「応援に強い弱いは関係ないんです」ハンドボール大好き女子大生・みゆちょすの物語 #ものマガ
誰かの物語が走り出すスポーツwebマガジン、 #ものマガ 。
第3回目となる今回は、Twitterでおなじみのハンドボールをこよなく愛する女子大生、通称「みゆちょす」にインタビューしました!
日本各地のハンドボールの試合会場に現れ、ハンド好きなら誰もが知っているであろう「みゆちょす」。好き過ぎるが故に、バイト代はほぼ全額ハンドボール観戦の旅費に消えていくのだとか。
そんな彼女とハンドボールの出会いや、のめり込んだきっかけ、推しの選手やチーム、そして彼女ならではの試合観戦の醍醐味など、余すことなくハンドボール愛を語ってくれました。
〈聞き手:坂 柊貴〉
※インタビューはzoomで行いました
■小さい頃は家に籠もっていた
ーー今ではハンドボールの印象しかないけど、小さいころスポーツはやっていた?
小学校のときはスポーツ少年団で硬式テニスをしていました!といってもガッツリやっていたわけではなくて、土曜日にテニスコートに集まって砂遊びして、ちょっとテニスしてたって感じです。練習が終わったあとは森の中に作った秘密基地に遊びに行ったりして…。あんまりテニスしてた感覚はないです(笑)。
ーーなぜテニスを選んだ?
小さいころは外に遊びにいくことがほとんどなくて、ずっと家にいる子どもだったんです。それを見かねたお母さんが、外に出るきっかけになると思って、近所で活動していたテニスのスポーツ少年団に「行ってこい!」と私を放り出した感じです(笑)。
ーーずっと家にいるなんて今とは真逆だね(笑)。スポーツ以外は何かしていた?
ピアノと書道とそろばんと、あと絵画もやっていました!親にはたくさんのことを経験させてもらいました。自分がやりたかったものと、そうでないものはあるんですが…。
ーー自分がやりたかったことは何だった?
物心ついたころから音楽に触れてきたということもあって、ピアノはそうでした!中学校では吹奏楽部でトランペット吹いて、高校はギターマンドリン部に入っていました。音楽ばっかりやっていましたね(笑)。今でもたまにピアノとかアコースティックギターを弾いたりしています!
■ハンドボールとの出会い
ーーハンドボールとはいつ出会った?
高校生のときです!それまでは体育の授業とか中学校の部活でもなかったので、「ハンドボール」という単語を初めて聞いたのは高校生になってからです。当時付き合っていた同級生がハンド部だったんですけど、高校最後の試合に誘われて観に行ったのが最初ですね。
ーーそのときからハンドボールにハマった?
いや、そういうわけではないんですよね。そのときは「ハンドボールを観に行った」というより「彼氏を応援しに行った」という感じでした(笑)。コートの枠線の中に入っちゃいけないことくらいしか競技のことは理解していませんでした。
ちなみに、その彼は左バックでチームのエースで高身長だったらしいです。青春ですねぇ。ええなぁ。(25歳男性感想)
■大学リーグを機に
ーー初観戦でいきなり熱中したわけではなかったんだね。今のようにのめり込むきっかけは何だった?
大学二年生のときに、早稲田大学と日本体育大学の春季リーグを観に行ったのがきっかけです。早稲田のハンド部の友達から試合の情報を聞いて、ちょうどそのころ「一人旅とかしたいな~」と思っていたこともあって、住んでいる岐阜から東京の国士舘大学に一人で乗り込みました!
ーーじゃあ、行くときは「旅行がてら行こうかな」って感じだった?
そうですね!ただ…。最初は夜行バスで行く計画をしていて、出発前日の夜に家で支度も終えて準備万端だったんですけど、階段から落ちてしまって…(笑)。しかも落ちたときにガラスの破片が手に刺さって血だらけになってしまい…。すぐに夜間病院に行って縫ってもらいました。おかげで次の日の朝に新幹線で行くことになりました…。
ーーいや行くんかい(笑)!!怪我してでも行くモチベーションは何だった?
