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第95回選抜 第9日 展望

大阪桐蔭-能代松陽

大阪桐蔭はエース前田が敦賀気比を相手に被安打8ながら14奪三振1失点。この試合も先発すれば少ない失点で抑えると思われる。能代松陽もエース森岡が石橋を相手に被安打2、12奪三振で完封勝利。能代松陽は森岡が対策される中でいかに終盤勝負に持ち込めるか。大阪桐蔭としては決勝までの4試合を500球に抑える事を見据えるなら前田を温存する可能性もある。前田以外は公式戦の経験が多くないだけに、早めに打線が援護していきたい。

東海大菅生-沖縄尚学

東海大菅生は4投手の継投。エース日當を試合終盤に回した。この試合も誰が先発になるか読みにくいが、4人がマウンドを経験しているのは大きい。沖縄尚学は2試合とも東恩納が完投。中2日で3試合目となる。1試合多く、投手起用の点で東海大菅生がやや有利のように思えるが、打線は沖縄尚学の主軸に力がある。2戦目以降どの学校も打線が改善される傾向になっていくが、東海大菅生の上田監督、1月に監督就任したばかりだが、どのように修正してくるか。

東邦-報徳学園

東邦の打線が良い。2回戦の高松商戦は毎回のようにチャンスを作って、ことごとく好機をものにして押し切った。エース宮國が登板せず、山北、岡本の継投で勝ちあがったが、ここは宮國の調子次第か。復調していれば面白そうだが、不調のために2回戦を投げていないとしたら、打撃で打ち勝つゲームプランになっていきそう。報徳学園は盛田、間木の継投で健大高崎に快勝。守備も含めて投打に強さを感じた。東邦の打線も好調だが、ここは報徳打線が押し切るのではないかと見る。

龍谷大平安-仙台育英

龍谷大平安は長崎日大に逆転勝利。技巧派の桒江から速球のある岩井への継投や、代打も成功し、見事な試合運びで競り勝った。対する仙台育英は先発の仁田が2回途中で早くも降板、打線もつながらず最終回に追いつかれて延長10回タイブレークで慶応を振り切った。理想通りにはいかない中で競り勝つのは、経験値の高い投手陣の準備であり、タイブレークへの準備に不足がなかったからであろう。高いチーム力を見た。仙台育英の充実した投手陣であれば、目の前の勝利にこだわれば勝てるとみる。危ないのは打線が平安投手陣を打ちあぐねて先行される場合と、優勝を見据えてしまう場合か。

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