扶養内パート主婦から、本業ハンドメイド作家へ。私の挑戦と成長の軌跡
こんにちは、ハンドメイド作家の『NAKKI』です!
「扶養内でのパート、でももっと自由に、自分らしい働き方がしたい…」
そんなふうに思っているあなたへ。
私も数年前まで、同じような悩みを抱えていました。家計のために働く日々の中で、次第に「これが私の望む働き方なのか?」という疑問が湧いてきたんです。
そこで思い切って、ハンドメイドの世界に飛び込んでみました。
最初は子育ての息抜きとして、趣味ではじめたハンドメイド。それから趣味の延長でネット販売をはじめ、最初はパートの収入と掛け持ちしながら、少しずつ成長。ですが、次第に「これが本業としてできるんじゃないか?」と感じるようになり、2023年に個人事業主としての一歩踏み出す決断をしました。最初は扶養内で開業しましたが、収入が増えたことをきっかけに、扶養から外れ、活動しています!
この記事では、「扶養内パート主婦」から「ハンドメイド作家」に転身するまでの道のりをリアルに振り返ります。
もしあなたが、ハンドメイドを本気で仕事にしたいと思っているなら、きっと参考になる内容かと思います。
ただ、この記事は「あなたの背中を押すため」のキラキラした内容ばかりではなく、厳しさや大変さも綴っています。正直、会社員のほうが(パートの方が)いいことだってたくさんあります。
・ハンドメイド作家として活動しているけれど、いつか本業にしたい
・扶養内パートだけど、働き方に迷っている
・扶養内で開業ってできるの?
・パートとハンドメイド、両立が大変
・正社員ほどの収入は求めないから、子どもに寄り添う働き方をしない
↑ これは、数年前の私です。
そんな私の、リアルな奮闘記。
お読みいただけると嬉しいです!!
episode01. 開業前の私
パートとハンドメイド、二足のわらじで挑んだ日々
結婚後、私はずっと「扶養内パート」として働いていました。生活に必要な収入を得るため、家庭とのバランスを取りながら働く日々。
そして、第二子の育休中に思い切ってハンドメイドの世界に足を踏み入れました。
最初は、ほんの気晴らし程度。子育ての息抜きとして。材料費や送料、販売手数料を足すと、ほぼ利益はゼロ。それでも、制作をすることでリフレッシュでき、何より購入してくれたお客様からの「ありがとう」の言葉が、何よりの喜びでした。その瞬間が、私のモチベーションとなっていたんです。
子育てと仕事を両立しながら、ハンドメイドを続けた日々
育休を終えてパートに復帰してからも、ハンドメイド活動は続けていました。最初はお小遣い程度の収入だったものの、少しずつレビューが増え、リピーターもでき、販売は順調に広がっていきました。しかし、同時に忙しさも増していきました。子どもは歩き始め、目を離すことができなくなり、パートの仕事も続けなければならない日々。
私が主に制作していたのは「受注制作(オーダーメイド)」の商品。注文が入ってから、指定した期日以内に作らないといけないプレッシャー。空いている時間を見つけてはハンドメイドに取り組み、なんとか両立させていたものの、だんだんとそのバランスを取るのが難しくなっていきました。
新型コロナがもたらした転機
そして、約5年前、世界が大きく変わりました。新型コロナウイルスの影響で、生活が一変。私のパート先も景気が悪化し、勤務日数が減ることに。パートの収入が減ることは、もちろん家計にも響きますが、そんな状況の中、私にとってはある意味「チャンス」でもありました。
勤務時間が減ることで空いた時間を、ハンドメイド活動に集中することができたからです。そこで、私は思い切って商品を値上げし、利益率をアップ。すでに高評価をいただいていたレビューやリピーターのおかげで、売り上げは順調に伸びました。この頃には、月に2~3万円程度の利益が出るようになったのです。
パートとハンドメイド、悩みの境目
しかし、コロナ禍から少しずつ回復し、出勤日数が増えると、また悩みが出てきました。「パートとハンドメイドのバランスをどう取るか?」
扶養内で働いていたので、収入に制限がありました。そのため、「このくらいの収入であれば大丈夫」と自分を制限しながら働いていたのです。とはいえ、だんだんとその制限が厳しくなり、受注制作での商品の制作も難しくなってきました。さらに、勤務時間が増えたことで、平日に加えて土日も勤務することになりました。
夫や母に子どもをお願いして出勤することが増え、次第に「これが私の望んでいた働き方だろうか?」と疑問を抱くようになったのです。
また、子どもが習い事をはじめて週末も忙しくなり、家庭とのバランスを取るのがますます難しくなり…
ついに決断!ハンドメイド作家として本気で挑戦
そして、最終的に私はパートを辞めることを決断しました。
「このままパートとハンドメイドの両立を続けていても、限界が来る」と感じていました。子どもの成長や家庭の変化、そして自分の中での価値観の変化を受けて、ハンドメイドを本業として本気で挑戦する時が来たと思ったんです。
そこで、私は開業届を提出し、個人事業主としての第一歩を踏み出しました。この決断が、私にとっての大きな転機となったのです。
episode02.ついに開業!個人事業主に
扶養内?扶養から抜ける?
