受難 〜マッチングアプリ編〜
彼女が欲しいのだ。
初っ端から欲望丸出しの一言で申し訳ないのだが、上京勢、地方組、コロナ直撃の代という驚愕の悪運により独り神奈川で孤独な生活を送る僕。当然彼女は欲しくなるだろう?
大学での出会いなどない。そしてバイト先は同い年の男が一人、彼を除けば皆年上の社員さんばかりである。現状で恋人は作れないと思った僕は最初は友達との罰ゲーム(りんたろうとのプロスピ)としてTinderとタップルを入れたわけである。
そしてぽちぽち登録だのプロフ書きだのしていくうちに、まあそこそこの人数とマッチングして、さらにそこから数人と出会って遊んだわけであるが、結果として今こう思うのである。
マッチングアプリ、せん方がええやんけ!!
正しくは、僕には向いていないと思ったわけである。こう思うに至った経緯を今回は書いていく。
まず会う以前の話であるが、最初はメッセージのやり取りで仲良くなる。この辺は別に問題ない、普通に接していれば良いのだ。しかし稀に距離の詰め方が下手くそな馬鹿もいる。例えばであるが、会ってもいない段階で仲良くなったと勘違いして普通に失礼なことを言ってくる女がいる、とか。
実際に僕が言われた内容を記そう。まだ会ってはいないがメッセージでは仲良くなった女から「家が汚そう(掃除してないという意味)」とか「ユニットバスの家そう」とか偏見を言われたことがある。さて僕の家を訪ねたことがある人はわかるだろう、僕は自室を整えて来客には対応する。そして何よりもトイレ環境には敏感なのだ。偏見を言ってくるのは自由だが、それが冗談だとしても僕にとっては不快なものであるということに気づきもしない、馬鹿な女がいたのだ。不快に捉えたのはただ単に僕のプライドが高く、馬鹿にされることを非常に嫌う性格のせいかもしれないが、こんな人間が多いのは事実だ。この女は即刻ブロックした。
そして会ってからの話をしよう。まず世の男性諸君、分かっていることかもしれないが念の為お伝えしたい。
女のプロフィール写真は基本加工だから疑え、素顔だと思うな。
今日伝えたいことは以上であるが、僕の実際にあった出来事をこれから続けて書いていく。
アプリを始めて一番最初に会った人は、その、なんというか、ONE PIECEのしらほし姫の言葉を借りると「タイプじゃないんですっ……!」という感じの見た目だった。僕も人のことは言えない。失礼極まりないが許して欲しい。
彼女とは街を適当にほっつき歩いた後に焼き鳥屋で酒を一緒に飲んだ。何が嫌だったかって、そいつ喫煙者だったということ。何も喫煙者の全てを否定したいわけではないが、僕に何も聞かずに煙草を吸い出すわ、副流煙をおふざけかなんか知らんけど僕の顔面に吹きかけてくるわ、まあ喫煙マナーのマの字もない最悪な人間だった。酒もあるのだろうが。この女も帰宅後即刻ブロックした。
次に会った人はメンヘラホス狂夜職女。一緒にシーシャバーに行ったが、住んでいる世界があまりにも違うのでこれまた「タイプじゃないんですっ……!」だった。腕を見ると無数のリスカ痕。もはや恐怖であった。唯一よかったことはシーシャバーの店員の姉貴が可愛かったぐらいで、とっとと帰りたかった。この女も帰宅後即刻ブロックした。
次に出会った人はシンプルに写真詐欺。信じた僕が悪い。彼女に非はないので特に書くことはない。昼ごはんを食べてから逃げるように帰った。
今のところ最後に出会った人が最も好感触だった。お互いにジョジョが好き、だが向こうは1,2部を見ていないし6部も途中までしか!というので一緒に見ることにした。共通の好きなものがあるということと、彼女の素の面白さという点でかなり話は合ったしお互いいい感じになれた。僕もこの人なら…!という思いがあった。
そして1回目のデートを終えてから次の約束をして2日ぐらい経った。彼女とは遊んだ後もLINEでかなり話していたのだが、いきなり返信が来なくなった。確認したらブロックされていたというわけである。おそらくアプリでいい感じのイケメンでも捕まえたのだろう。なんか浮気された気分になったが、深くは考えないようにした。それでも少しは傷ついたがな!ミ”!!!
とまあ被害甚大である。彼女を作ろうと頑張った?結果としては自爆したわけだ。自分の行動で自分にさらにストレスをかけてしまった。一体僕の何が悪いのか見当もつかない。自惚ではないのだ。だがわからないのだ。
遊び人にはマッチングアプリ、向いていると思う。しかし僕には向いていない。出会いがない中にも必ず道筋はあると考えて、アンインストールすることにしたわけだ。僕には立派な恋人がいる。新型BRZだ。
何故モテないか自分なりに考えたところ、こういうデートの体験談や、大学1年生の頃の失恋をnoteに書いたりtwitterにつぶやいたりしているような性格だからだという結論に辿り着いた。だがだからと言ってこの二つを退める気はさらさらない。これだけは断言しておこう。
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