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起業家との対話(読み解き編)
「・・・というのが、これまで見えてきた課題となりそうな部分でした。事業がはじまった経緯やこれまでの関係性の中で生じている課題ですので、まずはこれらを機会を通じて話していくことで事業の方向性は変わっていくと思うんです。」
FukuokaGrowthNextには、スタートアップ的に事業を展開していく起業はもちろんのこと、事業提供を行いながらその拡大を行う際のネットワークを作成する場として利用をされる方、そして、先の予定を見越して入居される方々がいます。
・モノ、コト、ヒトの流通に新しい文脈を作る
・新しい挑戦の舞台に向かう人を支援する
・地場における社会と文化的な環境を整える
取り組みの形はそれぞれ異なるのですが、今この場所に何か新しい何かを求めて来られる方がいる。
そのことに施設側はどのような返答を行えるのか、つながり作りの支援として何が行えるかということをよく考えています。
基本的には話を聴きながら、その内容に沿ったマーケット領域に関する疑問点やそこから浮かんでくる別のトライに関する事業領域について話を広げることが多いです。
また、上で記載のあるように社会的な役割や事業者支援の方々もいますので、現況に関する相談やアドバイスをこちらから求めていく場合もあります。
今回は前回公開した記事内容についての返答内容として、課題解決に関するアイデアの投稿を行なっていきます。
▼課題のパターン
事業のはじまり・拡大の際に企業が向き合うこととなる課題においては前回の内容を引き出してくると
・手元にプロダクトがない
・マーケティングが行えていない
・仲間が少ない
・経営思想のアップデート
上記の内容となっていましたが、一つの脱却方法として価値が高そうだなと感じたものとして「インプットの質を上げる」こと、というのがポイントになりそうだと考えています。
▼インプットに関する考察
自身の意識できる範囲を広げる手法としては、多種多様に存在すると思うのですが、「自力」と「他力」による2点で分類わけするとシンプルな気がします。例えば以下のようなものです。
【 自力 】
∟ 自己努力により分析
∟ 手法研究
∟ 書籍、WEB、SNS等からのインプット
∟ アウトプットの場を作る・求めていく
【 他力 】
∟ 友人・知人からの助言
∟ ユーザーヒヤリング
∟ 紹介による縁
∟ メンタリングによる自己内省
この2つの分類はバランスよく、頻度高く回して行けると、事業の成功確率はグッと上がっていくように思います。
作っていくだけでは人はそのことを知らない、人前に出すことで第三者によるその反応を知ることができる。
他力というのはなかなか自分で開発していこうとしてもう難しい可能性がありますので、
人からもたらされるもの以外でと絞ると、課題の中ではとりわけ「マーケティングが行えていない」という部分を補うだけでも思った以上のアイデアを拾い出せると思います。
課題感というのはそれぞれの企業により異なりますが、古くから使われてきている情報ツールは応用する範囲は十分にある。これは、入居企業の1つである一般社団法人「ヒマラボ」代表の森田さんとの話の中で広がったものです。
▼事業内容に関するインプットを最大化する
では、どうゆうアプローチの枠組みが考えれるかと言うと・・・
・課題を正しく認識すること
∟ 言語化する
∟ 視覚化する
視覚化して課題解決するツールは多種多様にありますので、それを利用するなり、大学ノートに書き出すことで「なるほど、こういった考えのもとで成り立っているんだな」ということに気づく機会を得ることができそうです。
*個人的にはこの段階は人に入ってもらい誘導してもらうことで実行しやすい内容なのかもと思います。
*サービス内容と共にご自身のこれまでの経緯や信念を再確認するのも効果的な気がします。
∟ サービスそれ自体が自己の投影となるようなケースもあるなという実感より
・マーケティング
∟ 課題自体が市場ではどのような状態にあるのかを定める
∟ 領域の全体像を見つめ、着想を得る
私は今どこにいるのか?
現在地の場所を取り込むことで、事業が立ち上がろうとする足場がはっきりとします。
足場がわかれば、必要な材料が見えてくる。
仲間であったり、状況を作り出す条件であったり、サービスとそこに関わる全てのものが見えてくる。
・仮説を設定する
∟ 疑問点を見つける
∟ 疑問から導き出される仮説を設定する
これを使う人はどう人だろう?何をしている?どこにいる?
届ける先・届けるものがわかるとそれを扱う人についてのイメージを持ちたい。
ペルソナと呼ばれるものですが、利用可能なチャンネルを駆使して、仮想のイメージを作り上げる。
この人だったらきっと喜んでくれるだろう、という感情の到達地点まで見えると伝えやすそう。
・リサーチを行う
∟ 仮説に対してyを導き出す問いの設定
∟ 問いの量的な情報の設定
∟ チャネルの設定
上と連続するような過程の中で生じるより踏み込んだ聞き取り。
仮説から考えられる「〇〇だったら▲▲だろう」という問いを作り、実際にそれが確かなものかどうかを確認できるような質問を作り上げる。
質問は返答結果が効果的に得られるような方法(聞き方・質問者との関係等のバイアスがかからない)で収集する。facebook等でよく見かけるのは、googleフォーム等の利用。
*質問自体は適切に設計する必要があるので、ここはアドバイスをしてくれる人がほしい。
・リサーチ結果から仮説を検証する
∟ 結果として得られた情報の整理整頓
∟ 仮説内容に対しての結論を導き出す
ユーザーヒヤリング、インタビューで設定していた仮説内容を確認し、プロダクトの開発、提供方法に関わる部分で関係者で共有できるような状態にまとめると使いやすい。
情報の羅列だけではもったいないので、可能な限りシンプルに可視化が大事。
・次のアクションを定める
∟ 仮説と検証を満たす実証プロダクトを考える
∟ 実証プロダクトを作る
∟ プロダクトの販路を定める
手をガシガシ動かしていく段階。
なるべく早期に提供できるように生産し、ユーザーが手元で確認できる状態にする。その内容を再度、確認して次のTODOを設定しやすいようにスケジュールを定める行動しやすい。
上記の内容を確認していくことで事業内容というのは、発展的な変化をしていくためのヒントを得やすい状況ができていくと思われます。僕自身も個人の活動の中で確かめていく内容とはなるので、確証できるものではありませんが、行動を起こすことでのヒントを得られる状態になると考えられます。
何かやろうとする時に現れる壁とそこに向かう人へ。
手元を照らすような情報が入っていれば幸いです。
何かお気付きの点がありましたら、ご連絡ください。
次回はFGN内でも頻繁に見かけるピッチに関する内容を書いてみたいと思います。