみれば、形態がその中身を決めるのは、当たり前のことだ。背の高い人のほうがバスケットボールで活躍しやすい。鳥は鳥だから空を飛べる。形態は奥が深い。

地球儀は、地政学の本と合わせて読むことで面白さの真価を発揮する。これで変態疑惑が晴れたのか、さらに深まったのか……。

なお、趣味づくりは死活問題であることを語った記事がこちら。
ぜひ合わせて読んでみてください!


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