
ハンドボール人としての歩みを振り返ってみる。
こんにちは!この記事では、わたくし“ハンドボール人”が歩んできた道のりを、デンマーク留学時代の経験から帰国後の活動、そしてAIを活用した取り組みまでまとめてご紹介します。後半では特に、私が掲げるミッションとビジョンにフォーカスし、どのように「日本のハンドボール界を盛り上げたいか」をお伝えします。ぜひお楽しみください!
留学のきっかけとデンマークでの日々
デンマークへ行くまで
もともとは神奈川県の公立高校でハンドボール部のコーチをしていました。コーチ1年目の夏、NHKの『奇跡のレッスン』でデンマーク人コーチの指導を観たことがきっかけとなり、「デンマークでハンドボールを学びたい!」と決意。調べていくうちに、デンマークにはホイスコーレという学校があることを知り、そこにハンドボールコーチングを専門的に学べるコースがあると分かりました。ただ、コロナ禍の影響やタイミングのズレもあり、実際に留学できたのは2022年。ようやく夢を実現させることができました!
留学先でのコーチングとプレー
デンマークでは、コーチングの授業を受けると同時に、自らもU19チームの練習に参加し、U17女子チームのアシスタントコーチを担当しました。デンマーク語をしゃべれないと、コーチはできないという壁はありましたが、ゴールキーパーとしてのプレーや指導を通じて、デンマークの育成・チームづくりの現場を肌で感じることができました。とにかく背の高いGKが多く、なにをどうすれば“小さい自分”が活躍できるのかを常に考えながらプレーできたのは、かけがえのない学びになったと思います。
帰国後
高校コーチから小学生の指導へ
2023年に帰国後、再び神奈川県の高校でコーチをするだけでなく、小学生を中心としたスクールのアシスタントコーチとしても活動を始めました。子どもたちを指導する際は高校生とは違うアプローチが求められるため、ウォーミングアップ一つとっても毎回試行錯誤の連続でした。しかし、ハンドボールコーチとしては一度、小学生のコーチを経験できたことは、大きな収穫です。(この辺は多々別の機会に話したい)
AIとの出会いと“HSTATS/ホースタッツ”開発
指導の現場を続けるなか、「もっと効率的に振り返りや分析をしたい」と感じるようになりました。手作業のデータ管理や動画の見返しは時間も労力もかかります。そこで生まれたのが、自作の映像ノートアプリ“HSTATS(ホースタッツ)”です。撮影した試合映像にタグを付けて、重要なシーンを簡単に検索できる仕組みを整えることで、コーチングの質を高めようとしています。
どちらかというと高度な「分析ソフト」というよりも、「誰でも気軽に映像をノートのように活用できるツール」を目指す形へと進化し、「みんなで強くなる」土台づくりをサポートする存在として一般向けにもリリースしました!
ハンドボール人のミッションとビジョン
“みんなで強くなる”文化をつくる
デンマーク留学で感じた大きな衝撃は、「みんなが知識を共有し合い、全体レベルを底上げする」という文化です。日本では、強いチームだけが情報を持ち、それぞれがライバル同士で隠し合うようなところがまだ残っていると感じます。私が掲げるミッションは、このギャップを埋めること。「みんなで強くなる」ために、チームや学校、個人が持っているノウハウや映像資産をシェアし合い、競争と共創を両立させられる仕組みづくりに取り組みたいです。
“強い日本を取り戻す”ために
かつて日本には、世界の舞台で勝ち続けた時代がありました(スポーツに限った話ではなく)。ハンドボールだけでなく、ラグビーなど他競技を見ても、強い国(例えばニュージーランド)は国内全体で情報を共有し合い、新しい知見をどんどん取り入れています。私が思う“強い日本”とは、単に試合で勝つだけでなく、未来の世代に繋がる学びやすい環境が整っていること!!!映像やデータ活用はその入り口に過ぎず、選手・指導者・保護者などみんなが当たり前のように参画していくカルチャーこそが、日本全体をもう一度強く、しなやかにできると信じています。
次世代へ続く環境づくり
特に、小中高での土台づくりが肝になるため、彼らが練習や試合映像を自由に使い、学び合えるシステムを整えるのが私の目標。その中で「HSTATS」は映像振り返りを当たり前にする第一歩として活躍してほしいと思っています。やっぱり振り返るって何においても大事だと思うんですよ。この辺はもう少ししっかり言語化しないといけない部分ではあるとも感じています。
今後やっていきたいこと!!!!
スポーツ×AIのコミュニティ
「AIは難しそう」「映像分析は上位チームだけのもの」と思われがちです。最初はですね、小さなグループやコミュニティ単位で、現場での課題をAIがどう解決できるかを試していく場をつくりたいと思っています。まずは数名からスタートし、実践とフィードバックを繰り返すことでノウハウを貯め、段階的に参加者を増やしていく計画です。
情報公開と“シェアの精神”
最初は「練習メニューを公開すると他チームに研究されてしまう…」と躊躇するかもしれません。でも、やってみると意外にプラス効果が大きいことをデンマークで実感しました。自分のアイデアや練習方法が広がれば、新たなフィードバックをもらえたり、新しいコラボが生まれたりするなど、「出すことで強くなる」仕組みが回り始めます。“みんなで強くなる”文化を根づかせたい私としては、この情報公開や相互シェアをもっと促進させたいのです。(ここは現段階では理想論でしかないので相互にそして長い目でwinwinになる仕組みを考えないといけない)
まとめ
ハンドボール人としての私のストーリーは、デンマーク留学で始まり、日本に帰国してからのコーチングやAIの活用にまで広がっています。そして、これからは「強い日本を取り戻す」という想いと「みんなで強くなる」という合言葉をもとに、スポーツ界全体にポジティブな影響を与えていきたいです。
指導者・選手・保護者、誰もが映像を活用しながら学べる環境
コミュニティやネットワークを通じてノウハウを共有し合う仕組み
次世代がワクワクしながらスポーツに打ち込める未来
→→→→その先にスポーツだけではなく、強い日本を取り戻す。
→→→→そしてその世界では、今と同じ環境を最低限、未来の世代が教授できる
これらを一歩ずつ実現していくために、私はこれからも新しいチャレンジを続けます。ハンドボール界だけでなく、スポーツ全体・そしてなにより日本がより盛り上がるようやってきます🔥