地元、大嫌い!
お前らは生まれ育った地元は好きか。
小さい頃過ごし思い出のたくさん詰まった土地、地元は好きか。
私は地元が大嫌いである。
地方の田舎で幼少期を過ごし大学進学を機に地元を離れ、退職を機に地元へ戻ってきた。
地方の田舎の人間は地元が大好きな傾向があるため、地元の一番近くの高校へ進学し、地元の企業で就職、地元のコミュニティで人間関係を構築し、そのまま地元で死んでいく。
私の地元もそのようなタイプの人間が多かった。
昔から地元への愛着がそこまでなかった私は高校も通学に1時間半かかる街の方の学校を選び、中学で仲の良かったと一方的には思っている人たちとも一旦そこで人間関係が途切れた。
その途切れてしまった人たちがいっぱい住んでいる、地元なので。
嫌すぎる、気まずい、もう数年連絡すらとっていない、成人式も行かずに中学を卒業して以来顔も合わせていない人間たちとすれ違う可能性のある地域、地元。
一帯を燃やして初めから何もなかったことにしたい。
そんな感情を持ってしまうのも己の見栄っ張りな性格のせいだとも思える。
中学までは勉強ができていたので高校も県内有数の進学校へ合格したはいいものの、授業についていけずあっという間に落ちこぼれ。
テストボロボロ、追試常連、レベルに合わせて分けられる授業ではいつも一番下のクラス、勉強できる側から一気にできない側になってしまった。
大学受験もレベルの低い私立大学へ進学。それが恥ずかしくて成人式も行けなかった。
「え?〇〇さん、あの高校行ったのに、大学あそこなの?」と思われるのが本当に嫌だった。
珍しい職種へ就職を決めたときはそこもカバーできた、地元へ帰省した際旧友と会っても胸を張って今何してるか言える、そう思っていたのに。パワハラ退職。
きっと中学までは自分よりも勉強のできない周囲を無意識のうちに下に見ていたのだと思う。
そんな無意識のうちに下に見ていた人たちが楽しそうに過ごしている地元が大嫌いだ。
自分の変に高いプライドや性格の悪さ、生きづらさを見せつけられる地元が、本当に大嫌いだ。