電話で一緒に歌いたいって話

通信を専攻していた身として、

合唱をやっていた身として、

アカペラをやっていた身として、

昨今のオンラインパンデミックを目の当たりにして。


思うことは自明ながら、オンラインで音楽ができる世の中になったらなぁ、というか、したいなぁということなんですね。

かつて電話口の向こうの相手と好きな曲を一緒に歌おうとして、だんだんとスローテンポに収束していくモノ哀しさは誰もが感じたことがあるはずですが、残念ながらオンラインの音声コミュニケーションというのは固定電話の時代からそこまで進化してない気がしてます。

5G、Wi-Fi6というふうに移動通信や無線通信の世代はどんどん進む中、置き去りにされている感の否めない音声通信。遅延というデジタルの宿命ゆえ、インターネット回線が前提の通信方式ではリアルタイム性に限界があるのでしょうか。カラオケ、合唱、アカペラ、合奏、バンド、いずれにしろ重要なのは、リアルタイムな音声コミュニケーション。

①通信技術で解決

根本的な解決策は、遅延がないと感じ取れるくらい音声コミュニケーションが発達すること。かつてアナログテレビ時代にあった時報が地デジでなくなったように、音声というアナログデータをリアルタイムで送受信するためにはデジタル化は寧ろマイナスです。しかし光通信〜移動無線通信のネットワーク全体がボトルネックをなくし、人間がグルーヴすら感じない遅延量を(ある程度の品質を保って)達成した暁には、晴れて全てのオンライン音声コミュニケーションが解放されるのでしょう。いつになることやら。

②規格で解決

いつの時代も環境を生かした良い物が残ります。マイクが出来たことによる、声のデカい奴→小手先の器用なやつが上手いとされる時代への変遷。音楽シーンは劇場のオペラ歌手よりから、ステージのロックバンドから、MVで表現される顔も知らないアーティストへ。

お笑いもリアルタイム性がかなり重要なコンテンツであるにもかかわらず、ジャルジャルは敢えてデジタル遅延を笑いの間に変えることでYouTube動画を投稿。お笑いの規格としてzoomコントを選択し、表現アプリケーションとして動画配信を選択した。それと同じで音楽でも規格というか、その時代にあった音楽の「カタチ」を探して(オペラ、バンド、MV)それを実現できるプラットフォーム(劇場、ステージ、インターネット)を探し、アプリケーションをつくったり(演奏会、ライブ、YouTube)、既存のアプリからそれを実践する。

カタチの具体例で言うと、輪唱とか、某カラオケアプリにあるようなフレーズごとに入れ替わるとか、ゆったりした音楽とか(相対的に遅延を無視できる)、周期的な音楽とか(始まりがずれても波を共有できる、デジタルとの相性良し)、、、いや、やっぱり簡単ではなさそうですね。


音楽でなくても、飲み会や雑談、ボイチャなどのコミュニケーションをストレスなくオンラインでやりたいと言う需要はこれからもなくならないと思うので、その最中で流れを見ていきたいと思います。そういえば、ゲームをやりながらのボイチャとかって楽しいですね。あれはリアルでもゲームしながらの会話のペースって落ちるし、共有してる主コンテンツがあるってのがデカいかな。あとはやったことないけど映画の同時視聴とかもできそう。Vチューバーとかやってるしね。意外と通信じゃなくて放送に活路が…?

話が混んできたので今日はこの辺で。雑ですが夜中なので許してください。



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