オークランド・アスレチックスのこと
今年、アスレチックスに移籍した藤浪投手がメジャーデビューから3連敗。しかしながらデビュー戦や2戦目と違って、7回途中まで投げて3失点と、先発投手としては悪くない結果だった。打線の援護がなく、2-3で敗戦投手となっている。
気になったのは所属するオークランド・アスレチックスの事。
アスレチックスと言えば、ビリービーンを思い出す。ノンフィクション書籍『マネー・ボール』の主役である。2000年代に、セイバーメトリクスを取り入れた球団経営で、いかに低い予算で勝てるチームを作るかを徹底した。
映画化もされていて、そちらは見ていないが、書籍も面白い。
27のアウトを取られなければ野球の試合は終わらない。それに従って、出塁率や選球眼を重視するのに対し、バントや野手の失策は重視しなかったりする。さらにその戦略を徹底する上でいかに年俸の低い選手でチーム編成をするかを考える。その過程で描かれている、ドラフト会議当日の様子、トレード期限最終日の様子、20連勝がかかった試合の様子の臨場感が素晴らしい。
2023年シーズン、ア・リーグ西地区のアスレチックスは4月16日の時点で15試合を戦って3勝12敗。勝率2割は、メジャー30球団でも最下位である。藤浪投手が投げた2試合がいずれも二桁失点だが、15試合で121失点とは多すぎる。アスレチックスの、低予算でのチーム編成は今でも変わっていないようだ。
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