少数派?多数派?
みなさんは、学校生活の中でこう言われたことはありますか?
「誰とも仲良くしなさい。」
いつからかわかりませんが、私はこの言葉を子どもたちに使わなくなりました。
この言葉よりもしっくりくる言葉に出会ったからだと思います。
「クラスは電車の中と同じ。」
電車は目的地が明確です。
クラスの目指す目標もそれなりにあります。
(学習・集団生活・行事など)
電車では複数の他人と乗り合わせます。
クラスも複数の他人と時間を共にします。
電車で困っている人がいたら手助けします。(しない人もいます)
クラスで困っている人がいたら手助けします。(しない人もいます)
電車で「合わないな」と思う人がいたらどうしますか?
→できるだけ関わらない。
→車両を変える。
→何もなかったようにする。
クラスで「合わないな」と思う人がいたらどうしますか?
→できるだけ関わらない。
→「あの子変だね」と友達と話す。
→嫌がらせをする。
電車の中でわざわざ「あの人変だ」と話す人は少ないと思います。
電車の中で「合わない」相手に攻撃する人も少ないと思います。
教室の中だと一回限りではなく、少なくとも一年間は一緒に過ごします。
だからか、わざわざ相手を攻撃するような行為が生まれてしまうことがあります。
どうにかニュートラルな気持ちで接するようなことができないか、日々考えています。
「合わない」という気持ちは次第に「あの子変わってる」になっていくことがあります。
何を基準に「変わっている」と判断するのでしょうか。
自分が所属する漠然とした多数派を基準にラベリングしているのでしょうか。
人間って、1枚のラベルで分けることができないのに、「普通」というラベルを自分を含む多数派に貼り付けて、少数派を攻撃してしまうことがあります。
障害
セクシャリティ
人種
趣味
少数派に「変わり者」のラベルを貼らない、そんな人でありたいなと思います。
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