劇スマサラの事・・・
ついに参加できました、劇場版スタァライト「マサラスタイル上映」。
なにやら私は、過激なことで有名な秘密結社「マサラ戦士」「マサラ技術部」の一員になっているようです。まだ2回しか参加してないのに、いいのだろうか。
それはそれとして、2週連続2回参加したマサラ上映の感想とか、用意した武器のこととかつらつらと書いていきたいと思います。
マサラ上映とは?
私のフォロワーのしょるさんに聞いてください()
まあ簡単に言うと、応援上映の上位互換みたいな感じです。
応援上映では通常発声と鳴り物、ペンラとかブレードを振るのがOKですが、マサラではそれに加えて楽器の持ち込みと紙吹雪のバラマキが許可されます。
上映する作品によっては、歌唱やダンスができる場合もありますが劇スでは以上な感じです。それでも十分すぎるほど盛り上がりますが。
みんなの主題はだいたい「いかにして演出を加えるか」ってとこになってました。
紙吹雪を作ろう
マサラ上映と言えばまず紙吹雪です。それ以外の武器もあるのですが、まずは紙吹雪って感じです。
普通の紙吹雪であれば、お花紙(学校のお誕生日会とかで飾り付けに使うティッシュみたいな紙の花・・・の紙)をハサミなり裁断機なりで切って作るのが定石ですが、私はせっかくだから凝ったものを作ろうと思いました。
私の通う学校には、ウォッチドッグス2に出てくるハッカースペースみたいな部屋があるんです。わかりにくいですね。
要は、なんかクリエイティブなことをするための工作機械とかがいろいろある部屋です。3Dプリンターとかミシンとか・・・
その中にある「レーザー加工機」と呼ばれる機械を使おうと考えました。
紙とか木、プラスチックみたいな素材に、データ通り正確にレーザーで彫刻したり切ったりできる機械です。
ステップ1として素材集めです。
レーザーで焼き切るという加工プロセスの都合上、お花紙のような薄く軽い素材は発火する危険があるため使えません。
あと、加工中に動く危険もあります。加工機本体の横にある機械はでけぇ掃除機みたいなやつで、加工中に発生する有毒なガスや灰を吸い込んでます。
軽すぎるとそれに乗って動き、レーザーダイオードに触れて炎上するわけです。
今回は素材として、商店街のチラシとかに使われる色付きコピー用紙を採用しました。
https://www.yodobashi.com/product/100000001000182854/
ステップ2としてパスの制作です。
Adobe Illustratorを使ってカットするためのパスを作ります。
注意点としては、「クローズパスにする」「パスが重ならないようにする」「切る所はRGBで真っ赤の線にする」「実寸大にする」の四点だと思います。
この他に、紙吹雪として使うのである程度の強度も必要です。
「明朝星」なんかは、フォントをアウトライン化したそのままでは「日」と「生」がそもそも繋がってないので、パスを加工して繋げる必要があります。やること自体は選択ツールでいじるだけですが・・・
あと、それぞれのパーツの幅も若干太くしてます。
完成したら、パーツをコピペしてA4の大きさに敷き詰めます。
ステップ3、切ります。
レーザー加工機の使用プロセスとしては、「素材セット」「ハード調整」「ソフト調整」「加工」「完成品の回収と掃除」「素材セット(加工に戻る)」の繰り返しです。
エアアシスト機能(加工時に出る屑を吹き飛ばす機能)はオフにしておいてください。紙のような軽く薄い素材を切る場合切り落ちた破片が飛んで危険です。
「明朝星」は加工自体に2分程度、前後の準備を合わせると3~4分で1シート12枚生産できます。
「スズダル」はパスがより単純なのでもっと速いです。加工1分半、合わせて3分ほどです。ただ、スズダルはパスに<みたいな動きをする部分があり、加工機の駆動部に負担がかかるため加工速度を半分くらいに落としてます。
私の場合は学校の設備を使っちゃってますが、それが使えない場合テックカフェとかクリエイティブワーキングスペースみたいなとこで時間貸の物を借りる形になります。
ざっと調べてみた所、大体1時間2500円+初回講習費3~4000円+足代が相場のようです。
おそらく、木とかそういうデカい素材を加工して一点物のアクセサリーを作る、みたいな用途を想定しており、今回みたいに量産することは考えて無さそうな値段設定です。
準備等含めると、「明朝星」なら1時間あたり160~170枚程度生産可能でしょう。コストに見合うかはわからないですが・・・
