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ノスタルジー
HANCEの曲は「ノスタルジー」と言われる事が多く、僕自身も「ノスタルジー」という言葉はとても好きな言葉です。
「古びた公園の鉄錆」
「くすんで汚れた絵画」
「季節の変わり目に感じる空気の匂い」など。
日常の中にも、ノスタルジックなものにたくさん出会います。
そして、ノスタルジックなものに出会うたび、感情が揺り動かされます。
人の感情は複雑で、喜怒哀楽とは言いますが、どこかに振り切れている事はほとんどありません。
喜びの中に悲しさがあったり、怒りの中に優しさを感じたり。
好きな音楽や映画なども、その「複雑さ」が描かれているものが好きですね。
「ノスタルジー」を感じる時、過去の記憶が呼び起こされます。
整理された「記憶」というよりは、色々なものが入り混じった「感覚」に近いです。
僕が曲を書いたり、歌詞を考えたりする時は、その「感覚」が軸になっています。
「ノスタルジー」を感じるという事は、「優しさ」や「自分らしさ」を過去の「記憶」の中からすくい上げることかもしれません。
きっとそれは「今」を作る上で大切なものだと思うのです。HANCE