💕誕生日のラブレター💌
昨日は私の誕生日。
彼氏とは東京駅で待ち合わせをした。相変わらず後ろにのけずるような重いリュックを背負っている。年中仕事とともに移動する男なのだ。
予約していた駅近くの丸の内ホテル内で、加賀料理をベースにした懐石料理を堪能した。静かな雰囲気で洗練された味わいである。
彩り豊かな美しい盛り付けにもワクワクした。普段は私の手料理で楽しんではいるが、たまには贅沢な外食もいい。プロのセンスには脱帽である。
その後同じビルの丸善に移動し洋書5冊を選んだ。大好きな作家の新作である。彼からは美術用品やバッグのプレゼントがあった。
だが彼はバースデイの大切なプレゼントの一つを忘れていた。私が一番楽しみにしていた、”ラブレター”だ。
そこでホテル備え付けの用紙に書いてもらった。
1作目は幼稚な出来で却下。
2作目に取り掛かってもらった。上手く書けなかったのはボールペンのせいだという。
そこで持参のペンを渡した。まるで気分は宿題を
サボった息子をきびしく監視している母親である。
彼の母は殴りながら勉強させたようだが、私は
ベッドでの折檻である。
“許して、ゆるして~!、ユルシテッ!!” と泣いても許さない。
待つこと30分。ようやく、まあまあのラブレターが出来上がった。
翌日の昼頃帰宅し、シャワーの後、完成作業に取り掛かった。
ラブレターの背景を明るいイエローにしたうえ、周囲を鮮やかに枠取りした。仕上げにハートマークで文章を囲んだ。サインにも小さなソレを。
それを素敵な額に入れ写真を撮って彼に送信した。
「感激だけど、下手な字でゴメン!」まぁね。
でも下手な字も味わいがあって愛しいものだ。
中身が大事なのだ。シンプルにして、トツトツと心情が綴られている。
曰く、
”運命の出会いだ、支えてくれてありがとう、愛している”ー まぁ、
誰でも、むくれている彼女の監視下ではこれ位は書くだろう。
気の利いた文章を武骨な男に期待する方がムリである。
それでも言われるがまま、机に向かって懸命に書いたのだから努力賞位あげないと、ね。
誕生日ー1番欲しいのはパートナーの愛❤️が感じられるもの。これだけはお金を出しても得られない。だけど自ら与えていないと受け取ることもない。
記念日はそれを知るお互いのバロメーターなのだろう。
従来の紙のラブレターは特別感がある。その時の
瞬間を永遠に切り取ってずっと語り掛けてくれるから。
時々そのラブレターを観ては頑張って書いていた彼の姿を思い起こす。そして背筋がピンとなる。
この想いにふさわしい人でいようと。
でもコレでアイス、何本目⁉️