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「孤独なる投資家」が、新橋の投資家バーに行ってみた!

投資家として成長を続けるうえで「次の関門はこれだ」というものが、ずっとくすぶっていた。それは投資家とのリアルな交流だ。


🔥 リアルな交流は必要? それに、どうして投資家バーなの?

わたしは10年以上、独りで投資を学び、さまざまな方法で投資法をアップグレードさせてきた。

それぞれのステップを踏破するたびに確実に成長した。さらにその先に進みたい。次のステップは見えているのだが、実行が難しい……。

なぜなら、独りでは実行できないからだ。次のステップは「他者との対話」なのだから。

独りでできることには限界がある。投資仲間をつくって会話をすることで、発想を広げ、さらにはモチベーションを上げることができないかと考えたのだ。

モチベーションを上げるための方法について考察した記事↓(日付をみると半年前から今回のことを考えていたんだな……)

新橋にある投資家バーの存在は、以前から知っていた(𝕏でちょいちょい流れてくる)。

投資家バー「STOCK PICKERS」のホームページ

ここに行けばそういう場があるのだろうなと思いながら、なかなか重い腰が上がらなかった。

それもそのはず。投資家バー、つまり投資家&バーなのだから。

他の個人投資家と話したことがなく、バーにも行ったことがない。あまりにもハードルが高すぎないか?(※機関投資家とは仕事でよく会いました)

わたしは投資家バーを避けて、投資家仲間とばったり出会う道を模索したが、そんなものはなかった。

以下の理由から、偶然、投資家同士が出会う確率は極めて低い。

  • 本格的に投資をしている人が少ない

  • 投資に対する世間の偏見がひどい

  • 優秀な投資家ほど投資家であることを隠す

だから行くしかないのだ。投資家しかいないはずのそのバーへ。

🔥 投資家バーはこういうところが心配……

決行のXデーは決まっていた。奥さんと子供が泊りがけで出かけ、完全にフリーになる夜があった。

が、未知であるがゆえに、わたしの恐怖は広がった。

① お客さんの投資レベル:
どういうレベルの人間が来ている……? テクニカル用語(坂田五法とか?)がばんばん飛び交って、話題に加われないのではないか。

② お客さんの人間性:
突然、ブチ切れてきたりしないだろうか。IRの窓口対応をした経験から、個人投資家には恐ろしくガラの悪い人間がいることを知っている。

③ 身の安全性:
金の匂いを嗅ぎ付け、悪いやつまで集まってこないだろうか。

④ 初対面で本当に会話ができるのか?:
けっきょく誰とも会話ができず、手ぶらで帰る可能性だってあり得る……。

⑤ ドレスコード:
いつものオール・ファーストリテイリング(GU+ユニクロ)で行ってもよいものか?

この胸には恐怖しかなかったが、この日を逃したなら、永遠に新たな扉を開く機会が失われると考え、わたしはその場所に足を向けていた。

ええ、オール・ファーストリテイリング・ファッション(GU+ユニクロ)で。もう考えるのが面倒だった。一見してバリュー投資家とわかるから、自己紹介の手間が省ける。

新橋の雑居ビルの前にわたしはいた。エレベーターに乗ると、すごい音がする。口コミのとおりで、ついにここに来た実感が湧いた。

店名の書かれた扉を開ける。

🔥 ついに投資家バーへ! 一見さんでも会話ができたのか?

開店してすぐだったこともあって、カウンターに客が2名。初めて会って、初めて会話してる感が伝わってきた。

2名いた店員さん(バーテンダー?)のひとりに、本日はじめてきた旨を伝える。カウンターの一番端(入口側)をすすめられた。

コースターの使い方について説明を受ける。白い側は「いろいろな人と話したい」の意思表示、黒い側は「身内で話したい」の意思表示となる。HPに書いてあったとおりだ。当然、白にする。

