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【架空】空想高校野球 選考会議の振り返り

この記事はフィクションです。※登場する団体、人物、名称などは架空であり、実在のものとは一切関係ありません。



選抜選考会議の振り返り

今年も選抜出場校32校が決定した。
北海道は優勝校・瑠辺蘂工が、北信越、中国、四国地区の2枠はそれぞれ決勝進出校2校が、九州の4枠は準決勝進出の4校が、順当に異論なく選出された。

秋季北海道大会
秋季北信越大会
秋季四国大会
秋季九州大会

特別選抜枠2校

特別選抜枠には美萩野(鳥取)と鴫野工科(大阪)が選出された。
美萩野は鳥取3位で中国大会出場し、準優勝した倉敷親和(岡山)に初戦で敗れていた。鴫野工科は大阪大会準々決勝で森ノ宮学園(大阪)と対戦し、4-6で敗退していた。
大阪萌鳴と森ノ宮学園による大阪勢の春夏連覇となったように大阪は私立強豪校の壁が厚い。鴫野工科は大阪で毎年8強前後に残る実績を残しながらも甲子園には届いておらず、今回特別選抜枠での選出となった。
昨秋の近畿大会で大阪勢3校はいずれも初戦敗退しており、大阪勢が選抜に1校も出場できない可能性が起きていた。その救済ではないかとの声が上がったが、他の特別選抜枠候補と比較しても戦力面が充実し、今回選抜する事となった。
甲子園出場機会に恵まれないという点では美萩野も同様で、鳥取では夏は16年連続で氷ノ山が代表を独占している事も考慮された。

秋季中国大会

東北4校

仙台中央(宮城)が明治神宮大会で優勝した事で1枠増枠となった東北は順当に4強が選出された。いずみ松森まつもり(宮城)は特別選抜枠で出場した2校と同様に、県内で継続して好成績を残しながらも甲子園出場機会に恵まれて来なかったが、今回ついに自力で一般枠を勝ち取った。

秋季東北大会

関東・東京(関東4校、東京1校、両地区比較で+1校)

関東は優勝した光陽(栃木)、準優勝の関東体大付(埼玉)に続いて、4強の神奈川国際(神奈川)は異論なく選出された。4校目は、4強ながらコールド負けの甲星学園(山梨)、8強の日立開葵(茨城)、芳城(埼玉)、東葛柏(千葉)が比較対象となった。甲星学園は4強ながら2回戦からの登場だったため、勝利数は1勝で他候補との優位がなく、試合内容と地域性から日立開葵(茨城)を4校目に選出した。
東京は決勝戦が0-7から逆転の8-7というゲームだった。逆転負けの柴崎と、関東地区の東葛柏、芳城、甲星学園との比較になったが、都立校の快進撃として話題になった柴崎が比較の1枠を勝ち取った。

秋季関東大会
秋季東京大会

東海3校

決勝進出の愛知幸徳(愛知)、大垣綾野(岐阜)は順当に選ばれたが、3校目が難航した。準決勝敗退の2校は、愛知幸徳に2-5の前後(愛知)と大垣綾野に1-7の且格(岐阜)。どちらを選出しても同一県から2校目となり地域性ではイーブン。岐阜大会優勝校として東海大会に出場した古豪・且格しょかくを推す声もあったが、準決勝の試合内容の比較から前後が3校目に選出された。前後は甲子園出場経験がなく、特別選抜枠の候補であった事も後押しとなった。

秋季東海大会

近畿6校

今回最も注目されたのが近畿6校の選考。
決勝進出の神戸清陵(兵庫)、立花学院(兵庫)がまず選出された。
ここで
・一般枠は同一県から2校まで
・直接対戦した両校のうち勝者を選出しないで敗者を選出する事はできない
という規定に従い、準決勝で立花学院に敗れた武庫川学園(兵庫)は兵庫3校目となるため落選、さらに武庫川学園に敗れた大阪萌鳴(大阪)、和歌山南(和歌山南)と和歌山南に敗れた京都総合文化学院(京都)も必然的に落選となった。