とにかく楽しみだったんですよね!友達の出ている試合を観るのも楽しみだったし、関東の大学に乗り込むこともワクワクでした!でも包帯グルグル巻きな上に、迷子になりそうで何もわからずキョロキョロしていたのでめちゃくちゃ目立ちました…(笑)。
ーー高校生ぶりにハンドボールを観た感想は?
実はハンド観戦は高校ぶりじゃなくて、大学一年生のときに三重県で開催していたインターハイを元カレと…(笑)。氷見高校が三冠した代だったんですけど、藤代紫水高校との決勝戦を観に行きました!
ーー(元カレ登場多いなぁ…)インターハイでハンドにのめり込むことはなかった?
当時の氷見高校の安平くん窪田くん(現・日本体育大学)清水くん(現・明治大学)が凄いというのは聞いていたので、ハンドボールの試合というより、三人のエンタメを観に行く感覚でした。芸能人を観に行くみたいな(笑)。なので、もちろん面白かったんですけど、がっつりハンドにハマる感じではありませんでした。
ーー早稲田と日体大の試合はどんな試合だった?
すごく接戦だったんです!結果は引き分けだったんですけど、最後まで勝敗がわからなくてすごくドキドキしました。選手もみんなカッコよくて!心から「ハンドボール面白いな!」って思えたのは、早稲田と日体大のおかげだと思います!
■ひとり観戦だからこその面白さ
ーーインターハイではなかった感情が大学リーグから湧いてきたということだけど、何が違かったと思う?
大学リーグは一人で観に行ったことが大きいと思います!二人で観ると横から解説をしてくれるのでわかりやすいんですけど、その分集中して観なくてもいいというか…。どっちが勝ってるか、くらいしか観なくなっちゃうんですよね。
ーー解説がないからこそ、のめり込んで試合を観るということ?
一人のときは、試合で何が起こっているかをしっかり観ていないとワケわからなくなるんですよね。どんなときに笛が鳴るかとか、なんでプレーが止まったのかとか。一人だからこそ集中して観れて、ハンドボールがどんな競技なのかがわかった気がします!
■初観戦の人には選手に注目してもらう
ーー誰かと計画して一緒に観に行くことはあまりしない?
あんまりしないですね…。でもわたし、バイト先だとハンドボールの話ばっかりしてるんですけど、ハンドの話してたら「観に行きたい」って言ってくれた人がいて!日本リーグの試合とか東海学生リーグの試合を一緒に観に行ったことはあります!
ーー初観戦の人と観に行ったときは、どんなところに注目してもらった?
「この選手を観て!」っていうのを事前に決めてもらいました。日本リーグを一緒に観戦したときは大同特殊鋼の試合だったんですけど、とりあえず顔で決めてもらおうと思って、選手のパンフレット広げて「顔で選んでください!」って頼みました(笑)。
いきなりハンドボールの全体を観てもらうことは難しいと思うので、まずは一人の選手に注目してもらおうと思いました!例えその選手が試合に出なくてもベンチでの様子や姿勢が観れるし、出れたときは嬉しいと思うんですよね。
ーーちなみにそのとき選ばれた選手は誰だった?笑
藤江恭輔さんです!試合のあとは東江さんにもハマっていました!
藤江選手・東江選手、おめでとうございます!!!!
写真引用:大同特殊鋼Phenixホームページ
■自分のための写真が、選手に喜んでもらえた
ーーよくインスタに選手の写真を投稿しているけど、ハンドボールの写真を撮るきっかけは何だった?
ハンドボール関係なく、もともとカメラは欲しいなって思っていて、お金を貯めて買ったのがちょうど早稲田と日体大の試合の前だったんです。買ってから初めての遠出がそのときで、「せっかくなら記念に撮ろう!」と思って、会場の様子だったり友達を撮りました!
