ハンドメイド作家様必見！オンラインショップのターゲット顧客を明確にする方法
# はじめに
前回は、ハンドメイド作家様向けにオンラインショップの必要性と簡単な開設までのステップを紹介いたしました。今回は、オンラインショップを運営する上でとても重要な「ターゲット顧客の設定」についてお話していきます。
誰に何を届けたいのか、明確なターゲットを設定することで、より効果的な作品づくりや売り方、集客を行うことができます。
ターゲット設定は、マーケティング（商売）の基本であり、ハンドメイド作家様にとっても例外ではありません。 この記事では、ターゲット設定の重要性や、具体的な設定方法について解説していきます。
# ターゲット設定の重要性
ターゲット設定は、ただ漠然と「多くの人に買ってもらいたい」と思うのではなく、誰に、何を、どのように届けたいのかを具体的に考えることです。
ターゲットを明確にすることで、以下のメリットが期待できます。
より効果的な作品づくり: ターゲットの好みやニーズに合わせた作品を作ることができるため、共感を得やすく、購入に繋がりやすくなります。
的確な販売戦略: ターゲットに合わせた販路やPR（Instagramでの投稿もPRです）を行うことができるため、無駄な費用や時間を抑え、効率的に集客することができます。
差別化: ターゲットに特化した商品やサービスを提供することで、他の作家様との差別化を図ることができます。
顧客との深い関係構築: ターゲットの理解を深めることで、よりパーソナルな（1人1人に合った）コミュニケーションを取ることができ、リピーター獲得に繋がります。
# ターゲット設定の方法
ターゲット設定は、以下の3つのステップで行います。
## ターゲット設定の3つのステップ
ペルソナの作成:
ターゲットとなるお客様の具体的な人物像を想像して、名前や年齢、職業、趣味、価値観などを設定します。
例えば、「30代の働く女性で、ハンドメイドのアクセサリーが好きで、自分だけの特別なものを求めている」といったように、できるだけ詳細に設定します。
ニーズの把握:
ペルソナがどのような悩みや課題を抱えているのか、どのようなものを求めているのかを具体的に書き出します。
例えば、「自分だけのオリジナルのアクセサリーが欲しい」「高品質で長く使えるものが欲しい」「特別な日に使えるものが欲しい」といったように、具体的なニーズを洗い出します。
ターゲットの絞り込み:
ペルソナやニーズを基に、ターゲットをさらに絞り込んでいきます。
例えば、「30代の働く女性で、自分だけの特別なハンドメイドのアクセサリーが欲しい」というターゲットを、さらに「シンプルで大人っぽいデザインが好き」「天然石を使ったアクセサリーに興味がある」といったように、細かく絞り込んでいきます。
## ターゲット設定の注意点
広すぎない範囲で設定する: ターゲットが広いと、誰にでも響くような漠然としたメッセージになってしまい、効果が薄れてしまいます。
具体的な言葉で表現する: 抽象的な言葉ではなく、具体的な言葉でターゲットを表現することが重要です。
複数のターゲットを設定してもOK: 複数のターゲットが存在する場合には、それぞれに合わせた商品やサービスを提供することも可能です。
# ターゲット設定の具体例
ここでは、ターゲット設定の具体例を紹介します。
## 20代の学生がターゲットの場合
ターゲット:
20代の学生で、個性的なファッションを楽しみたい人、特にサブカルチャーやアニメ、漫画に興味がある層
ニーズ:
周りと差をつけたい：流行に敏感で、他の人と被らないような個性的なアイテムを求めている。
手頃な価格で買えるものが欲しい：学生なので、高価なアクセサリーは手が出しにくい。
流行に敏感：SNSで話題になっているようなトレンドアイテムに興味がある。
商品:
ビーズを使ったカラフルで個性的なピアスやネックレス:
アニマルモチーフやポップなデザイン、推しキャラをイメージしたデザインなど、サブカルチャーに特化したアイテム。アクリルキーホルダー:
