手を繋げば。
やっと会えて、
やっと二人きりになれて
手を繋げば、
何でだろう?
すべてがチャラになる。
なんでこんなに会えなかったのよ!
統合してんのに、おかしいじゃん!
わたし、こんなにキツいのに
何であなたは平氣なの??
何で?なんで?ナンデ??
次に会ったら、
5歳児みたいに
あなたを質問攻めにしてやる!って
意気込んでいたのに
手を繋げば、
観音さまにでもなったような
穏やか~な氣持ちになっちゃって
さっきまでのわたしは何処へやら、
「会いたかった♡」
肩に鼻をくっつける。
わたし達には
テレパシー的なものが
まだ、ほとんどなくて
手を繋ぐことができる
その瞬間まで
会えない時間が長くなるほど
わたしは寂しさが募るのを
どうすることもできない。
きっと統合して、
彼しか注ぐことができない
特別な
「ツインエナジータンクみたいなやつ」が
創られちゃったんだ。
わたしの身体だけに。
テレパシーもないし
「会いたい」なんて言ってくれないし
「どうしてる?」なんて電話も
全然かかってこない
塩すぎる彼。
会えない間、
ぽろぽろ涙が出て、ハートが痛む。
「まずいよ!
タンクがそろそろ空になるよ~!!」って。
手を繋げば、
その瞬間に
愛してくれてるって
わかる。
タンクにあなたの愛が流れ込んでくる。
何であんなに
不安になってたんだろうって
笑えるくらい
内側があったかくなる。
だから、早く
毎日
手を繋げるパラレルに
行きたいよ。
わたしが常に
安定していられるには
それしかないから。