ーーカメラを買ったタイミングが良かったんだね!
遠征カメラデビューだったので、とにかくルンルンしながら撮っていました(笑)。試合のあとに、撮った写真を友達に送ったらすごく喜んでくれて!写真は自分の記録用として撮っていたんですけど、思いのほか人の役に立つことがわかりました(笑)。
ーー自分のための写真が人の役に立つなんてステキ!
でも、結局は自分のためなんです!自分のために撮ってるからこそ推しの選手やチームの写真がどんどん増えて、結果的に誰かに喜んでもらえているんだと思います。
ーーどんなシーンを撮ることが好き?
試合がカッコいいのはもちろんなんですけど、アップ中の選手の表情を撮るのが好きです!試合では見せない楽しそうな感じが好きで!一度の観戦で700枚くらい撮るんですけど、半分はアップ中の写真です(笑)。
■きっかけは川上勝太
ーー今では毎日のように湧永(レオリック)のことをツイートしているけど、好きになるきっかけは何だった?
きっかけは川上勝太選手です!日体大のときから知っていて、去年のインカレでも決勝まで応援しに行きました。観れば観るほど川上勝太の「沼」にハマっていったんですよね(笑)。
ーー湧永のことはもともと知っていた?
そもそも去年までJHLのチームは愛知のチームくらいしか知らなかったんです。でもインカレのときには勝太さんの内定が発表されてて、そこで「湧永製薬ってチームに行くんだ~」と(笑)。
ーー湧永の試合はいつ観に行った?
インカレが終わったあとから勝太さんもチームに帯同していて、JHLで初めてチームに帯同した試合ですね。忘れもしない2月15日の試合です(笑)。本人からは「試合には出れないと思うけど」と連絡があったんですけど、「勝太さんがいるなら行こ!!」と思って、気づいたら大阪にいました(笑)。
ーー川上選手のどんなところを推してる?
日体大でキャプテンだったんですけど、そのときから勝太さんの考え方とかチームのまとめ方がすごいなと思っていました。日体大ってすごく上下関係が厳しいというイメージがあったんですけど、その厳しさの中でも後輩に優しくしたりしていて、「キャプテンってこういう人がやるんだ」って感じました。人柄とか人間性を尊敬しているところが一番ですかね!
ーー川上選手を推していたら、湧永を観るようになったんだね!
誰か一人応援している人がいるとチームのことを見るようになって、チームを見るようになるとリーグを見るようになって…。そうやってどんどん輪が広がっていくのかなと、日本リーグや大学リーグを観ていて思いました!早稲田を観に行ったときも一人がきっかけだし、湧永も勝太さんがきっかけなので!
■湧永レオリックの好きなところ
ーー湧永レオリックというチームとして好きなところは?
すごい楽しそうなんです!もちろんどのチームも楽しそうにハンドボールしているんですけど、少年心があるというか、すごく無邪気なところがあって(笑)。でも試合のときには真剣でカッコいい表情をするんですよね。
ーー無邪気さと真剣な部分のギャップに惹かれた?
「本当に二児のパパですか?」って選手もいます(笑)。そこのギャップも好きですし、チームとしてガッツがあるというか負けん気があるというか…。丁寧にハンドボールしている上で気持ちの面が強いなと感じていて、そこがすごく惹かれました!
ーー選手をきっかけに、チームも好きになったんだね。
強くて勝てるからとか、弱くて下克上が見れるからとか、そういうので応援しているわけではなくて。選手からは「弱いチームを応援してくれてありがとう」と言われることもあるんですけど、強い弱いは関係なくて、そのチームの色に惹かれて応援するようになったんです。
確かに負けると悔しいんですけど、勝ち負けにこだわるのは選手だけでいいと思うし、ファンが余計に気にする必要はないと思います。それに、湧永は負けてもカッコいいんです(笑)!前に向かっていく姿勢さえあれば、私は応援し続けます!!
