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どこまでも地続きだったべとべとテレワーク!

テレワークが生活から消滅した。いったい何だったんだろうな、あれ。今、振り返れば、わたしにとってディメリットのほうが多かった。

朝。

語るべき切り口が多くて困るのだが、朝から順に話すと、まず通勤がないのがよくない。いや、「痛」勤なんてないほうがいいんだけど、トータルで考えたうえでよくない。

気持ちが切り替わらない。昔、少しでいいから電車に乗った方が気持ちが切り替わるので精神的にいいと聞いたことがあるけど、あれは本当だ。通勤すれば普通に運動にもなるし、生活にリズムもできる。

電車の中は強制的に読書タイムにもなる。これがないと、わたしの図書館無限インプット術が機能しない。

仕事開始。

まあ、9時に自宅でテレワークを開始したとする。夏は暑いし、冬は極寒。わたしはエアコンのほとんど届かない物置小屋のような場所で仕事をしている。それはおまえの問題だろと思うかもしれないが、日本の住宅がテレワークに向いているわけがない。

電気代もかかる。この一年ほど円安と地政学リスクで電気代が上がったというけれど、我が家は電気代が逆の動きをした。スイッチオフに勝るものはない。

テレワークをしていれば、他人が見ていないから、さぼり放題だと思うかもしれない。違う! まったく逆というか、職場以上に監視されている気がしてしまう。

会社のPCなんて活動状況を調べようと思えばいくらでも調べられるだろう。同僚からのメールやチャットには即レスしなければならない。サボりの嫌疑がかかる。

ちょっとした家事くらいならできる? まあできるんだけど、会社のPCは5分くらい操作しないと、画面がロックされるように設定されているから、けっこう工夫しなければならない。

何がサボり検知のトリガーになるかわからない。わたしは、タイマーのアプリを起動されるなど涙ぐましい努力をした。

昼。

昼休みもつらい。「PCを操作してないといけない地獄」からは解放されるけれど、近所のスーパーで弁当を買って家で食べるだけの1時間が毎日延々と繰り返される。かなりうんざりする。

外に出れないわけではないが、マンションの住人からの「この人、昼間からなんで家にいるんだろう」の目がつらい。みんながみんな、テレワークと思ってくれるわけではない。特に、わたしの見た目は無職の人と区別がつかない。

午後。

午後になり、会議が入っていたとする。顧客に向けてプレゼンしたりするわけだが、嫁が頼んだ宅配の人がドアをノックする。わたしの仕事場は廊下に面している。まあ、相手からすれば、「なんでこいつは部屋にいるのに出てこないんだ」になる。

テレビ会議を一瞬抜けてドアを開けるのだが、毎回、会議中だから急いでやりとりをしたい旨を説明して、相手もすいませんの感じになってしまうのがつらい。上だけワイシャツを着て、下は短パンのこともよくある。

夕方。

ようやく夕方になる。嫁が小さな子供を連れて帰ってくる。わたしはまだ仕事を続けるのだが、わたしが仕事中なことを理解してくれている節がない。平気でこまごまとしたことを要求してくる。わたしがそばにいると、指示をせずにいられないのだ。理解というより、感情の問題だ。

見えない職場の人たちのことをイメージしながら日報を書き、クロージングに向かう。他人の日報を事細かにチェックする日報警察がいる。出社勤務のときよりも気を使いながら業務終了。

その後は、通勤がないため、地続きに家庭編に突入する。地続きというよりも、嫁が帰ってきた時点からすでにはじまっている。なぜかオーバラップが発生する。

朝から翌朝まで、物理的にも感覚的にもすべてがべったりとつながっている。そこに、さわやかさは何もない。テレワークは、もやもや、べたべた、ぐだぐだしている。


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