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心日記
今日は、利用者様の自宅にて、最後のお別れを。
家を出て、
職場を出て、
家に着くまでは、笑顔で話せたけど。
やっぱり、亡くなった姿を見ると、現実に戻される。
そして、何より、御家族からのお言葉一つ一つに対して返答をする自分の声が震えてるのが分かった。
やっぱり、大好きだったんだな、と。
家では笑う姿を見せなかったり、いつもケンカばかりしていた、と言われるけど。
施設では、いつも『有難う』と笑顔を見せてくれた。
今年、おとそをよばれている時の写真なんて嬉しそうで。
家族は施設からのアルバムを何度も見返しながら、『嬉しそうにしとるなぁ〜』『これもええ写真や』『家でなんて・笑』『最近はお米の事ばっかり気にしててなぁ〜』
と、写真を見ながら嬉しそうに話す御家族。
『本当に、今までお世話になりました』
『本当に、ありがとうございました』
私は介護職も正直独身から考えたら10年以上はしてて、死、という事には、仕事上、いつか来る、と理解していたけど、家族の情が伝わると、やっぱり、空気は繋がってる。
大好きだったんだな、きっと寂しいんだろうな。
私たちもそう。
家族のように接してた。
いや、家族以上に、大切な方として。
大切な利用者様として。
もちろん、一緒に過ごす時間が長いと私たちにも心はある。
やっぱり大好きになる。
大好きだった人が、旅立たれた。
もう会えない。話せない。
自然と目頭から涙が溢れそうになる。
我慢してる我の自分を通り越して、素直な心に戻った瞬間。
涙が出た。
これでいいんだ。
今日来れてよかった。
明日から、また頑張れる。
心にまた見えない記録として、前に踏み出せる。
現実を、見る事は大事。
素直になることは大事。
好きなものは好き。
介護も。
今やってるハンドメイドももちろん。
どっちも全然違うけど、介護は心身を救える仕事。
心を特に。
死ぬ最後まで、『生きてきてよかった』と
思ってもらえるように。
明日からまた、笑顔と元気を届けよう。
もちろん、ちゃんとした技術がないと怪我なんてすぐさせちゃうから、知識も大切なのです。
それはどんな職種も一緒だけど、心と技術と知識は大切。
でも、やっぱり、心が備わってないと、絶対続かないし、相手にも伝わらないし、結果も出ない。
心からぶつかって、悲しかったり、悔しかったり、嬉しかったり、楽しかったりするもの。
私は介護福祉士としても、
ハンドメイド作家としても両方大好きすぎて。
それをしてる時は仕事してるっていうより、好きな事をさせて頂いている、と感じる。
(工場で働いていた頃は初日から苦痛でしかなかったなぁ・・。給料とボーナスめちゃくちゃよかったけど(笑))
やっぱり、環境は大切。
それは自分にとってはもちろんだけど、相手に対しても一緒。
相手にとって、自分が、少しでもいい環境の1部になれるように。
心を強く。そして優しく。
相手を思いやる心を忘れず。
心日記。
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