■湧永のイチオシ選手
ーー湧永を応援するようになって、注目する選手は増えた?
試合を観に行く回数が増えるにつれて、色々な選手のカッコいいところだったり、魅力的なところがたくさん見えてきました。見た目で言えば原さんと中浦さんですね(笑)。
湧永レオリック No.13 原健也
湧永レオリック No.18 中浦成崇
プレーで好きなのは何人もいるんですけど、一人は矢田さん。キャプテンの子安さんが怪我で離脱したあと、矢田さんが同じポジションに入ったんです。プレッシャーもすごく大きいと思うんですけど、絶対にシュートを決めてくれるんです!何よりシュート決めたあと、本当に嬉しそうなんです!全力でガッツポーズしていて、それを見て毎回泣きそうになっています(笑)。子安さんの分も背負ってるガッツポーズなんだろうな~って。
二人目は助安さん。最初のイメージは「わたしの推し(川上選手)のライバル」でした(笑)。勝太さんを見てポストのカッコよさとか上手さを知ったんですけど、動き方とかディフェンスの引き付け方とか、「助安さんうまいなぁ」と思いました(笑)。あとは笑ったときのかわいさのギャップにやられました(笑)。
あとは稲毛さんですね!JHLの観戦自体が二回目くらいのとき、大崎電気の安平拓馬さんを目当てに愛知まで観戦に行ったんです。めちゃくちゃ顔小さくてイケメンで高身長でした(笑)。
大崎オーソル No.15 安平拓馬
写真引用:OSAKI OSOLホームページ
ちょうどその対戦相手が湧永で。安平さんを観に行ったので湧永の記憶はほとんどないんですけど、稲毛さんのことはすごく記憶に残っていました。ちょうどアイスランドから帰ってきたばかりで、よくわからなかったんですけど、プレーがカッコよかったんです。当時インスタに「稲毛さんカッコよかった」って投稿していました(笑)。
稲毛さんもシュート決めたあとにいいガッツポーズをしてくれて!ベンチに戻るときにみんなとめっちゃ楽しそうにハイタッチするんですけど、そこがすごく好きです!!
■番外編:湧永以外の推し選手
ーー湧永以外で好きな選手はいる?
トヨタ車体の新人の川崎駿さんは、大学リーグのときから推していました!
トヨタ車体BRAVE KINGS No.4 川崎駿
写真引用:トヨタ車体BRAVE KINGSホームページ
去年の冬は会場が愛知で近かったこともあって、車体の試合ばっかり行っていました。毎回サイン会にいっていたので、選手たちにも「また来てるやん!」って顔を覚えられてしまいました(笑)。車体は陰ながら応援しています!
■モチベーションビデオをつくった
ーー試合を観に行く以外にも、チームや選手のためにしていることはある?
モチベーションビデオを作ったことがあります!ただ、作ったはいいものの、どうやって届けようかと思って…(笑)。選手一人ひとりにDMするわけにもいかないので、キャプテンの子安さんに「子安さんにしかお願いできないことがあります…」と頼んで選手たちに見てもらいました(笑)。
それが10月の沖縄での試合の前で、ある選手からビデオのお礼と一緒に冗談で「明日会場で待ってるわ!」とメッセージをもらったんですが、そのときには私もう沖縄にいました(笑)。その選手が会場でわたしを見つけたときは、本当にびっくりしていて真顔になっていました(笑)。
でも、選手から「ありがとう」と言ってもらえたり、今はコロナでサイン会もないんですけど、観客席にいるわたしを見つけたら手を振ってくれたりしてくれて、本当に嬉しいな~って思います!
■SNSの発信は素の自分
ーー湧永のことも含めて積極的にSNSで発信しているけど、何か目的はある?
