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4/9 「手間」をかけることの美しさを
こんにちは。昨日の日記をしっかり投稿し忘れ、もったいなさすぎるので今投稿しちゃいますこちら石川県加賀市大土村。
今日は朝から能登半島を目指して出発した。ヒッチハイクで行こうとしてたけど猛反対を受け、すねていたらのぼさんが連れてってくれることに。本当にお世話になりすぎていて感謝しかないのぼさんいつもありがとう。
まず向かったのは朝市が行われることで有名な地区へ。連続テレビ小説まれのロケ地できれいに残っていた。
道を歩くと市場の車を動かすおばあちゃん。
くすり屋さん、小さな商店、魚屋さん、器屋さん。街が観光地だけど完全に不自然な観光地にはなっていない、伝統を残しつつそれがしっかり今にもつながっているのがわかる土地。輪島塗の展示を見てびっくりした。値段、、、。桁がなかなか見ない数だった(笑)
それでも受け継がれている伝統は美しい。店員さんに聞いたところお手額価格のものは輪島塗ではないらしく、本物は124工程もあるのだと。木を薄く作る人、漆を塗る人、絵を付ける人、みんな分業で受け継がれる職人の技。「手間」というものに含まれる価値の美しさを最近しみじみと感じている。写真の作品を作るというのもその一つなんだよなあ。データだけではつまんない。
そのあと、キリコ会館へ。能登の町ではキリコというとても背の高い提灯のようなものを運び、海、山、街を駆け巡る。
夏は毎日のようにどこかでやってるんだって。伝統的な祭り、いいなあ。本当にあこがれる。港のすぐ近くにあるのも素敵なのさ。
そのまま北へ進むと海のすぐそばに千枚田が現れる。白米千枚田といって春夏秋冬言葉をのむような景色が広がっている。
圧巻だし景観は素晴らしいのだけれど、農業に少しかすってる身からしたら一番下の田んぼは持って上がるのは大変だろうなあとか考えてまった、(笑)にしても圧巻。海と近いのが他と違う魅力だね。
そのままさらに北へ進む。するとこの地域の昔ながらの商売である「塩田」たちが現れる。
塩も少ない量を一か月かけて作ると知って、その工程にも相当な「手間」がかかっていることを知った。職人さんは素朴で、でも職に対する秘めた情熱と誇りを感じてなぜか嬉しく感じた。守られて行ってほしいものが守られていく。輪島塗のお店もやけど若い人が多いんだよねこの辺。素敵なことだなあと思った。
そして急遽予定変更!ここまで来たら最北端まで行こう、と、のぼさん。さすがすぎる。68歳でこのアクティブさ、、見習わなければ。最北端までたくさん滝や大きな岩を見つけては立ち止まり、進みを繰り返す。最北端から見える海は、今まで出会ったことのない色をしていた。(一番上の写真ね)
「鬼の洗濯板」と呼ばれるその独特な水色は絵の具の混じるような溶け合う色なの。風が強くて寒くて寒くて(四月で5℃てなに)それでもそんなこと忘れちゃうくらいによかったんだよなあ。標識は、よくわからんかったけど。
最北端から帰る途中で黒島という伝統建築物保存地区に立ち寄った。ここに限らず能登は大土は切妻屋根と全然違う。
街道沿いを中心に伝統的な主屋が建ち並ぶ。片側を通り土間とし、中央にチャノマを置き、床と仏間を設えたザシキを表通りに面して置くものが多く見られ、中でも船主の住宅は中庭をコの字で囲む独特の平面形式を見せる。時代により構造形式に違いが見られるものの、黒色の釉薬瓦、外壁の下見板張り、正面開口部に取り付く格子が町並みに統一感を与える。
輪島市黒島地区伝統的建造物群保存地区は、北前船の船主や船員の居住地として発展した集落である。平成19年3月の能登半島地震で大きな被害を受けつつも、最も栄えた明治初期の地割を良好に残し、伝統的な主屋が敷地内の庭園や土蔵、社寺建築、石造物、樹木と共に歴史的風致を良く伝え、我が国にとって価値が高い。(WEB調べ)
てかんじでふつうは窓があるような場所に玄関がある不思議な建物はここも映画に出てくるように静かな場所だった。夕日が落ちるのと一緒に眺めた。
毎日、毎日、尊い景色に出会えること。一緒に美しいものを美しいと感じてくれる人がいること。大切なことを、忘れない。
長くなりましたが今日はここでおしまいです、良い夜をね!おやすみ~~