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レンタルビデオ店がまだ下北沢にあった頃

もうずいぶん前に思えるが、そんなに昔のことではないはずです。
下北沢にはいくつかビデオ・DVD・CDのレンタルショップがありました。
そこに行って毎週見る分の映画を借りるのが楽しみでもあり、ルーティン化していました。
見直したり、出会ったり、映画の選び方は様々。

しかし、なんか選べない日もあるもので。
そんなときは、仲良くしていた店員さんにオススメの映画を5本選んでくれないか・・・と頼んでいました。
自分ではまず選ばないような映画を嬉々として勧めてくれる彼の目はキラキラと輝いていました。
「それ、本当に面白いの?」
「まじ面白いです。僕を信じてください。面白くなかったらレンタル代返しますから」
正直、当たり外れはあったのだけど、それでも時々彼のセレクトに頼りました。

タランティーノ監督がビデオレンタル店でバイトしていたことは有名ですが、映画が好きな人がレンタルショップで働いているのはいいものです。

彼は今、どうしているだろうか・・・。

配信で何をみたらいいのかサーフィンしているこんな夜には、彼のことを思い出します。
配信サービスからオススメは来るけど、キラキラした目はしてないからなあ。

今夜は一体何を見ればいいでしょう?

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