開業を決断した後、最初にぶつかった壁
それは、扶養内で活動を続けるべきか、扶養から抜けるべきかという問題でした。
現在扶養に入っている方の多くは今のまま、扶養に入ったままで事業をはじめたい、と思っていらっしゃるのではないのでしょうか?
私は長年、「扶養内パート」として働いていたので、いわゆる「第三号被保険者」。年金や健康保険の支払いがなく、家庭とのバランスもとりやすい状態で働けていました。この安心感があったからこそ、「扶養内パート」という働き方に甘えていた部分もありました。ところが、開業を決めた瞬間から、この「扶養内」の問題が私の中で大きな課題になったんです。
扶養内の収入には、いくつかの壁があることをご存じでしょうか?
103万円の壁、106万円の壁、130万円の壁、150万円の壁…。
その中で、私が最も気にしたのは、「130万円の壁」、いわゆる社会保険の壁です。
年間130万円、月額でいうとおよそ10万8千円。これを超えると、社会保険に加入することになり、健康保険や年金の支払いが発生します。
ここでまず頭に浮かんだのが、「扶養を抜けると、将来の年金額がどうなるのか?」という疑問でした。
これまで扶養内だった私は、国民年金に加入することになるため、月々1万6520円(2023年時点、年間19万8240円)の支払いが必要になります。しかし、この国民年金、実は支払っても将来の年金額に大きな変化がないという現実があります。今、扶養内であれば年金の支払いは免除されているけれど、国民年金に加入した(第一号になった)ところで、将来受け取る年金額には差はないという現実。それを知ったとき、正直なところ少し「このままでいいのか?」という葛藤が生まれました。
ただし、現実をしっかり見据えると、将来の年金額に大きな差がないと理解しつつも、「今は自分の事業に注力する時期だ!」「収入の上限を気にするよりも、やれるだけやってみよう!」と気持ちを切り替え、開業を決意しました。やはり、将来の年金に関しての不安はあれど、今は「自分の働き方」「やりたいこと」に集中する時期だと思ったんです。
そして、扶養から外れると、今度は国民健康保険に加入しなければならないため、市役所でシミュレーションしてみました。扶養内パートの頃の収入をもとに計算し、それでも月々1万円程度の健康保険料が必要になることがわかり、国民年金と合わせて月々2万7000円程度の支払いが発生することも分かりました。正直、この負担をどう受け止めるかは悩みましたが、開業を決めた以上、これも成長の一歩だと自分に言い聞かせました。
しかし、すぐに大きな収入が得られるとも自信がもてず
「今は扶養内でスタートして、売り上げを伸ばしていく中で、2年後には扶養から外れるくらい稼げるようにしていこう!」と、目標を立てました。これなら、最初はリスクを最小限に抑えつつ、将来的に十分な収入を得られるようにすることができると考えたのです。
扶養内で開業するために
そもそも、扶養内で開業できるのか?
この疑問を抱えた私は、まず「扶養内」での開業が可能かどうかを徹底的に調べました。ネットで調べても、「配偶者の健康保険協会による」といった曖昧な情報ばかりで、実際にどうなのか確信が持てませんでした。
例えば、以下の点が気になったのです:
年収が130万円未満であれば、売上高だけで判断されるのか?
年間の売上高から確定申告で計上した経費を差し引いた後の金額で判断されるのか?
青色申告で申告した所得、つまり「売上 − 経費 − 青色申告特別控除額」の金額で判断されるのか?
ネットの情報を頼りにしても、具体的な実例が載っているものの、どうしても確実性に欠けていました。そこで、最終的には直接確認してみることに決めました。
まずは夫の健康保険協会に問い合わせ
私の夫は「協会けんぽ」に加入しています。そこで、協会けんぽの都道府県支部に電話をかけ、質問してみました。すると、以下のような回答がありました。
「その内容だと、年金事務所に問い合わせをしてください。年金事務所で扶養内と判断されれば、健康保険も同じ扱いになります。」(これは地域によって異なるようです)
年金事務所に再確認
ご丁寧に、管轄の年金事務所の連絡先も教えていただいたので、私はすぐに年金事務所へ電話しました。
以下は、私が実際に確認した内容です。
質問内容:
「現在、扶養内でパートをしており、退職後に個人事業主として開業届を出す予定です。この場合、扶養内でいられるかどうか、またその条件について確認したい。」
回答:
「年収が130万円未満という条件は、今までと変わりません。したがって、開業届を提出しても扶養認定は可能です。ただし、注意すべき点があります。」
その注意点は・・・
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