3校目には4強入りしたもう1校の南都大付(奈良)を選出。さらに準々決勝で1点差惜敗の浜大津国際(滋賀)を4校目に選出した。残りの2枠の候補として、1回戦を突破した学文路かむろ・橋本花風(和歌山)、南大和学園(奈良)と、優勝校に惜敗した森ノ宮学園(大阪)が比較された。
地元大阪の名門校で夏春連覇がかかる森ノ宮学園の選出を推す声が最後まで上がっていたが、大阪1位代表ならともかく、大阪3位で出場した近畿大会で初戦敗退では今回は選出できないという結論となり、学文路・橋本花風と南大和学園が出場枠を勝ち取った。

秋季近畿大会

今大会の注目校

仙台中央(宮城)

昨秋の明治神宮大会の王者。東北大会から失点が多く苦しい試合の連続だったが、投手が不調の時は打線がカバー、打線が打てない時は投手陣が踏ん張って神宮大会まで制した。神宮王者とは言え、甲子園では優勝未経験。昨年の選抜でも2勝しており、今春は上位進出と甲子園初優勝が期待される。

潤扇(広島)

神宮大会では3勝を挙げて準優勝。2学年で100人に迫る大所帯のチームは昨夏が甲子園初出場。昨夏は初戦で敗退となったが、1年生で甲子園先発のマウンドを経験した恵比寿を筆頭に投手層が厚い。また打撃陣も8人が秋の公式戦で本塁打を記録している。「本命不在」とも言われる今大会、新風を吹き込ませられるか。

聖ルークス(福島)

昨秋、福島にも新風が吹き荒れた。女子高から共学化と同時に創部して2年目の秋に福島大会初優勝、初の東北大会で決勝進出し甲子園初出場。何度も全国制覇経験のある女子野球部に続き、男子も学園の新しい歴史を刻み始める。

瑠辺蘂るべしべ工(北海道)

北海道北見市の公立工業高校。創部85年で初の道大会優勝。人口減少が続く地域の明るい話題にOBや地元が練習環境改善に協力。既に寄付金が多く集まっており、選抜大会前には九州遠征を実施して普段は対戦できない全国レベルの強豪校との練習試合をして甲子園入りする予定。

石垣商工(沖縄)

沖縄県石垣島の公立校。沖縄2位として出場した九州大会で打線が覚醒して初優勝。トルネード左腕・慶田盛、右アンダーハンドの洲鎌らの投手陣、大量得点イニングを作り出すフルスイング打線が嵌り、九州大会では7大会ぶりに六本松国際(福岡)に土を付けた。波は大きいが当たれば怖いチーム。

学文路かむろ・橋本花風(和歌山)

和歌山県橋本市、普通科の他、看護科、保育福祉科、服飾デザイン科、総合美容科を擁する公立校。今年度をもって学文路と橋本女が閉校して統合、橋本花風として新設される、「統廃合による連合チーム」。3年生は学文路、2年生は橋本花風のユニフォームを着用し、史上初めて連合チームとして甲子園で戦う。

主要スポーツ紙評価

瑠辺蘂工  BCCC  仙台中央   AAAA
泉松森   BBCC  秋田東      CCCC
聖ルークス AABC

日立開葵  BBBC  光陽       AAAB
関東体大付 AABB    天王洲      AABB
柴崎    BBCC    神奈川国際  AAAB

北陸龍徳 AABB  上田文理科 BBCC
愛知幸徳 AAAA  前後         BCCC
大垣綾野    BBBC

浜大津国際 BCCC   鴫野工科   BCCC
神戸清陵  AAAA  立花学院   BBBB
南都大付  BBCC   南大和学園  BCCC
学文路花風 CCCC

美萩野   CCCC   倉敷親和 BBBB
潤扇    AABB   阿波塾  BBBC
高松城東     AAAB

六本松国際 AABB   健軍工    BBBC
那覇学泉  BBCC   石垣商工   ABBB

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