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ハリー・ポッターとジャングルの軌跡
ラドクリフ君が主演の映画。それだけで見始めたわけだが、ラドクリフ君も立派な大人になって、お髭まで生やしていて、人の成長は頼もしくもちょっぴり寂しいものである。
映画の内容は、探検家数名が意気投合し、ジャングルの奥地の未だ報告されていない先住民を見に行くと行った内容だ。
当然、ハリー・ポッターではない「ヨッシー」とみんなに呼ばれているラドクリフ君。実に似合わないっ。先入観が払拭できない。ロンとハーマイオニーがまだ出てきそうな気配の序盤。
ただ、一生懸命な役作りに心の底から「頑張れ!」という親心が芽生えてしまう。こんな時から見てるから。こんな時から。
徐々に映画の世界観にも慣れ、冒険のワクワク感に引き込まれ、「ヨッシー」として観る事ができていた。
しかし、事態は急変する。旅の仲間がケガをしたり、ケンカしたり、失敗を繰り返し、遭難してしまうのだ。
中盤からはヨッシー1人でジャングルの峡谷沿いをただひたすらボロボロになりながら練り歩くわけなんだが。。。
もうそれがいたたまれなくて、
不憫で不憫で
もう…魔法使えばいいじゃん。
そう、頭の中をよぎってしまうのである。
空飛べてたし、火もつけれたし、明かりも灯せるし、閃光弾くらい簡単に撃てるでしょうよと。なんだったら天候も操れる力秘めてたよね・・・?と。
ついつい、立て続く未開の大自然の驚異と、人間の無力さの描写の中で、やきもきしてしまったのである。
残念ながら、この世界には魔法が存在しない。そしてヨッシー役のラドクリフ君も、普段は魔法を使えない。。。はずだ。
急にラドクリフ君が可哀そうになってきた。今までどっぷりとファンタジーの世界で主役を務めていた彼が、突然、ワイルドライフの中にたった1人で放り込まれてしまったのだから。
名実ともに過去の経験は使い物にならない。このジャングルから生還するには、知恵を絞り、迫りくる脅威から身を守り、行動しなければならないのだ。
本当に観ているのがつらい時間だった。早く彼に癒しの魔法を施してあげる救助隊は来ないのかと。。。
結果的に、遭難したうちの1人が、近くの村から救助に来て、ギリギリの所で助かるわけなのだが、エンドロールにこれが実話を基にして作った作品だと記されていて、驚きが隠せない。ヨッシーは実在していたのだ。
ことあるごとにハリーポッターの魔法の話をして申し訳なく思ってしまった。こんな体験をした人がいると思っただけで、背筋が凍った。そしてそれを演じきったラドクリフ君。本当にすごい役者になられて、すごい。
サバイバル・スリラーと銘打ったダニエル・ラドクリフ君主演の
「ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡」
ハリーポッターが好きな人は、ついつい魔法つかえよ!言ってしまいたくなるシーンの連続に覚悟しなければならない。時折入ってくる幻想?のチープ感も堪らない。実際にヨッシーが見た幻想なのかもしれない。
くれぐれも見る前に、自身に魔法をかけておくことを推奨する。
シレンシオッ!