【横浜人形の家】どの家庭にもあったアレの歴史、古すぎない?【後編】
さて、友達も恋人もいない25歳女性が、休日に1人(+ぬいぐるみ3体)横浜観光をしていたわけですが、
【横浜観光の様子はコチラ↓↓↓】
いよいよ一番の目的であった「横浜人形の家」へ!
最初のフロアを見終えて、次のフロアへ上がる【後編】スタートです。
【前編】はコチラ↓↓↓
まず、上の階へ上がる階段がこんな感じ。
なんと、各年代ごとに実際の家庭に溶け込む人形やぬいぐるみたちの写真を見ることができるようになっています。
当時の流行や、デザインの変遷が見て取れて面白いです。
何より気になったのが、
この辺りから登場した「おきあがりこぼし」。
おきあがりこぼしといえば、つついて倒しても重心の力で起き上がるお馴染みのおもちゃ。古くからある物だと思いますが、私の世代でも一度は目にした事があります。
そんなおきあがりこぼしが、年代を遡ると……
どんどん出てくる!
年代が古くなるにつれまぁまぁなおきあがりフィーバー。
そして、この年表の最後の年代……
いる!!この時点で既にこぼしが!!
この球体4つで頭巾被ってるおきあがりこぼしのスタイル、こんな昔から定着してたんだ……。
しかもそれが現代の私でもデザインの共通認識としてあるの、結構なことじゃないですか?
おもちゃの歴史、興味深いですね。
階段を上がりきると、再び実物のおもちゃ展示と年表の続きが。
気になったのはこちら。
ダッコちゃんって元祖はビニール製で空気を入れて膨らませるタイプの人形だったんですね。
そういえば我が家にもダッコちゃんがいましたが、だいぶイメージが変わっていますね。
これでも10年以上は前の物です。
この子はビニールではなくパリッとした布地で作られたぬいぐるみですが、この素材がまた劣化で裂け始めると縫い直しがきかなくて収集つかなくなるんですよね〜。
続いてはかなり古いミッキー&ミニー。
今のお顔とはだいぶ違いますが、このビジュもまた可愛らしいですよね。
衣類を下半身に全振りしていて、顔周りはより野生のネズミっぽさを感じます。
ここで2フロアに分けたおもちゃ年表は終了。
再び本格的な人形展示へ戻ります。
こちらは人間国宝・平田郷陽氏の作品。
これ、本当にリアル。
どのくらいリアルかと言うと、
最初の入り口でこのポスターを見て、女の人だけは普通に人間の写真だと思い込んでいたくらい。展示を見ていたら人形としていきなり登場してビビりましたよ。
人形の展示案内ポスターに人間の写真こんなデカく載せるわけないだろって話ですが、無意識の中で人間だと錯覚するくらい表情を感じる人形なんです。
ここから先は、「日本の人形」と「西洋の人形」を分けて見ることができるゾーン。
日本の人形コーナーはこんな感じ。
よっぽど興味がなかったのか、見返したらこの1枚しか写真撮ってなくてウケました。
いや、これも本当に精巧ですごい世界なんですけど。好みの問題ですね。
さっさと西洋の人形コーナーへ。
蝋人形ってよく聞く(主にデーモン閣下から)けど、実際こういうものがあるんですね。
蝋燭とかの質感が好きなので、この人形にも絶妙な魅力を感じました。
キューピーちゃんも、階段のところの写真にちょいちょい写ってましたよね。古い歴史があるんですね。
そして。私が最も見たかったと言える、ぬいぐるみの展示。
奥にいる自転車乗ったくまさんが可愛いです。
やっぱりシュタイフの歴史は長い。
この向かい側には、ビスクドールの展示など。
妙に脱力感を感じる座り方ですが、お洋服やふっくらとした顔つきがとても愛らしいですね。
ちなみに、このコーナーの真ん中にはおそらく休憩用と思われるベンチが置かれていましたが、
視線が強烈すぎて全然休めません。
これでもうほぼ出口なのですが、なんとここにテディベアのコーナーが。
シュタイフと言えばテディベアですが、くまさん以外にも色々いるんですね。
個人的お気に入り↓↓↓
もちろん、オーソドックスなテディベアもたっぷり飾られてます。
古いぬいぐるみって、中身が木毛だったりするんですよね。
最後に出口の直前、市松人形とビスクドールそれぞれの製造過程の紹介で全ての展示が終了です。
いやー、見応えがすごかったですね。
高校の社会科見学ぶりに来ましたが、ぬいぐるみなどについて興味が深まった今、改めてめちゃくちゃ新鮮に楽しめました。
人や動物の姿を模る文化にこれだけの歴史があるということは、人間は本質的にこういうものに魅せられる習性なのかもしれませんね。
人形が特別好きじゃなくても、目の前にするとつい観察する目が止まらなくなる場所ではないかと思います。
私のように1人で訪れてもあまり気にならないような静かな施設です。ぜひ、行ってみてくださいね!
(でも、人形怖いタイプの人にはお勧めしないよ。数が本当にすごいので。)