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8. 枯死卵(こしらん)

 
息まいて、病院の検診に行ったものの。
 
胎嚢からの応答なし!
 
とのことだった。
 
「枯死卵(こしらん)」という流産になった。
胎嚢は存在するが、その内部に観察されるべき胎芽が認められないというものである。
 
この時もへー。そうかー。と思った。
そして、特に悲しくもなかった。
それより、また突然の腹痛に見舞われるのは嫌だなぁ~
などと思ったりした。
 
自然に流産するものらしいが、
いつ痛みがくるか分からないのは嫌だといい、
枯死卵を子宮から取り出す手術日が一週間後に決まった。
 
手術の2.3日前の日には、
飛行機を使った泊まりの出張にでていた。

気圧で流産がくるかもしれないとか、
遠い地で流産したらどうしようとか
いつ流産が起こるのか分からない恐怖の中、出張をしていた。
 
出張からは無事に帰れたものの
女性がバリバリと働きながら、妊娠するってすごく難しいと実感した。


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