アニメやゲームのキャラクターをモチーフにしたキーホルダー。レジンアクセサリー:
押し花やドライフラワー、ラメなどを封じ込めた、キラキラとした個性的なアクセサリー。
販売チャネル:
SNS: InstagramやTwitterで作品を公開し、フォロワーに直接販売。
オンラインマーケット: 自身のオンラインショップで販売。その他minneやCreemaなどのハンドメイドマーケットにも出店。
同人誌即売会: アニメやゲームの同人誌即売会に出店。
サブカルに興味あるターゲットのため。
## 40代の働く女性がターゲットの場合
ターゲット: 40代の働く女性で、シンプルで上品なものが好きな人、特にヨガやアロマに興味がある層
ニーズ:
高品質で長く使えるものが欲しい：天然素材やこだわりの素材で作られた、長く愛用できるアクセサリーを求めている。
自分へのご褒美にしたい：仕事で頑張った自分へのご褒美として、特別なアイテムを手に入れたい。
リラックスできるアイテムが欲しい：ヨガやアロマなど、心身のリラックスに繋がるアイテムに興味がある。
商品:
天然石を使ったシンプルで上品なブレスレット: パワーストーンを使ったブレスレットや、誕生石を使ったブレスレットなど、自分だけの特別なアイテム。
シルバーやゴールドのシンプルなネックレス: オフィスでも普段使いできる、上品で洗練されたデザインのネックレス。
アロマストーン: アロマオイルを垂らして使用する、天然石のアロマストーン。
販売チャネル:
オンラインショップ: 自身のオンラインショップで、高品質な商品をじっくりと選んでもらえるようにする。モール型のECサイト（楽天やminneなど）では他に目移りしたり情報が多いので、積極的には販売しないイメージ。
百貨店やセレクトショップ: 上質なアイテムを取り扱う店舗で販売。
委託販売がお願いできるように工夫していく（自分の作風と合うブランド、店舗探し、ある程度売れる・集客できる実績を作っておく（必須ではない）、委託販売したい旨を勇気を持って伝えるetc…）ヨガスタジオやアロマショップ: 関連性の高い店舗でコラボレーションを行い、商品を販売。
## その他のターゲット例
10代〜20代の若い女性: カワイイものが好きな層に向けて、パステルカラーやリボンを使ったアクセサリー
30代〜40代の主婦: 手作りの温かみを大切にする層に向けて、編み物やフェルトを使ったアクセサリー
シニア層: 天然素材や体に優しい素材を使った、シンプルなアクセサリー
## ターゲット設定のポイント
具体的なペルソナを設定する:
顧客の年齢、職業、趣味、価値観などを具体的にイメージする。ニーズを深く掘り下げる:
顧客が本当に求めているものは何か、具体的な言葉で表現する。競合との差別化:
他の作家様との違いを明確にする。ターゲットに合わせた言葉を選ぶ:
ターゲットに響くような言葉を選ぶ。
これらの例を参考に、あなたのハンドメイド作品に合ったターゲットを設定し、より効果的な販売につなげていければと思います。
## ターゲット設定おまけ
また、さらに深掘りしたい場合は、以下の点について考えてみてください。
ターゲットの悩みや課題: ターゲットが抱えている具体的な悩みや課題は何か？
ターゲットの購買行動: ターゲットはどのような場所で、どのような時にアクセサリーを購入するか？
ターゲットへの訴求ポイント: ターゲットの心を掴むためには、どのようなメッセージが効果的か？
これらの情報を基に、ターゲットに響くような商品や販売戦略を立てていきましょう。
# まとめ
ターゲット設定は、オンラインショップを成功させるための第一歩です。 この記事で紹介した方法を参考に、ぜひあなただけのターゲットを設定してみてください。
次回以降の記事では、ターゲット設定に基づいた具体的な販売戦略や集客方法についてお話していこうと思っています。
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