TwitterとInstagramはもともとやっているんですけど、特に何かの目的があって発信しているわけではないですね。Twitterは本当に「素」というか…。そのときのテンションとか思ったことをそのまま呟いているだけです(笑)。
インスタは高校のときに始めたんですけど、旅行とか観戦にいったときの写真を記録用に投稿しています。日記というか、ただの自己満足の世界です(笑)。
ーー最近はyoutubeも始めたよね!
もともと動画編集をやってみたくてアプリも買っていたので、そのために動画を作ってみました。youtubeはやってみたかっただけです(笑)。
ーー何かを伝えたいというよりは、ただ動画編集をしてみたかった?
そうですね!あとは湧永の選手についてアンケートを取っていたので、そこの結果発表も兼ねて…、という感じです!noteにまとめるのかTwitterで一項目ずつ発表するのかとか、発表の仕方を考えたんですけど、文字にするよりわたしのテンションで喋ったほうが伝わるし、面白いかなと思って!
ーーSNSで発信を続けていて、身の回りで起きたことはある?
コロナ前のJHLでサイン会があったときなんですけど、わたし、サインには名前を入れてもらうんです。それで名前を選手に伝えたら「おれその名前知ってるよ!」「ハンド大好きな子だよね!」って言われたことがあります(笑)。それは嬉しかったし、SNSをやってたからかなと思っています。
ーー人とのつながりも増えた?
たくさんの人と知り合いになれたことは本当に良かったと思います!本来は繋がらなかったような人たちとSNSで繋がって、会場で会ったときに名刺交換したりだとか…。会場で誰かしらに会えるのが毎回の楽しみです!
■これからの進路
ーー大学三年生で就職活動もあると思うけど、進路は?
就活はやばいです…(笑)。コロナで大変っていうのもあるんですけど、「自分は何がやりたいんだろう」と悩んでいます…。
ーーハンドボールを仕事にしたいとは思わない?
それも考えたことがあって、例えば実業団を持つ企業に就職して、チームに帯同して広報ができたら楽しそうだなと思ったんですけど、出勤して選手たちが近くにいるのは耐えられないと思ってやめました(笑)。
ーーあくまでファンと選手の距離感は保ちたい?
例えば「選手の勤務先に一日潜入!」みたいな企画だったら全然やりたいんですけど、いざそれが日常になってしまうと無理だと思います(笑)。仕事にしたら楽しいだろうなというアイデアはたくさん出てくるんですけど、仕事にしたら見たくない部分も見えてくると思うんです。あくまで一人のファンとして、最大限できることをやりたいなって思います!
ーー就活で仕事を選ぶ基準みたいなものはある?
仕事の内容は置いておいて、これからもハンドボールが自分の中心になると思うんです。なので試合観戦できるような土日休みとか、youtubeとかで発信しても大丈夫なところというのは重要ですね(笑)。
このnoteをご覧の経営者および人事のみなさま、彼女を好待遇で雇ってあげてください!!!!
■ハンドボール観戦の醍醐味
ーー今までたくさんの試合を観てきたみゆちょすにとって、現地観戦の醍醐味は何?
アップが観れることです!!!
ーー即答(笑)!たしかにネット配信だとほとんど映らないよね。
JHLtvでも試合開始前に少しだけ映してくれることもあるんですが、基本はチームの紹介動画だったり前の試合のダイジェストで、アップ中の選手がピックアップされることは本当にレアです。わたしはアップ中の選手の表情とか仕草が好きなので、そこは現地観戦の醍醐味かなと思います!
ーー試合中の観戦はどう?
選手の声が生で聞けるのはすごく好きです!特に今は声を出した応援ができないので、選手同士の声掛けとか嬉しいときに叫んでいる声がよく聞こえてくるんです!あとはシューズがコートに擦れる音とか…。現地に行かないと感じられない音がたくさんあると思います!
ーー現地でしか感じられないものがたくさんある?