わたしはメニューの中からビアベースの「ブラックマンデー(1450円、アルコール度数★★)」を注文した。

HPに乗っていないので、2024年8月のブラックマンデーを受けた新メニューだろう。アルコール度数が低めなのも助かる。ここにきた目的は、会話だ。

と、言いながら、ブラックマンデーはうまかった。さすが、バーで出すカクテル(いくつか飲み比べたうえで、このカクテルおすすめです!)。

が、さっそく問題が生じた。

話し相手がいない。

後方のテーブル席に客がひとり入ったが、店員がその客と話しはじめた。まあ、これまでの流れとかいろいろあるのだろう。

もうひとり客がきたが、カウンターの奥、わたしとは逆の場所に行ってしまう。むむ、困った。ブラックマンデーを少しずつ飲みながら考える。

システムが、わからない……。白黒のコースターの仕組みがあるくらいだから、なんとなく店員が気を利かせてくれる流れかと思っていた。何もわからないまま、時間だけが経過する。

「④初対面で本当に会話ができるのか?」の、悪いほうのシナリオが頭をよぎった。けっきょく誰とも会話ができず、手ぶらで帰ることになる?

一見さん、かつ、バーも初心者。そしてこの状況。あまりにも分が悪い。店に入ったタイミングが悪かったのだろうか……。

以前のわたしなら、いじけて帰っていたかもしれない。だが、今のわたしにはブログがある。

この撮れ高では帰れない。失敗なら失敗でいいから、ネタにできるくらい思いっきり失敗したい。

バーの流儀は考えてもわからないので、わたしはオフ会のスイッチを入れた。

カウンター内にいた店員さんに「勝手に移動しちゃっていいですか?」と声をかける。「どうぞどうぞ」だったので、グラスを持って、カウンターの奥にいた人のところへ移動した。

投資家バーの勝負は、この時点でわたしの勝ちだった。あとから考えても、これで悪い展開になりようがない。

わたしが店に入ったタイミングは、運が悪かったのではなく、運がよかったのだ。

話しかけた人は店の常連さんで、気さくで雄弁。顔も広かった。その紳士とひとしきり話をしたあと、紳士が別の常連さんを見つけ、「あの人とも話をしたほうがいい。移動しよう」と、テーブル席へ場所を移す。

そこにさらに常連さんが加わった。結果、「投資歴30年✕2人+元証券マン+偽ロックスター(わたし)」の高密度のテーブルとなる。

多少の人の入れ替わりはあったが、投資家バーに6時間滞在することができた。最初の一歩を踏み出してからは、怒涛の展開だった。

なお、何人かと𝕏を交換できるタイミングがあったのだけど、さすがにこのアカウント(↓)を見せる勇気が出なかったことも記しておく。

勇気の問題というか、違和感がありすぎる。

投資家のイメージ
違和感

けっきょくアカウント名だけ教えてもらって、帰宅後にサブアカを作って交換した。

このアカウントもいつかリアルの場で交換できますように(ブログ運営者の集い?)。

では、そろそろ、最初のわたしの疑問(恐怖)に答える形でこの記事を終わりにしたい。

① お客さんの投資レベル:どういうレベルの人間が来ている……?

⇒1~2年目から歴30年の人までいる。会話が中心なので、身構えるほどの具体論になりにくい。

② お客さんの人間性:突然、ブチ切れてきたりしないだろうか

⇒ 攻撃的な人はいなかった。上級者の話をありがたく聞く雰囲気があるので、口論になりにくいのかも(ただ、「すべて教えてください」の姿勢はよくないと思う)。

③ 身の安全性:金の匂いを嗅ぎ付け、悪いやつまで集まってこないだろうか。

⇒ わたしの妄想だった(ただ常連さんに聞くと、怪しい人はどうしても一定数いるとのこと)。

④ 初対面で本当に会話ができるのか?

⇒ 丁寧に「お隣いいですか?」と聞けば大丈夫。

⑤ドレスコード

⇒ いつものオール・ファーストリテイリング(GU+ユニクロ)でOK。

番外編:今回、もうひとつわたしの妄想があった。懐が潤っている投資家もいるはずなので、「おう、兄ちゃん、気に入ったぜ。ここは俺のおごりだ」なんて展開もあるのかと思っていたけど、普通になかった。

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