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スーパードライ・クリスタルのすごさ(アルコールは何%必要?)

アルコール飲料はどこからアルコール飲料であるべきなのか? よくわからない問いだと思うけど、本人的には重要な問題だ。ビールの方向、チューハイの方向、この2つの方向から考えてみたい。

考えるきっかけになったのは、ホッピーだ。東京以外にはあまり置いていないという噂もあるので簡単に説明すると、ホッピービバレッジという会社がつくっている独自のビール風飲料のこと。

黒と白があるし、居酒屋にナカとかソトとか書いてあるので、理解がいっそう難しい。甲類の焼酎が入ったジョッキ(ナカ)に、ホッピーの瓶(ソト)から液体を「半分」混ぜて完成させる。

一杯飲んだあと、ビンの中に半分液体が残ることになるので、普通は追加で焼酎を頼む。お店で「ナカください」と言えば通じる。

一本の瓶で2回飲めるのでなんかお得な気がする。それに雰囲気のある居酒屋で飲むと美味しく感じるので、わたしはホッピーを重宝した(やばい、ホッピーの説明だけで記事が終わりそうだ)。

とにかく、ホッピーはお得で美味しいと考えたため、自宅でも作ってみようと思った。話が長くなったけど、そのためにスーパーで甲類の焼酎を買ったときに最初の疑問ははじまった。

甲類の焼酎というのは、芋焼酎や麦焼酎などと違ってクセがない。よって、何にでも混ぜてアルコール飲料とすることができる。

炭酸水にレモン汁を加えて、焼酎を加えれば、レモンチューハイになるし、冷たい緑茶に加えれば、緑茶ハイになる。いろいろ試してみて、わたしは気づいてしまった。

味が、変わらない。緑茶ハイが特にわかりやすかったが、緑茶が緑茶ハイになったところで味がまったく変わらない。アルコールが入っているかどうかの違いだ。ということは、アルコールいらなくないか?

特に、普段から減酒しようと思っている人間にはまったく無意味。なんだか勝手においしいと思い込んでいるだけで、チューハイにアルコールが入っている必要は本来あまりないのかもしれない。

わたしはカルピスサワーもわりと好きなほうなのだけど、先日、カルピスを炭酸水だけで割って飲んでみたら味はほとんど変わらなかった。細かく言えば、風味だったり、まろやかさが違うのだろうけど、わたしのような人間にはそんなに重要じゃない。

じゃあ、アルコールは味に影響しなくて無意味なのかというと、ここでビール問題が出てくる。ノンアルビールをこれまでいろいろ試してみたが、これに関しては、美味しくないとしか言いようがない。

最近、出てきた微アルコールのビールはどうかと言えば、少なくとも、別のジャンルの飲み物だと思う必要がある。ビールだと思って飲むとがっかりする。0.5%もだめ。1.5%もだめ。わたしはヤッホーブルーイングの「狂気のサタン(1.5%)」もだめだった。

では、どこからがビールたり得るためのアルコール度数なのか。この疑問に答えてくれたのが、近年のヒット商品、アサヒさんの「スーパードライ・クリスタル」だ。

通常のスーパードライや、黒ラベル、一番搾りなどがアルコール度数「5%」なのに対して、「3.5%」。わたしは、「スーパードライ・クリスタル」が画期的なのは、ビールがビール足り得るアルコール度数を示してくれたことにあると思う。

きっとメーカーさんの中にも同じような問題提起があって、ずっと前から研究開発を進めてくれていたのだ。

クリスタルはわたしの疑問に答えてくれるとともに、わたしからアルコールを3割カットしてくれた(3.5/5=70%)。きっと次は3%を狙っているのではないかと思う。

興味のない人にとってはどうでもいいだろうけど、ここが科学の攻防の最前線と考えて間違いない。アサヒさんの研究開発費をなめてはいけない。

つまり、わたしの関心は科学の最前線にある。

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