最終的に100枚入りの紙を全部加工し、「明朝星」は1199枚(1枚機械の隙間に落っこちました・・・)、「スズダル」は900枚用意しました。
「星」は合計12時間ちょい、「スズダル」は加工機二台で同時作業し4時間かかりました。
量的には全然足りました。
焼き切るという工程上、こげることがあります。ぶっちゃけ気にしてませんでしたが、気になるならレーザー出力下げるなり溜まる灰をこまめに掃除するなりすれば良いと思います。
ただ、「明朝星」に関しては加工しただけでは紙吹雪として飛んでくれないので、さらに作業が必要です。
さらに紙吹雪を作ろう
異形紙吹雪だけでは枚数が全然足りないので、通常紙吹雪を作る必要があります。
正直最初は異形だけで行くつもりでしたが、22日の回に飛び入り参加した結果
「撒くものがないと、うずく」
ということが判明したため、もともと予定されてたフォロワー主催のマサラ直前準備会で生産することにしました。
また、紙吹雪はある程度の枚数重ねてまとめて投げないと綺麗に散ってくれません。
生産した異形紙吹雪ですが、花咲かじいさん方式で行く予定故にビニール袋にまとめて突っ込んでいたため、それを重ねてマサラ箱(3COINSで売ってるウレタンの格子仕切り収納ケース)に入れる必要があります。
また、「明朝星」に関しては面積が少ないゆえに単に重ねただけでは飛ばないため、お花紙の通常紙吹雪とサンドイッチするようにしてまとめて投げる必要があります。
スズダル重ねたりしてます。
結局時間が足りず、池袋の世界堂で買い足した分のお花紙は余ってしまいました。しゃあないので次回に使います。
私達は舞台装置
明朝星紙吹雪(サンド済み) 1199+つなぎ
スズダル紙吹雪 900
レギュラー紙吹雪(赤と黒) 数えてないけど1万はあったんじゃないかな
ブレード 2本
クラッカー 10個
カスタネット
スポーツホイッスル
以上が最終的に用意した武器です。
評価としては、
明朝星はサンド作戦でしっかり飛んでくれた。というかかなり広範囲に撒けたらしい
スズダルもしっかり飛んだ
ブレードは紙吹雪撒くつもりなら構ってる暇無い。ただ、紙吹雪の色を判別するための手元灯として役立つ
クラッカー、バカスカ打ち過ぎて競演で弾切れ
ホイッスル、音がデカすぎてはずいのとタイミングむずい
といった感じです。
発声はセンス問われるのであまりやってないです。
やってた?記憶から消してください。
個人的に、「持ち帰りたくなる紙吹雪」がテーマだったので、意外と持って帰ってくれてる人が多くて嬉しかったです。
あと、翌週のバンドライブでスズダル紙吹雪の名刺適性が高いことが判明したので、スの現場用の名刺として改めて作ってみようかなって思いました。
次回にできそうなこと備忘録
異形紙吹雪は素材がコピー用紙で、印刷したものをレーザー加工機で切っても印刷面を損なわないことが判明しました。なので、あらかじめなにかを印刷した上で切るという凝り方もできそうです。
「東京タワー紙吹雪」「アタシ再生産紙吹雪」「ロゴ紙吹雪」、時間の関係でできなかったもっと凝ったやつですが次回はやりたいですね。
チェキ紙吹雪とか面白そうですよね。本物のチェキ紙は重量があるので難しそうですが、チェキサイズに印刷して切るのなら簡単そうです。問題は著作権的にどうなのかってこととダメだったら自分で描いて撒くのか?はっず!!って点です。
スズダルあるなら、ミスターホワイトとカニハニワ?
舞台ネタぶち込みたい
クラスター紙吹雪?でかい矢?
デコトラ紙吹雪?
おわりに
結構、今までの劇スってしんみりした気分、というか涙を流しながら見るものだったんです。
見て、涙を流して、感動して、そして新しい何かをしようって気になれる。
舞台少女に鼓舞されるような感じです。
ですが、マサラ上映で感じたものって全く違ったんです。
見ている間、ずっと笑ってて、でも何か素晴らしい演出を加えようとどこか必死で。そして見終わったら「世界でいちばん空っぽ」になっている。
普段の劇スが「舞台少女に背中を押してもらえる映画」だとしたら、マサラ上映は、少しおこがましいかもしれませんが「舞台少女の気持ちを体験できる」ものだと思いました。
もちろん、私達はB組であり舞台装置なんです。でも、B組もまた舞台少女。
楽しくて笑顔で、でも辛いこと(準備)やより良いものを作ろうと必死なところもあって、たった数日の公演のためにいまある全てを燃やし尽くす。
皆で作り上げる舞台。燃える宝石のようなキラめき。
眩しいでしょう?わかります。
そしてマサラ再演へ
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