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ハンズの良音探訪#3「Jellyfish」

初めまして!ペンタ池袋ハンズサイド店長のマッスルと申します。

「ハンズの良音探訪」って事で、音楽スタジオの店長である私マッスルが日頃インスタやpodcastやキュレーションサイトなどでディグったり、Apple Musicサーフィン(「このアーティストを聴いてる人はこんなのも聴いてます」を使って様々な関連アーティストに飛び気がつけば1,2時間経過してしまう楽しく危ういネットサーフィン)、Spotifyサーフィンでピンときたバンド、音源を紹介していく記事となっております。

第3回目の今回はアメリカはサンフランシスコのロックバンド「Jellyfish」の「Split Milk」を紹介します。

まずこのJellyfishは最近のバンドではなく1989年から1994年まで活動をしていたバンドです。5年という短い期間で2枚だけのアルバムを残し解散しているのですが、この2枚のアルバムがどちらも秀逸で、特に2枚目のこの「Split Milk」はチャートアクションはそこまでだったものの、しばしば90年代のパワーポップの名盤の1つとして語られております。

このアルバムとの出会いは「良い意味での裏切り」と「予想外すぎる衝撃」の連続でした。

私が初めてこのアルバムを聴いたのはちょっと最近の、2018年に「ぷらナタ」というWOWOWの番組でCHAIが「私を構成する9枚のアルバム」というワンコーナーで紹介していたのがきっかけでした。

「CHAIが紹介してるならいい感じなのかなー」くらいの興味でアルバムを聴いたのですが、1曲目の「hush」を聴いた瞬間から予想だにしなかったクィーンを彷彿とさせる重厚なハーモニーが聴こえて来て「あ、これヤバイバンドかも」とまずここで良い意味で期待を裏切られ、一発で興味を惹かれます。

そして続く「Joining a Fan Club」「Sebrina, Paste, and Plato」「New Mistake」の緻密に作り込まれたコード進行と展開に「これはすごいものに出会ってしまったかも知れん」と更に衝撃をうけます。聞くきっかけがほんと興味本位だったのでそのギャップが大きすぎました。
パワーポップというジャンルなのも納得のグッドメロディだけど、それが2018年に聴いても新鮮に聴こえ、全く色あせていない普遍的さもすごい。

しかもライブ映像見てみたらVo.のアンディ・スターマー、ドラムヴォーカルじゃないですか
しかも立ってドラム叩きながら歌ってるじゃないですか
どこまで予想外の展開用意してるんですがアンディさん

そんなこんなの予想外すぎる展開でJellyfishの虜になった私はこの日からほぼ毎日この「こぼれたミルクに泣かないで」を聞く日々が始まり最終的に2018年に一番聴いたアルバムになりました。
どこでどういうタイミングで衝撃の1枚に出会うかなんてほんとわかりませんね。

アンディ・スターマーはJellyfish解散後にPUFFYのプロデュースを担当したり奥田民生と親交を持ったりと、日本と縁の深い関係となって行ったんですがそれも何か嬉しいエピソードですね。

少々大袈裟に表現してしまったかもですが、パワーポップの名盤として語られているのが大いに納得できる名盤です。
パワーポップ好きだけでなく音楽好きであれば絶対に聴いて欲しい1枚でした。

ではまた!

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