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2016特別支援学校読書イベントの記録 おはなし会からの発展

2015年から読書イベントと銘打って始めたものの、よくあるおはなし会の域を出なかったこの年。それでも、児童の反応は良く、「大きな絵本(布絵本のこと)楽しかった」「絵本で踊ったのよかった」など、後々まで感想を何度も聞けたことを覚えている。彼らの記憶の中に入り込めるのは、素敵なことで、長く覚えていてくれる子が多い。

そして、翌2016年。私は、地域の文化会館キラリ☆ふじみのリージョナルカンパニーACT-Fという企画に参加していた。
それは、東京デスロックの演出家であり、この劇場の芸術監督である多田淳之介の劇場企画で、誰でも集まって、何かを作るという、不思議な企画だった。本当に何をやるのかわからない。
その企画に集まったのが、プロの役者、ダンサー、ピアニスト、演出家、脚本家などのアーティストたち、と、老若男女の市民たち。
当時から、この劇場をウロウロしていた私に、劇場スタッフが「申込みもってきなよ」と声をかけてくれ、参加し始めた。

参加したら「なんでもやっていいよ」というではないか。え?なんでもいいの?じゃあ…うちの学校の読書イベントに協力してください!
と、企画を持ち掛けました。
劇場企画内のことなので、無償。後見に市の文化会館が付いているし、芸術監督の企画だしで、学校の管理職に通すときにも、結構あっさりと通過して、着々と準備ははじまりました。

依頼は7月とのことだったので、テーマは「(こわくない)こわいおはなし」ということに決まった。

ACT-Fいってきたー。読書イベント楽しくなりそう
はじめてのところに行って、はじめての人と、はじめてのことをやる。
ドキドキワクワクだよねー。不安と緊張感と戸惑いと色々を参加してくれる人から感じる。それがワクワクする。で、楽しんでもらいたいなあと思う。

2016.7.15 私のfacebookより

参加人数は、ACT-Fのメンバーからは、役者とピアニストをはじめとする6名。加えてそのころ知り合った絵本セラピストを1名加え、劇場からもスタッフが撮影に来てくれた。
私としては、児童たちはもちろん、特別支援学校に始めてくる届け手たちも楽しんでほしいと思っていた。イベントを作るために、子どもたちのことを考える。そんな時間も大切だった。

当日は、おばけの出てくる怖くない話を読んだり、手遊びをしたり。音楽も素敵で、みんなで歌も歌って。いつもと違う役者さんたちの読みに、怖くないはずのおばけも迫力が増したりして。
この時参加してくれた皆さんには、心からありがとうと何度も思っている。

小学生部全員集合で、本読みはなかなか大変なのですが、演者もこどもたちもそれぞれが盛り上がっていてよかった!
怖くない!と言い張るだけかなー?と思ってた子が、怖かったーと言ったり、ニコニコしてた子もいたり、プレゼントもらったらそれが怖いと泣いちゃったり。
こどもたちも、演者も、今日はいろんな気持ちをもって帰れたと思う。

2016.7.21  私のfacebookより

このとき手作りしたおばけのパペットは、しばらく大人気でありました。

様々な人が関わってくれる良さ、いつもと違う雰囲気を味わうことの良さを改めて実感したのでした。ここから、もっとたくさんの人にここを知ってもらいたいと思うようにもなりました。

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