オリジナル歌詞02【曲募集】but
所詮 その背中には
空を飛ぶ羽はない
真っ黒に落ちた空に
輪郭を切り取った
もはや この世界には
救う価値などはない
それでも貴方は業火に
身を投げるだろう
傷ついた指で
掠れた喉で
いつまでも報われない
愛を注いで
燃えていく街並みが
奇跡の色を探している
英雄の去ったあと
残った希望を背負って
立ち上がる悲しみは
深い慈愛の姿をして
優しい夜の中に
溶けていく
所詮 その瞼には
光さえ届かない
眠るように消えていった
祈りの一言
捧げた心を
手向けた花を
息を殺した弱さを
土に還して
崩れ散る現実で
奇跡の色を信じている
英雄はもう居ない
遺された影を纏って
降り頻る歓声は
どんな罵倒よりも虚しく
眩しい朝の前に
朽ちていく
誰もが 見向きもしない
善意と正義だとして
それでも貴方は最期まで
戦うのだろう
傷ついた腕で
掠れた声で
何度でも報われない
愛を注いで
燃えていく街並みが
奇跡の色を探している
英雄の去ったあと
残った希望を背負って
立ち上がる悲しみは
深い慈愛の姿をして
優しい夜の中に
溶けていく
優しい夜の中に
溶けていく