わたしは大学卒業したばかりの選手を応援することが多いんですけど、新人選手って試合に出る機会があまり多くないと思うんです。配信のカメラは基本的にボールを追いかけるので、ベンチでの行動とか姿勢がわからないんですよね。
それと、オフェンス専門の選手がシュートを決めたあとはベンチでハイタッチとかしているんですけど、そこは配信には映らないじゃないですか。だけど、そういうところが観たいし、わたしはずっと推し(選手)を観ていたいんです(笑)!
ーーじゃあ、試合観戦は現地派?
現地派ですね!試合はもちろん楽しいんですけど、行くこと自体も楽しいんですよね。「今日のユニフォーム何色なんだろうな~」とか「誰か髪の毛切ってるかな~」とか想像しながら、電車の中でワクワクしています!むしろ前日の夜からワクワクして寝られないです(笑)。
ーーぜひ観戦記書いてください(笑)
わたしの試合観戦の一日を動画にまとめてみたいな~とは思っています!前日はどんな準備をしているのかとか、荷物は何を持っていくのかとか、会場に何時間前に着いたよとか、試合終わってからこんなご飯食べてますとか…(笑)。そういうことができたら面白そうだなって思います!
■スポーツイベント・ハンドボールに寄稿
ーー最近雑誌に記事が載っていたよね?
スポーツイベントの方から企画をいただいて、わたしを含めた五人のハンド女子のページを作ってもらいました!
ーーどんなことを書いた?
もちろん湧永のことです(笑)。ほかの方も基本的には自分の推しチームのことを書いていて、それぞれ写真も載せています!
ーーハンド女子会を企画したら楽しそうだね(笑)
本当にやりたいんですよ(笑)!愛知の方が多いので愛知で一回、あとは「とこしえ」でもやりたいです。あとは、みんなで試合を観に行った後にご飯食べれたら嬉しいです!みなさん推しチームが違うので、どんな会話になるのかが想像できないですけど…(笑)。
それこそTwitterで名前の知られてる人だけじゃなくて、女子ハンド部だった人とかマネージャーだった人とか、普通のファンの人でも気軽に参加できるような、そんな機会を作ってみたいです!
■ハンドボールの好きなところ
ーー最後の質問です。みゆちょすにとって「ハンドボールの好きなところ」は何ですか?
最後の一分一秒まで勝敗がわからないことですね。サッカーだと一点取るのに時間がかかるけど、ハンドは10秒あれば取り返せるじゃないですか。そこは高校生でも大学生でも日本リーグでも、接戦のときの胸の高鳴りというか、最後の最後までわからないドキドキ感はすごく好きです。
バスケも同じようなところがあると思うんですけど、ハンドはキーパーがいるんです。試合時間残り数秒でノーマークのシュートが打てても、最後にキーパーが止めるかもしれないんです。シュートを投げて終わりじゃなくて、投げたあとも勝負は続いているんです。ここはハンドの大きな魅力だと思います。
ーー色々な試合を観てきたみゆちょすだからこその「好きなところ」だね。今日はありがとうございました!
ありがとうござました!
■おわりに
今回のインタビューでは僕が質問をしなくても、どんどんハンドボール、特に湧永レオリックへの愛を語ってくれました(笑)。二時間近く時間をいただいたのですが、ここに書いていない話もたくさんあって、「とにかく好き!」という熱量がzoom越しでも伝わってきました。
話を聴いている中で、記事のタイトルにもしましたが「応援に強い弱いは関係ない」という話には感銘を受けました。ひたむきに頑張っている選手やチームとしての姿勢こそが人の心を動かすんだと、改めて思わされました。
ファンに応援されると選手やチームはもちろん嬉しいと思いますし、彼女自身も、自分が大好きなハンドボールを心の底から応援できて、本当に幸せなのではないでしょうか。少なくとも、今回のインタビューでは幸せそうな笑顔が何度もうかがえました。
彼女のようなファンがハンドボール界にもっと増えてほしいと願っています。これからのみゆちょすの活動が楽しみです!
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