考え方の違いで顔が全く違う! オーク材の家具の木目の使い方について
久しぶりにアンティーク家具の定番、オーク材のチェストが到着したので、予定を変更して、大急ぎでページを作って今日の新着でご紹介しました。
オーク材のアンティーク家具って、知れば知るほど好きになってしまう~
もともと、アンティーク家具を扱っていない頃から、オーク材が好きだった私。
というのも、オーク材って家具になると、杢目の使い方でいろんな表情になって、「本当に同じ木?」と思うくらい、顔が変わるから面白いんです。
私が嫁に来たばかりの頃、ダサい!(←小声)と思っていた、いわゆる婚礼箪笥と呼ばれる家具も、シンプルでカッコいい!と思っていたチェストも、どちらも同じ「オーク材」のチェスト。
なのに、どうしてこんなに雰囲気が違うんだろう・・・って不思議に思っていたことを今でも覚えています。
私の中でオーク材は、武骨で荒々しい男性的なイメージ!だから、なんだ男らしくて惹かれちゃうんですよね(笑)
その理由は・・・
「虎斑(とらふ)」
木材用語で放射組織と呼ばれ、養分を貯蔵するための細胞のことですが、光沢があり、まるで虎の毛のような杢目に見えるんです。
私は、この虎斑の模様が、大好き!
美しい虎斑の入った家具を見ると、いてもたってもいられなくなる~(笑)
でも・・・日本では、家具に虎斑を好んで使われることがないんです。・・・と言うか、むしろ避けられちゃうんです。
アンティーク家具では
「木目=装飾」
と考えているので、虎斑の荒々しい模様は、重要な装飾の一部。
それだけに、
「オーク材を使った高級家具だよ~」
とアピールするよう、パッと見た時に目立つ、家具の天板や、前板のような家具の顔になる部分に、美しい虎斑が使われているものをよく見かけます。
それに対し、虎斑は個性的で主張が激しすぎる(?!)と考える日本では、オーク材で家具を造る際、真っ直ぐな柾目の木目部分が好まれ、個性的な虎斑の部分を使うことは、あまりありません。
家具の木目に対して、根本的な考え方が違うことで、家具の顔がこんなに違うって面白い~
いろんな意見があると思いますが、私はやっぱり、個性派が好き(笑)
ということで、個性を大切にしているオーク材のアンティーク家具。いかがでしょう??
もっと詳しくオーク材の家具について知りたくなった方は、
→コチラからコラムを読んで頂けます。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。